Call your name.Call my name.@EiQ

 

少しだけ早めに撮影を終わらせて陸地に戻って、クーラーのある場所で一息。

横須賀は桐島の地元なので、何もないけどちょっとドブ板通りを案内して。基地の前とか綺麗になったけどなんか汚い道を歩いてみたり。変わったとこはあるけど、空気感みたいなものって滞留しているみたいで、外に出ると余計に感じる。
地元は居心地は悪くないけど、外に出た方が空気はいいと思う。少なくとも、自分にとっては。

 

そんなわけで、昔からある汚いけどなんか好きなバーにご案内。
まだ日があるので人はまばらだけど、もう飲んでる非番のネイビーさんたちが歌いながらビリヤードをしてる店。

 

 

この店だけはどんどん汚くなっているような気がするけど、時間が体積していくみたいで嫌いじゃないし、暗いのも落ち着くからいいんです。
ワンコインでビアを買って適当にだらだら。
誰でも知ってるノリのいい洋楽が流れてて、盛り上がっている声を聴きながら一息。

 

 

今日だけで何回顔をぬぐったか分からない気がするEiQくん。暑かったですねぇ。
焦げた気がします。

 

 

前回も飲みながらので撮影でしたが、今回も飲んでます。笑
なんか、そういうのがいい。

 

今回は特に、沁みます。
普段飲まないバドワイザーが美味しく感じる…。

 

 

煙草を吸う人の指先が美しく見えるのはなんでだろう、と毎回思うのです。
なぜか、空気のとても良いところに行くと吸いたくなるんですよね。不思議。。。
あと、冬の夜。

 

EiQくんは春に初めて逢って、撮影させて貰って夏になったけど。
また夏になる国に行ってしまうから、また、夏ですね。笑

 

 

ぼんやり、ビール飲んで、煙草吸って。
陽を浴びたからちょっとだるくて。
周りは爆音てほどじゃないけど結構いい音の騒がしさで。
でも、なんだか、落ち着くのです。この空間。

 

 

ぐちゃぐちゃの壁の落書きもカラフルなネオンサインも、どこか喧噪と似てる。
きっと、田舎の静けさが「まとわりつく感じ」がするのとちょっと似てて。
このごちゃっとした感じが都会の「匿名性の安心感」に似てるのかも。ちょっと汚いのが落ち着く、みたいな。

 

 

小さな傷も汚れも、引いてみるとなんだかひとつの塊みたいに見えて。
革張りのソファが良く似合う。

 

 

繊細だけど汚れてて、優しいのに無責任みたいな。
矛盾があるからこそ、美しいと人は思うのかな。

 

すっとした横顔。

 

盛り上がるネイビーをよそに撮影していました。
絶対この辺の雰囲気は似合うと思ってたので良かったです。

 

そして、ネイビーバーガーを食べて(桐島も初めて食べたw)、帰り道。横須賀駅までの道のりで一番好きな場所。
むかしはね、ここは海だったんですよ。
今はウッドデッキでスタバとかあって薔薇とか咲いてるオシャレスポットだけど。
テトラポットにフナムシに釣りのおじさんの、ふつーの海辺でした。
そこから見る夕日と、軍港は変わってないな、と。

 

 

綺麗な夕陽。夏の日の夕焼けって色彩で。
陽が落ちて、少しだけ残った赤が藍色に消えてゆくこの色彩がとても好きです。

 

 

まだ気温が高いからオンショアの風が吹いてる。
シルエットにならないぎりぎりの美しさ。
見えない表情の代わりに舞う髪が美しい。

 

 

ぼんやり溶けるぎりぎり。
もう目で見るより、写真の方が明るい時間。
それでも、世界は美しいのです。

 

 

半日暑い中、お疲れさまでした!
帰りの東海道線、爆睡のEiQくんでした。笑

 

オーストラリア、しばらく楽しんできてくださいな。

 


その夏の日を。@EiQ

 

EiQくん。猿島での撮影の続き。

ガラリと雰囲気が変わって、ビーチ。
とっても爽やかになって、似合うな〜と思っていたのですが。本人は「どうしよう。海かぁ〜」と思っていたみたい。笑

 

 

EiQくんは左右の腕に綺麗なタトゥが入っていて、それは前回の撮影の後にお話ししている時にチラっと見せてもらったもので。その時はこっち側は全く見てなかったのだけど。とても繊細で美しい紋様だと思った。
どこから刺し始めたのか、すごく気なる。

 

 

ビーチは光が強くて陽射しがとても強くて。
背景に見えるのは見慣れた横須賀なんだけど(笑)EiQくんがいると西海岸みたいに見える不思議。

撮影するイメージごとに印象ががらりとかわる。
見せてくれる面が異なっているのか、解釈が異なるのか、人格が違うのか、今の所全部かな、とか。思ってたり。

 

 

柔らかな表情と光がとても美しくて、透明感があるなぁ、と。
ファインダーの暗がりの中から見ていたのです。
この砂浜で撮影していた間中、ずーーと細美さんのHIATUS「Sunburn」が流れてて。
それを言っちゃうと世界が壊れてしまうので、ここで書きながら白状。
流れるような海岸線の光と、消えてしまいそうな表情が、なんか彷彿させるなぁ…って。

 

 

微妙な笑顔。
距離感があって、あるからこそかもしれない変な感覚。

 

EiQくんの普段の生活や名前も、何も知らないからこそ、掘り下げられる感覚。
それでも、この光と造形は美しいと思う。

 

 

夏の砂浜が美しいと思ったことも、猿島でビーチを撮ろうと思ったことも無かったけど。
EiQくんには不思議と似合ってその場の空気になっていて。
本人もそう撮られるとは思って無かったみたいで、プレビュー画面を見せたら安心してくれて良かった。笑
大丈夫。とても素敵なので。

 

 

正面から向かい合う一瞬の、交錯。
視線は合わないのにファインダーの中では意識が合致する。
汚れた指先の黒さが対比して、目線に吸い込まれる。

 

 

ふわりと、消えてしまいそうな光と。見上げる横顔。
シャッターの音と共に本当に消えてしまうそれらが、陽の光で透明に美しい午後でした。

 

実際には鬼のような灼熱の炎天下でふたりともだいぶ、焦げたのです。。。笑
(桐島は撮影に集中しすぎて変な姿勢で撮影しiPhoneを海水に浸水させました。笑)

 

EiQくん編、続きます!

Votre esprit est ici.@EiQ

 

緑の中で撮りたい、と思って。

声をかけさせて貰ったのだけど、EiQくんて昼間の芝生なイメージがなく…むしろ廃墟みたいな緑なのかも?と思って。

久しぶりに横須賀から猿島へ行って来ました。

 

 

何年ぶりか分からないけど、横須賀出身の桐島は地元にいた学生の時は行ったことがなかった猿島。

大人になってからたまに行くけど、ここは湿気があっていい感じなのです。

 

今日はカジュアルコーデなEiQくんですが金髪が想定外でとても良い感じで。笑
あぁ、これはいいかも。と、テストショット撮影しながら色々設定を見て行ったのですが。

 

 

この汗。。。。
水を被ったわけじゃないのですよ。髪の毛。
途中何回もぐいぐいとタオルで拭いて髪も拭いてるのに。

 

 

木漏れ日がとても綺麗で、下界よりはだいぶ涼しいこの要塞内ですが。
それでも暑い…今年…。。。

 

 

陰影とシルエットがとても美しい間。
最近モノクロが似合う人がとても好きなようで、まずモノクロの眼で見てしまう癖がついてしまいました。
モノクロで撮影したものは、カラー現像してもいい感じなのです。

 

 

もうちょっと進んでトンネル内。
ここはすっごいひんやり。一番涼しいかも。
眼でみるくらいの明るさが不思議な色になります。
外の緑は外が緑色の世界だから。そのままなんだけど、美しい。

 

 

どんどん奥に行くとジャングルのようになっていきます。
すぐ一周出来てしまうような島だけど、立派な山の中。
沖縄の御嶽を思い出す。霊場みたいな感じ。

 

 

このトンネル越しの景色と横顔がとても美しくて。
日没後の赤い陽が無くなった色彩みたい。これはNikonのブルーグレーだな、と。

 

 

もうちょっと登山して、ここは山頂。
階段は登れなくなってて錆びているけどこの中の砲台はそのまま。
あぁ、要塞だったんだなぁ、と想うのです。

 

 

ここは本当にいい風が吹いていて、EiQくんの髪がすぐに乾きました。笑
さらさら。

 

今回MFのNOKTONをこの辺で使っているのですが、モノクロの芯が出てほんっとにいい。
繊細すぎない描写と柔らかな階調がEiQくんにすごく合ってる。

 

 

いい表情でいい写真が撮れてる時というのはシャッターを押した瞬間に分かって。
その瞬間をずっと続けたくて連続でずっと撮影してしまうことが良くある。
そういう時は被写体をしてくれている人もどんどん良い表情になっていくから、リンクしているんだと想う。

 

 

この辺のEiQくんの表情がものすごく好きで。
あぁ、このレンズ持って行って良かったしこの写真が撮れて嬉しい、と想う。

 

 

EiQくんとの距離感というか、向き合う瞬間というのが不思議で。
お互い何も知らないし何も共通の会話が無いようなんだけど、だけど写真の中ではリンクする。

 

あ、これはいいよね。っていうのが瞬間で、生まれるのは奇跡みたいで。

 

 

その視線の先は見ないで、このまま撮影していたくなるような感じ。
「ポートレート」という言葉があまり好きじゃなくて、肖像写真を撮りたいわけじゃないんだ。
そんな証明写真みたいなものじゃなくて、もっとその人の中身というか綺麗な部分が出てきてしまったような。
そんな心象写真が撮りたい、と。いつも思っています。

 

EiQくん、ありがとうございました。
もう1.5編ありますのでお楽しみに。

La différence est pas.@ aria

 

紫陽花撮影の後、宿泊している月屋さんにて撮影をさせて頂きました。

町家なのに洋室があって(それは錺屋さんも同じ)それはそれは絵になる部屋なのです。

 

そして、この部屋の雰囲気を初めて見た時にずっと心の中でひっかかっていた世界があって。

それが何なのか分からないままにずっと過ぎてしまっていたけれど。

ariaに被写体をお願いする時にわかりました。あぁ、タルコフスキーの目線だ、と。

 

 

タルコフスキーはロシアの映画監督で。

あまり映画に詳しくない桐島でも知っている美しくて静かな世界を創り上げる人。

といってもただ静かなんじゃなくて、人ではないものの蠢きというか、湿度を感じる。

空気感、といったらずるい言葉だけど、水を張った世界を外側と内側の両方からみているような感覚。

そこに、植物をゆっくり沈めて人間にしたような、世界を作る人です。

 

 

その人が撮影したポラロイドの写真がSX-70で。

偶然にも自分が持っているポラロイドカメラもSX-70で。

今回撮影したのはNikonだけど、今思えばSx-70も持って行けばよかったかなぁ、と思うけど。

タルコフスキーが使ったSX-70のあの、蒼くて透明な色のフィルムはもうないから。

じゃぁ、そのカメラでなくともいいかな、とも思った。

 

ariaは映画好きで。もちろん、桐島よりもとても沢山の映画を見ていて。

何がいいって、その、向き合う姿勢がいい。

身体を預けて精神を投げ出して閲覧しているような、そんな感じ。

(勝手に書いてて違っても他者の視点ということで。。。)

 

 

タルコフスキーの世界みたいな世界を撮りたいな、と思った時に。

自然の中で撮影することや、オマージュではなく。

自分の中の「彼」の部分を引き出してみようと思った。

その媒体と表現がariaになってくれている。

 

この写真たちを撮影している時(いつもだけど)二人とも、大笑いしているような笑い声で。

「わああああ!これいいですね!桐島さん!」「ね?ね?いいでしょ!?これなんかいいよね!?」と画面からは想像出来ないようなワイワイ騒がしい感じなのですが。笑

 

ariaとのこういう世界は一人で落ちてゆく世界ではなく、一緒にその仄暗さを楽しむような。

貌が闇に溶けてゆく心地よさを共有するような感覚。

怖いんじゃなくて、愉しい。

 

 

絵は二人で描くことが出来ないけれど、写真は二人で創る事ができる。

それが、今の自分が出した答えなのかな、とも思う。

 

個が、確立されて交わらない人だからこそ、こんなに心に踏み混んでも乱れない。

ariaの中に触れてもariaは変わらない。だから、美しいと思う。

 

 

花は前日に京都の花屋で購入したもので、とてもいい雰囲気だったのですが。

もう一つ、お願いして持ってきてもらったものがあり。

 

ariaが大切にしているグラスです。

この方のグラスは光を通した時にとても美しくて。

影がとても綺麗なのだけど、今日はそのものを、水のように留めてみました。

 

 

この部屋が持っている包み込むような質感と、ちょっとした緊張感と。

窓辺の柔らかな光がガラスを水に戻してしまったよう。

 

この日はタルコフスキーとアルチンボルドと絵画の話をしていたのでなんか、そんな感じの写真になっていて。

絵を描いていた感覚を思い出しているような、ariaに引っ張られたような。

 

 

この写真も、とても好きです。

光を生み出しているよう。

 

昔からお互いを知っているような知らないような。

なんとなく知っている面が少し多い気がする、関係。

もう15年以上になるなんて不思議だね。

 

 

 

大切な時間を共有してくれてありがとう。

また逢える日を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

東京キャットガーディアン×PhotoCafe桐島ナオ 月イチ*猫撮影会
次回は7月22日(日)↑

 

 


紫陽花とaria.

 

気づいたら花のようであり、人のようだった。感覚。

仄暗い中にある光と、土の匂い。

生きている、感覚。

 

そんなものを撮らせて欲しいと、2月にariaに伝えた。

春を待っている怖くて乾いた空気の中、6月の色彩を想像して伝えたらariaからすぐに快諾がきて。

とても嬉しかったのを覚えてる。

 

 

人と花が同じ写真を撮りたい、と言って撮らせてくれるというか、同じ感覚でそこに存在してくれる人はあまりいないと思っていて。そういう意味ではariaは人よりも花に近いと思う。動物じゃなくて、植物。

 

 

美しいと思う眼差しの暗さがとても美しくて。

きらきらした湖面ではなく、水底の黒い泥の中に反射する貝の欠片みたいな、そんな光。

 

宇治の方の紫陽花はまだまだとても綺麗に咲いていてくれていて、雨予報だったのに炎天下だったのだけど。

そんな中、ariaは世界の中に入ってしまう。

 

 

上の方に咲いている綺麗な子じゃなくて土の跳ね返りを浴びた子を嬉しそうに抱き上げる。

「桐島さん、この子土まみれできれいですね」

「紫陽花は水が好きだから日を浴びて暑いよりも泥水を浴びて冷たくて気持ちよいんじゃない?」

「そうかも。そうかもですね」

と話したのを覚えてる。

大事そうに紫陽花に少しだけ触れるariaの手が土に触れて黒くなって、白いシャツが汚れていくのが綺麗で。

 

 

去年の夏に撮影させて貰った時よりも呼吸をしていて、「aria、生きてるね」と言ったら嬉しそうにしていたのが印象的。

大好きな絵が毎日描けてとても嬉しいと。

そんな中時間を作って、こうして心を見せてくれてありがとう、と思う。

こうして時間を共有出来るのって、奇跡みたいなものだな、と思う。

 

 

息をのんで、止めて、そのままシャッターを切った写真。

もちろんシャッターで動いてくれるのだけど。同じ瞬間は二度と無くて。

 

今日のレンズは琵琶湖撮影の時と同じレンズにしたのだけど、やっぱりariaと相性がいいみたい。

あの時のような溶けてゆくような感覚とはまた違って、沈み込んでゆくような感覚。

 

 

じっとりとした土くれの中から湧き出てきた美しい青の姿をした水の器。

その姿のままの気配が、しました。

 

それ以上でも、それ以下でもない、美しさ。

生きている汚い美しさ、を撮らせてくれてありがとう。

 

 

その視線の先にいるのは自分なんだと、思う。

 

紫陽花と、ariaでした。

 

もう別シーン撮影させていただいてます。感謝。

続きます。

 

 

 

 

 

東京キャットガーディアン×PhotoCafe桐島ナオ 月イチ*猫撮影会
次回は7月22日(日)↑

Que ce soit le scoop pour le cœur qui?@ EiQ

 

 

 

自分が望んでいたものを、与えてくれる人なんて、世界のどこにもいないんだ。

 

って、そんなことを何故か思い出しながら撮影していたら、雨の音が聞こえるような気がして。
EiQくんに傘をさして貰ったら、脳内に雨が降ってきました。

 

Take2になり着替えて貰ってスタイリング一新。

ぐっとシックに、少年のような青年のような、中性的でもあり、路地裏の目の鋭い動物のようでもある。

 

 

 

 

 

 

ギラギラの水銀灯に、蛍光灯に、タングステン光のミックス光。

それにピントがファインダーでは見えないほどの、暗がり。

 

ポートレートにはとんでもない光だけど。でも、目が惹きつけられて離せなかった。

 

今回の撮影も、ライトなし。レフなし。カメラ1台のみ。
光を、読む!読め!と、自分で言い聞かなせながら、別のことも考えつつ、一瞬で表情が変わってゆく目の前のEiQくんにも集中。

 

 

 

 

香港の路地裏の怪しいにーちゃんから(笑)急にLondonの少年になったEiQくん。

どちらも日本の東京、なんですけど。

表情も雰囲気もスタイリングも、別人の顔で。

 

 

雨が降ってけぶっている夜ように。

ハレイションで雰囲気だしてみたりして。

 

光に溶ける。 雑踏の音がなんとなく消えていくような、意識が雑踏に消えていくような。

 

 

 

 

Londonですね。とEiQくんと喋ってたけど、LondonでもKnightsbridgeとかWestminsterとかじゃなくて、Piccadilly Circusの坂道登った路地裏のほうね。

そんな事を思い出しながら現像してみました。
それかNYのManhattanの方かな…とか話はしてたけどManhattan行ったことないです。笑

 

どこも、綺麗になってきてしまっていて。
全部均一化されてしまうみたい。おもしろくない。

 

 

EiQくんとはまだ全然わからない事が多いけど、彼が持っている世界はとても面白い。
ただ、カッコイイわけじゃなくて。美しい時もあり、妖艶な感じがする時も。
すごく若く見える時もあるし、老成しているように見える事もある。目線がね。

 

 

この目線。

 

見透かしているような、見透かしてほしいような。
誘っているような、誘われているような。
少年のような、大人のような。不思議な空気感。

 

あ、これはいい写真、と、シャッターを押した時に感じたのは間違えではない。

 

 

でも一瞬でこんな表情にもなるからずるいし、追いかけなくてはいけない。笑

 

 

 

ちょっとだけ、EiQくんの撮り方がわかってきたような、気がする。

呼吸、のようなもの。シャッターと瞬きのタイミングみたいな。

 

 

前回も思ったのだけど、コンクリートが似合う人だな、と感じた。

人工物というわけじゃなくて。
人が作ったもの、という意味でのコンクリート。

 

 

時間も季節も天気も国も年齢もわからなくなって。

その表現そのものになる、という感覚が好きです。

 

EiQくん、被写体ありがとうございました。
次回も決まっているのでどうぞよろしくお願い致します!

 

 

 

 

 


A-t-il besoin d'exister là-bas?@ EiQ

 

 

EiQくん。2回目の撮影です。

 

前回のテストシューティング的な撮影からぐっと気合いが(お互いに)入って、今回は2本撮影でスケジュールを組みました。
まずはここは絶対似合うと思っていた新宿2丁目近く。

 

 

ゴールデン街という場所が有名ですが、現在ゴールデン街はなんだかものすごくキレイな街になっていて。なんかちょっと違うんだよなぁ、と。
目指したのは香港的な雑踏感。整っているのではなく、雑多な中に這いつくばって生きているような。
そんな強さの中の「美しさ」です。「キレイ」ではない美しさ。

 

で、ここはゴールデン街に並んである三光商店街という場所。(撮影申請をして時間で区切って撮影させていただいています)
EiQくん、下見をしながら色々二人で話しつつ構想や考えを固めていって…これは絶対ビールっしょ!とコンビニでゴールを買ってぐびぐび。笑

 

 

ふつーに、飲んでます。笑

 

なんか、でも。この顔は好きです。いい表情。
キレイなおにーさん、じゃなくて、近所にいる得体の知れないにーちゃん。みたいな。
でも、こういう人、気になるんですよね。何してるか分からない感じの。笑

 

ちなみに路上喫煙は禁止なのでタバコに火はついておりません。

 

 

この路地と光が灯る時間を狙ってどうしても撮りたくて。
オレンジの光と路地裏。雨が降ったら漏電しちゃいそうなごちゃまぜの配線。

 

最初、もっとキレイ目のスタイリングだったのですが(EiQくん提案)、コンセプトを詰めていくうちに「おしゃれである必要はないですね」と。このスタイリングに。

 

裸足にサンダル。瓶ビール。最高。笑

 

ほんとの香港の路地裏だったらこんな座るのはちょっと躊躇するかもしれませんが(笑)ここもキレイになったのだと思います。

 

じっと、手を見る。

 

キレイなものは、あまり好きではないです。整っているものは、面白くない。
美しさは何もないところからは生まれないと思っているので、汚れたり傷がついたり雑然としたり、何も無くなったりする中から生まれてくるものは、好きです。

 

こういう汚い路地裏が好きなのは、そういう過程のように感じるからかも。

 

雨かも、と予報が出ていましたが。雨でもよかったね。なんて話していて。
この雰囲気で雨だったら、EiQくんは濡れていたと思うので(笑)雨ではなくて良かったね。。。笑

 

 

ぼんやりした目線と一緒に動く指と、たまに光る目の奥がとても好きで。
お互いに考えていることはさほど多くは無いのかもしれないけれど、撮影している時に写真を見せて嬉しそうな顔が観れるとどんどん良いものが撮れるし、お互い信頼出来るようになってくる。

 

自分が相手にしたアクションを、相手は倍で返してくれた嬉しいよね。って思う。
そのキャッチボールが人物撮影だと思うのですが。
EiQくんを撮影している時、かなりそういう感覚になりました。たぶん、EiQくんが良いものを作らねば!とカメラに答えてくれたからじゃないかと。

 

 

さて、僕は何処へ行こうかな。

 

撮影は、続きます!

 

 

東京キャットガーディアン×PhotoCafe桐島ナオ 月イチ*猫撮影会
次回は6月17日(日)↑

 

 


木香薔薇の森@ クリーミーさくま。

 

最近アシスタント業が多くかつ撮影者側に回っているさくまですが。

桐島被写体の撮影の合間にちょこっとだけモデルをやってもらいました。桐島が撮りたくなったから急遽お願いしたという。
ふんわりしたイメージのまま撮影したのでちょっとスナップっぽいのですが。季節感ありでいい雰囲気なんです。

 

 

 

イメージは「クリーミーさくま」。

クリーミーマミって昔いたじゃないですか。魔法少女の。あのイメージ。

ぼんやり頭の中にあって、そのぼんやりのままスタイリング。
そのままじゃなくて、この季節の黄色と紫をファンタジーな感じで包括したような。

 

なので、主題が色彩と雰囲気の撮影です。こういうのはあまりやらないので新鮮。
で、いつもは人物を全くいじらないのですが、今回はPhotoShopで化粧を色足ししてます。
顔の造形とかはいじらないし肌の質感も消したくないので過剰にはしていませんが、化粧道具がちょっと足りなくてまつ毛とか増やしてます。笑

 

 

見上げてもてっぺんが見えない木香薔薇。白いのもありますが、黄色いのをメインで撮影してみました。

黄色×ピンク紫ってすごい組み合わせだけどそこに水色の中間色をいれるとなじむような。

パレットの色遊びみたい。

 

 

この規模貸切!笑

周りは無人です。遠くの方に造園作業をするおばちゃんおじちゃんの背中がちらっと見えるくらい。
風に吹かれて花が動いていい香りと、ぶんぶんミツバチ。
この、花の中に入ると、この世じゃないみたいな光景に包まれます。

 

 

 

この日は4月なのに日差しがきつくて暑くて。5月の暑い日みたいだったのですが。

風が心地よくて、ゆらゆら揺れる枝の薔薇と花が綺麗だったのを覚えています。

髪の毛のくるくる具合いが絶妙で。綺麗なピンクだなぁ〜と思ってシャッターを押したなぁ。

 

 

で、こちらは日陰の反対側にある白い木香薔薇。

WBを変えているので、髪が紫になっています。透明感がいいなぁ。と思って拡大すると「わああああ」ってなるのにBLOG掲載すると小さくて見えないので、拡大。。。笑

 

 

 

紫ピンクのちょっと透明なつけまって売ってないのでCGでつけてます。笑

これもお化粧プラスだけで、顔はいじってません。

 

5年前までは「撮ってだし(=全くの未加工)」にこだわってめちゃくちゃカメラの設定を入れていたけど。それがあるからこその、今の「RAW現像(=色調整)」でありPhotoShopだと思う。
もともと絵描きで同人屋でもあったのでPhotoShopはお絵かきツール。だからこそ、写真は写真で一線を引いてました。

 

 

 

「-frontière-」(2002-2013)というテーマで撮影していた時期は結構かたくなにやってて。それがその時の良さだったと思っていて。それでもひとつのテーマで10年くらいは撮影してて。

結果として、そこでやってた頑固なことがあったからこその今がある。
frontièreは「境界線」という意味。

 

今は「présence」というテーマで撮影をしています。présenceは、存在とか、臨在とかそういう感じ。

境界線の時は自分と他をつなぐものは何か、もしくはつながっていない、もしくは内包してしまうのか、という事を撮影していたのですが。今はもっと、世界というか、その場にあるべき「そのもの」を見つめたい感じ。

 

言葉にすると難しく散漫になってしまうのは、まだ探しているからで。

でも、テーマがひとつ、完結したことは自分の中で大きな意味を持つし、やり方も変わりました。

 

présenceをテーマして5年。ちょっと外側が見えてきた感じ。

今年は人もたくさん撮影させて頂きたいし、色んなものを否定しないで柔軟にやっていきたい。

必要なものと、必要でないもの。自分で区別しないで、受け入れるような、一緒に新しい世界を作っていけるような表現をやっていきたい、と思って。

 

それは、露出や色彩という見た目だけの問題ではなく、もっと内面的なものです。

もちろん、見た目の写真世界も狭めたくない。

自分自身はもっと広い世界を持っていると思いたいし、色彩や光は時間や場所と共に無限に変化していくから。
それを自分というフィルターで均一に伸ばして、ぺらぺらにしたくない。

 

 

どんな場所にいても、何をしていても、どんな状況になっても、自分という在り方を問うようにしていたいな。と思った最近です。

 

 

 

さくまくん、可愛い被写体をありがとうございました!

 

 

 

 

 

東京キャットガーディアン×PhotoCafe桐島ナオ 月イチ*猫撮影会
次回は6月17日(日)↑

 

 

 


それは、白よりも白く @blanc.

 

夜明け前の、空が一瞬明るくなり始めた時間がとても好きで。

まだ、陽がでない仄暗さと黒から透明な紺色になってゆく空に、細い三日月が引っ掛かっている。

 

そこにいるのは人のような、人ではないもの。

 

 

目で見た景色を残したいのではなく、美しさではないものを撮りたいと思った。
プラスの感情ではないけれど、マイナスの感情というわけでもない。
なんか、ただ、そんなものがそこにあるような。
名前のない、存在。

 

 

この被写体には名前はあります。blanc.くんです。友人です。
初めて被写体をお願いしました。変な人です。

 

 

緩やかな色彩と光と水面の反射。
肩からの流れに光が落ちて滑るのが美しくていい。

 

 

衣装は全部彼の自前&スタイリングなのですが、打ち合わせなしでこの世界観はいい。
テーマとか、何も伝えずただ、撮らせて貰ったに近いのですが。

 

自分の中ではあって。
撮りながら滲んでいけたらいいな、とか。

 

 

「狂気」について撮りたかったのです。

 

正しいとされているもの、狂っているとされているもの。
見た目なのか、精神なのか、その判断はどこで誰がするのか。

 

 

美しく整ったものに、狂気を感じる。
数式とか、建物とかもそう。不規則よりも規則に狂気を感じる。

 

でも、それって「正しい」ものではないのか。
正しいものが良いものではないけれど、美しくないものは、いやだ。

 

 

表面上狂っているように見えるものと、上辺は普通にして生きているものの違いはどこにあるだろうと。

 

そして、両者の差はなんだろうか。

 

 

インターバル連続撮影しています。桐島、入ってます。

 

海の色と空の色が変わってきて、太陽が昇って人間の気配がしたら、「朝」が終わってしまうような感じ。

 

 

何も生まないものがいいし、存在するだけでいい。
植物のような美しさがあるといい。
触れたらそこから火傷するくらいでいいのだと思う。

 

 

その眼は、この眼は、何を見ているのか。
撮影することで知りたいとは思わないけれど、入り込んでくる思考はある。
それは、どんなものでもシャッターを押したいと思う。

 

プラスとか、マイナスとかは関係なく、感情が動いているということ自体に価値があると思う。

 

 

どっちが狂っているなんて、ある側面でしかなくて。
幸せかどうかなんて、定義をどこに置くかでしかなくて。

 

でも、幸せになりたい。とは、思ってないんだな、と。思った。

 

 

死神みたいなblanc.くんでした。
また次回の撮影予定も決まっているのでよろしくお願いします。

 


Vous ne va nulle part. @ EiQ

なぜか、気になる人っていて。それが道すがらだったり、インターネット上だったりする。

後者は絶対数からして多いけど、自分から声をかけたのは初めて。
EiQくん。

 

 

なぜ、撮らせて欲しいのか。夜の新宿のカフェで説明するも。

 

桐島、どうも怪しい人っぽい。
「撮った写真をどーするんですか?」「どーもしません」
「ギャラ出るんですか」「必要であれば」

 

結局。「撮りたいから、撮らせてください」という単なる土下座なわけでして。笑
初めて見たInstagramのオシャレな画像の羅列から滲みでる美しさの中の寂しさ、みたいな。
そういうのを、逢って、改めて感じたのでした。

 

「まずは、テストショットしましょう。お互いどんな感じなのか」

 

春になって欲しくない三月の日。撮影させて頂きました。

 

 

当日はモノクロに設定を入れて撮影し、RAWデータを後日カラー現像しています。
モデルを職業にしている方ではないので、一眼レフでがっつり長時間撮影するのは初めて。
なので、できるだけのんびり出来る場所。空気の綺麗な場所。
なにより似合う場所に行ってみた。

 

 

 

EiQくんが持っている空気感というのが、言葉で形容できないのだけれど。
桐島は、渇いている感じ。だと思った。
乾いているではなく、渇いている。

 

 

しなやかな部分はもちろんあって、綺麗な表情をするのに。
なんか満たされないような。満たされないように気を付けているような。

 

この、コンクリートの天井のグラデーションと、滲みがとても好きで。
それを分かってもらえるのはとても嬉しい。(そしてモスクワの話しが面白い)

 

 

オシャレが好き。服が好き。
だから、全体のバランスがとても良くて。今回はほぼお任せでコーディネートしてもらいました。

 

以前の写真は金髪でもっと髪が長い感じだったのだけど、打ち合わせ時に「今、黒髪で短いんですけど。大丈夫ですか?」と気を使ってもらって(たぶん、桐島が写真とコーデを見て是非と言ったので…)いたのだけど。

 

目を惹いたのはもちろん外見だけど顔がはっきり写るような写真はあまり載せてなかったし、何より「雰囲気」がとても好きで。
雰囲気って、角度によって全然違うものだし。頭がいい人は何個も持っているものが、「雰囲気」。

 

桐島が見た、あいいな。と思った雰囲気を内包している人を撮りたいと思ってお願いしているので、大丈夫です。と答えました。

 

 

ほぼ初めて向き合って、カメラを向けて。
何が見えるかと言うと。その人によるのですが。

 

EiQくんは、記憶というか。深層のミルフィユ的なものが、垣間見えて。
この辺の写真を撮っている時すごく思った事がひとつ。

 

 

あ。今、すごい綺麗な表情してる。
綺麗なまま撮らなきゃ。綺麗なまま撮りたい!もっと綺麗に撮りたい!

 

と、思いながらシャッターを押したのを覚えてます。

 

 

一瞬で変わる目元。表情。

 

「今さ、夜にぐるぐる考えるようなことが、浮かび上がってきてた。でしょ」と桐島が言うと。
「なんでわかったんですか。笑」と。

 

 

人間の記憶は生きている限り、そのことを忘れない限り、消えなくて。
何度も何度もそこだけが繰り返されて。
もう、いやになるんだけど。

 

それでも人間は残酷だから、いつか記憶が薄れてしまう。
同じ事象の新しい記憶を深くしていかないと、忘れてしまう。

 

 

そうじゃないと。受け止めきれないから、パンクしてしまうのか。と。
じゃぁ、蓄積され続ける記憶はパンクしないのか、と。

 

一瞬で消えてゆく影を見ながら考えてみたり。

 

 

場所というのは人間よりもずっと長く存在していて。
記憶なんかなくても、閲覧者がいなくても、ただ、そこに存在してる。

 

EiQくんが過去の自分を見ていようと、いまいと、この橋はここに存在して。
これからも在るわけで。

 

 

でも結局人間は続いてゆくものが欲しいのかな、と思う。
先がないものではなく、未来があるものを選ぶのかな、って。

 

撮影中。テスト撮影なのも忘れて、こんなに表情を見せてくれるEiQくんを超真剣に撮ってました。
(撮影自体は世間話ししながら、和やか朗らかでしたよ)

 

 

ずっと、撮りたいな。と思っていたこの場所で撮影が出来て楽しかったです。

 

次回撮影のネタとか、やってみたいこととか。
お互いに出てきたので。笑

 

ぜひ、宜しくお願いしたいです。

 

 

EiQくん、被写体、本当にありがとうございました。

 



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