Pray for all beloved things.@木桃いつな

一人でも何度も行ったし撮影でも何度も行った。
何度行っても全く違うものを撮りたいと思う場所がある。
国立科学博物館の日本館が、僕にとってそのうちのひとつ。

博物館の展示は何も見なくて、此処に来る為だけの事が多い。


写真を、撮りたいと思った。
今の写真を、撮ろうと思った。

桐島は割と感情のままに、感覚で撮る事が多い。
あれこれと計算をして作り込む事は苦手。
露出なんかの数字の計算は好きだけど、思考を計算する事は苦手。

だから、今。撮りたいものを、撮るだけ。
そして、今は「祈り。」というものを、撮りたいと思った。


交わらない平行世界。
それぞれに持つ、唯一の世界。

この空間は不思議と落ち着く。
どんなに博物館内に人が多くても、この場所は不思議と人が少ない。
大理石で出来たスロープは思ったよりも冷たくなく、年期が入った床のタイルは深海の色に似ている。

写真で、何か出来るとは思わない。
そうだとしても、前に書いたように、自分の手を離れた所で、自分の関与していない方法で何かが動く事は、あるかもしれない。

人は、生まれては死んでゆく。ただ、それだけの為に、日々「死なないように」一生懸命生きている。
恐ろしい事が起こらないように、悲しい事が起こらないように。
祈りながら、生きている。


意識の途中で、沈むのをやめた思考のように。
僕の中に、留まる感覚がある。

ぼんやりと。あやふやに。でも、決して消えない感覚。
それが何だかは、判らない。
判らないから、何かを造り出したいと思うのかもしれない。
判りたくないから、稚拙な「創造」という遊びに逃げているのかもしれない。


透明な翡翠色の硝子に覆われた黒曜石のようなスロープを意識が滑り落ちる。
落ちてゆく意識の一瞬を、繋ぎ止めるようにシャッタを押す。

僕に力があれば、何かを変えられるのだろうか?

そんなことを想う事自体に意味はないけれども、同じ事を思い天を仰ぐ人は多かったと思う。
道など何処にもないし、何処でも道になる。

人間は案外図太く。人間は案外、脆い生き物だと思う。


光落ちる眸の先に在るのは、何ですか。
その視線の先は、僕には見えない。
でも、それが綺麗だと思う。
だから、僕はシャッタを押すんだ。

東京国立科学博物館日本館の階段と、東京国際こども図書館の階段にて。
被写体は木桃いつなさんでした。

階段、という場所が好きなのかもしれません。
明確に繋がっていると信じてのぼっていても、エッシャの騙し絵のようでもあるからです。

今日の写真はskycloverの扉にもなっています。
「Pray for all beloved things.」
僕が愛する 全てのものたちの為に、祈りを。
と、書いています。

木桃さん、ありがとうございました。








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