桐島家の大事な住人。たくさんのみどりさんたち。
今年もお正月に薔薇たちの剪定や各種鉢の整備やお掃除をしようと思ったのですが、お正月に動けず(笑)結局この時期になってしまいました。
剪定前のモサモサの薔薇さん。手前はカクテル氏だけど、びょーん、と伸びてるのは
昨年のくさぶえの丘撮影の時にお迎したピエール・ドゥ・ロンサールさん。手のひらサイズの格安苗だったのですが。。。
葉っぱも何もでかすぎでしょう。。。笑
伸ばすと桐島よりも背が高くなってしまいました。
紅葉が綺麗ですが、さて。。。
超スッキリ。
元気な葉っぱをむしりとるのは毎年気が引けるのだけど、葉っぱがあると休眠出来なくて春の為の栄養を蓄えられないのです。
あと、新しく枝がたくさん出るので、枝の整理も。
ピエールさんはふっといシュートが出たのでそのまま1本で横に倒しましたが、手前の細い子はカクテル氏。
カクテル氏はほんとに強健な子で…あまりに育ちすぎると困るので、今年は小さな花をたくさんつけてもらう作戦。
小枝を多めにしてみました。
薔薇は土作りと日当たりと風通しをしっかりやれば殆ど病気しないと思います。
肥料もうちはそんなに頻繁にあげないし。(液肥すると葉焼けするので天然ものの置き肥だけ)
で、去年植え替えしたから今年は剪定だけ!らくちん。
切って欲しい場所は薔薇が教えてくれます。ここで切って〜。って赤く示してくれるから、そこから切るだけ。
あとは、好み。と、風通しをよくしてあげることと、想像力?
植物と付き合うのに必要なのは時間をかけることや手間や知識でもあるけど、一番大事なのは「声をちゃんと聞く」ってことじゃないかと思います。
クレマチスも「ぼく、ここから生きてまーす!」宣言をするので、その先を剪定。
するとここが先端になってぐんぐん伸びる。
まだ1月なのに、もうみどりさんたちは6月の準備。
3月の王様、ミモザもスタンバイOK。金平糖みたいな黄緑が綺麗でしょ。
植物の声を聞くことは特殊能力ではなく、よく観察することと、相手の立場になること。
「交流」や「お互い理解しあうこと」という事において、人間という種族はとにかく「言葉」で判断しがちだと思う。
僕は、どちらかというと社会不適合者なので(笑)仕事では人見知りしないのですが、プライベートでは人と仲良くする、というのがものすごく苦手です。
自分の事を話さなければいけない、相手の事を聞いて受け止めなくてはいけない。という会話によるコミュニケーションが苦手。
それよりも、写真からその人の気持ちを読み取ったり、言葉が通じない生き物に寄り添う方が得意です。
仕事で必要な時は全くストレスも無いし、否だと思った事は一度もないのだけど。
「プライベート」はなんか、ダメなんですよね。(根暗なので。)
そんなことを考えつつ、、まだ作業中なので諸々汚いですが、、、ベランダに長時間いたら、レオンが珍しく窓辺にやってきました。
(太陽が当たってない時間は窓辺に興味がない)
で、目があったらものすごい催促。笑
「おいーーーー!あけろーーー!!何してんだー!」
え?なにごと? 笑
まぁ、作業してるだけだし、ちょっと出てみる?と、扉を開けたらこれ。
超、へっぴり腰。笑
さっきの勢いはどこいったー?
腰が引けつつ、、、ちょっと探検(その後ろ脚…。。。)
ベランダに出たがらないので初めて出ました。
柵もあるしここ、2階なので脱走はないと思うのですが、一応ね。
もっと温かくなったらリードでもつけて一緒に日向ぼっこしようかね。
みどりさんを見て回るレオン。
ヴィオラさんが気になる様子。
薔薇と紫陽花の季節になったら一緒に写真が撮れるかなぁ?
この後レオンは寒くて部屋に戻って行きました。笑
(外出時間1分くらい)
上の写真でレオンと写ってる手前の鉢の剪定をしましたよ。
これはミニ薔薇で、コーヒーオーベーションという品種。
一昨年京成薔薇園で連れて帰った子。植え替えをしようか迷って、土を半分改善しただけで今年も終了。
よく育ってくれているので現状維持。
二重鉢にして温度と湿度を保っています。小さな鉢の子や乾燥に弱い子は二重鉢にするだけで大分変わります。
急激な温度差が緩和されるからだと思うけど。これにプチプチ(緩衝材)をぐるぐる巻くと更に最強なのですが、上まで巻くと通気性が悪くなると土の中の水分が動かないので…(マルチも同じく)我が家はモスを使ったり、一年草を共生させたりしています。
植物や動物、イキモノと暮らしていると自分自身のペースや感情や生活スタイルとは全く関係なく、彼らは生きています。
植物は水を欠かしたら死んでしまうし、夏なんて朝水をやらなかっただけで瀕死になる子も多数。
例えば「今日はそういう気分じゃない」とか「面倒くさい」とか、そういうのとは全く関係なく、やらなくてはいけないこと。として、共生してもらっている、というのが正しいかも。
庭を見ればその人が分かる。と、英国の人がいうように。
自分が乱れていると植物も荒れます。
自分がきちんと出来ていると、植物もとても調子が良い。
鏡をみるように、一緒に暮らしています。
去年、合同展のミーティングの時に連れて帰った子。大きくなりました!
それでも、どうしても我が家に合わない子や、手を尽くしても枯れてしまう子などもいます。
相性、だとか、生まれ持ったもの、だとか。色んな要因があるのだけど。
やるべきことをきちんとする。妥協はしない。出来る限り調べて、実行して、手を尽くす。
そうした上で「駄目」である事も受け入れなくてはいけない事がある。
どれだけ愛情をかけても、相手がそれを返してくれるとは限らない。ということ。
それでも、その愛情は確かなもので、見返りではなく、ただ、そこにあるもの。ということ。
去年8月に
PhotoCafeプライベート教室で生徒さんに頂いた子もにょっきりして来ました。
久しぶりに頂いた日の写真を見たらかなりでっかくなっててびっくり。笑
自分に出来る事は限られています。
だからこそ、限られた事くらいはきちんとしたい。
それって片手も無いかもしれないけど、やり遂げたいな、と思った事くらいは自分にやらせてあげないと。
花の種が薔薇の鉢にこぼれてこんなに大きくなりましたレースラベンダー。
今年は花が咲くかな?来年かな?
鉢から、鉢への、旅の途中。
小さな庭だけど。
僕の世界はここで。
守らなくてはいけないものは、ここにあるんだな、って毎日思います。
自分の家。自分の家族。自分の住処。
それが、自分以外のイキモノにとっても快適であるなら。それは、嬉しいこと。
春の準備を進めて。季節が巡って。
また、きれいだね、良かったね、って笑い合えたらいいね。
真冬の庭仕事記録でした。