展示会巡回記録。

時間に限りはあるけれど。与えれらた時間の中で時間を作りだしてゆきたいですね。

と、いうこと?で。木桃さんに教えていただき…渋谷パルコパート1で展示中の蒼井優展「うそっ。」見てきました。

http://www.parco-art.com/web/factory/aoi1005/index.php




スタイリストの大森伃佑子さんの名前がどーん!と載ってたので、かなり期待してたのですが。
全体的には確かに大森さんテイストなんだけど、ちょっとポップでキャッチーすぎたかなぁ…と。

構成としては蒼井優とうそつき達(此処で言うスタイリストとかメイクさんとか)による展示。
と、あったんだけど。手法としては「うそ」ではあるけど、メインテラ―の蒼井優は蒼井優のそのままのキャラクタで。

大森さんの作る世界観にしてはライトすぎる感はありました。
彼女の、夢の中のような、曖昧すぎるダークファンタジーのような世界観が好きなので。
まぁ、大森さんだけの展示会じゃないし。仕方ないよな、と。納得したことにしておく。
場所が場所なだけに、ポップでキャッチーないわゆる「イマドキ」感がアリアリでした。笑
可愛いんだけどね。「わ〜!かわいい〜!」で、終わってしまいそうな。そんな感じ。



メインの3Dも映像あり、展示あり、で。おもしろかったんだけど。
会場がとっても狭い事もあり…うーん?入場料要るのかな??と、首をかしげてしまいました。
3Dメガネ(昔の付録みたいなキッチュな赤と青のやつですよ〜)をかけて会場を巡るのはおもしろかったです。
映像作品も面白かったんですけどー…画面が小さい上に2つしかヴィジョンがなくて。

ミニマムな展示という意味では可愛いのだけれど、それだったらパルコじゃなくて小さな一軒家ギャラリーとかで見たかったなぁ。
出来あがった作品とバックマージンがちぐはぐになってしまっている感がちょっと…。
おどろき!という意味での「うそっ!」が視覚効果だけになってしまっていた事が残念。



わかりやすい、単純に見て面白い、誰が見ても同じ感想を得る、という事が
時に大切だったりすることがあると思います。

それはプロフェッショナルな「仕事」であると、僕は思います。
なんだかちょっと色々考えてしまった展示でした。



あ、展示自体は蒼井優ちゃん。すっごく可愛いかったですよ〜。
物販も凝ってて色々目移りしちゃいました。(特にドレスコートが素敵でした…!)

そして。パルコ1Fのカフェでコラボケーキがあったのを会場に入る前に発見し。笑
しっかりランチと一緒に食べてきましたよ。うーん。可愛い!笑
パリの子供のお菓子みたいですね〜。
結構大きかったので二人で半分こしました。笑
(案の定かなり甘くて半分で正解!)



ランチ後渋谷から地下鉄半蔵門線で清澄白河まで移動。
小山登美夫ギャラリーの奈良美智さん「セラミック・ワークス」です。

http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/yoshitomo-nara-exhibition-2010/

AtoZ展終了後、奈良さんがたびたび「陶芸」という言葉を呟いていて。
金沢の展示が終わった後に陶芸製作に入っています、と聞いた時からどんなものを造るんだ??と思ってて。
それがこういう形で展示を迎えたというのは、時間の経過。というのを、すごく感じます。

奈良さんの創る作品は、それがドローイングであってもアクリル画でも、立体でも、テキストでも、陶芸でも。
あぁ、奈良さんだなぁ。と、どんな媒体であってもどんな貌であってもストン、と納得してしまう。
それは奈良さん自身にブレない芯があり、それを表現する事が出来ているから。
モノを創る人の在り方というのを、いつも問いかけられます。
いろんな形があっていい。けれど、中身が無いものは無意味だ。と、いつも啓示します。

ライトなものが悪いとはいいません。
そういったものが必要な時もあります。でも、それは「取るに取らないもの」として存在しているもの。
本当はそんなもの、何処にもありません。意思がないと「存在」出来ないものしか、この世の中には「存在」出来ません。



意味というものを、明文化してアピールする必要はありません。
それでも、自分の中に確固たるひとつの「答え」は必要だと、思います。
未完成なままでも強い、何か。それが無ければ「創る」意味が存在出来ないと、思うのです。

奈良さんの創るものは奈良さんの呼吸が聞こえます。
ご本人にお会いすることを僕は、避けてきました。
本人に会わなくても、言いたいこと、伝えたい事は作品から感じることが出来るからです。
僕が奈良さんから与えられる事は、それで十分で。
僕が奈良さんに与えられるものは、何もないから。
あぁ、会う理由が無いなぁ。と、思っていました。(作家の森博嗣も同様)

しかし、最近は。前よりも、ほんの少しだけ、会う機会を探っている自分が居たりします。
何故かはわかりませんが。何だか、ちょっと。意識が変わってきたというか。
図々しくなってきたのでしょうか。笑



奈良さんの後は、同じビルヂングの下の階へ降りて…
タカ・イシイギャラリーの荒木 経惟さん「古希ノ写真」を見てきました。

http://www.takaishiigallery.com/jp/exhibitions/2010/koki/

荒木さん(通称アラーキーで有名なあのオジチャンです)の写真は端的にはいくつか拝見していましたが。
こうしてまとまった展示を拝見するのは初めてなんじゃないかなぁ…と、思いました。
荒木さんといえば「人妻エロス」ですが。笑
人妻写真も壁一面にあり、撮りおろしのスタジオファッションアート的なモノクロームもあり、空のランドスケープあり、ご自宅を撮りためたエッセイありの、荒木さん自身を多角的に表現するものでした。
これだけのジャンルを無差別(といったら失礼になるかもしれませんが)に展示して、絶対的なものは全くゆるがず。
それぞれが放つエネルギーや世界観は全く同じ。
ぱっと見は全く違うのに、本質をつなぎ合わせてゆくと、一つの形になる。
その貌があまりに美しくて。その貌に触れる事がとても気持ち良いことで。
人は「アート」という表現に心を奪われるのではないでしょうか。



正直なところ、今回のプレスフォトである荒木氏の愛猫チロの遺姿の写真を前にした時に。
自分は泣かずにしっかり対峙出来るだろうか。と、思っていました。
でも、それって。作品に対する感覚、ではなく。自分自身の感情の突出、ですよね。
純粋な感情・感覚のシンクロという意味での涙、はあると思うのですけど(感覚を揺さぶられた故の涙、のような)僕が危惧しているのは僕自身の涙であって。
荒木さんの感覚とは違う、涙だったのだなぁ。と、作品を目の前にして思いました。

何かを失って悲しむ。のは、失った自分がかわいそうで、悲しむのだ。
と、僕は思います。
失われたものは既に無いのですから。悲しいのは自分だけです。
自分が悲しいから、泣く。 どんな綺麗な言葉で書き連ねても、結局は自分自身がかわいそうで泣くのだと、思います。

人は自分自身という個人の枠組みの中でしか生きられないのだから、それでいいのだとも思います。
失った悲しみは確かに自分のものだし、そうすることでしか答えもないのだと、思います。

「自分のことじゃないのに、涙が出るのはなぜだろう?」

と、いうキャッチコピーがありました。とても秀逸だと思いました。
今でも心に残っています。今でも、答えが出ていません。

荒木さんの作品として存在している「チロ」は確かに荒木さんの作品でした。
そこに在るのは確かな「愛」であり、「生」であり、「死」でした。
荒木さん自身がおっしゃっている作品テーマ「エロス(性・生)とタナトス(死)」です。
エロスもタナトスも、荒木さん自身の一つの「愛」の答えです。

ぼんやりと、空の写真を真ん中から眺めた時、人妻エロスとチロの写真のちょうど真ん中の展示であると思いました。
生きることも、死ぬことも、全ては同じ場所に行きつく「愛」であると。
僕は、この展示を見て思いました。

しかし、豊満な肉体の「人妻エロス」と、静謐な空の写真と、愛猫の遺姿と、スタジオフォトを、同意義に展開出来るアラーキーの力量に感服しました!笑
本当にすごいパワーと感性です。素敵過ぎる。
古希を迎えますます精力的に活動する荒木さん。いつまでもお元気で居て欲しいです。

本日の写真はコンデジ。クールピクスP5100。
お散歩写真でしたが、なかなか楽しかったです。
お誘い&お付き合いいただいた木桃いつなさん。ありがとうございました*








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