断絶と忘却の、記憶@木桃いつな

此処で、6月に写真を撮りたい。
何処かのサイトで見た一枚の写真をずっと忘れられなくて。

何年も、思っていました。 



睡蓮の咲く、宮殿のような。お屋敷。

足元の黒から花開く、音の無い午後。

直前まで降っていた豪雨は俯瞰するように、僕を眺める。

さぁ、どうする?

僕は、見上げる。

さぁ、どうしてくれよう。



繋がらない記憶。

繋がっていると錯覚しているのは、今日の、自分であり。
昨日死んだ自分は、全くの別人かもしれない。

境界線はとうに、越えてしまっていることに。
気づけないのは、自分だけなのかもしれない。

水の繭を纏い睡蓮の香が立つ。
何処か日本的な匂いなのは、きっと水無月だからだ。

そう、思いたい。自分が居るからだ。 




人は、次の日が来ると信じて。
何の疑いも無く、眠りにつける。

明日が昨日と繋がっているものと、信じている。

それは、誰が。教えてくれたこと?
そんなもの、マヤカシかもしれないのに。 



透明に孵化する身体は、きっと断絶されているままだ。
きっと。繋がっているものなど、何も無い。

呼吸が、睡蓮のため息と重なる。
白い大理石の冷たさが、冷えた膚と同じになる。




透明な色彩と。空気を、写したくて。
意識が、睡蓮のようであればいいと願った。

日本風なイメージにしたかったのは。何かの願いなのかもしれない。
何処か、サナトリウムのような孤独感を出せたらいいな、と思った。

健康そう、というのは一種の幻想だ。
不健康そう、というのも、幻想だ。




雨に濡れた新緑は透明で、すがすがしい。
深呼吸をして、眸を閉じたくなる。

木桃さんは、不思議な存在感のある被写体で。
色んなロケーションで撮影させて頂いているけれど、映るものは大抵ひとつの感覚を核として構成されている。

それは、決して柔らかくはなく。優しくも、ない。
割られた鉱石のように鋭く、鋭利で、綺麗な核。
少女らしさ、というと若干語弊が生まれてしまうのだけれど。
良い意味で、公平な残酷さを持ち合わせていると思う。




撮影地は大山崎山荘美術館。
モネの睡蓮と、バーナード=リーチが素晴らしい美術館でした。

個人的には。それより、何より、この小さな空間が。
素晴らしかったです。

動画も撮影しているので、ただ今誠意編集中。
(というかソフトウェアの勉強中。笑)
いつになるか分かりませんが、お見せできればいいなぁ、と思います。

木桃さん。ありがとうございました。








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