蒼い桜の宵夢@木桃いつな

満開少し前の桜。
木桃いつなさんです。


髪をばっさり短くした木桃さん。
今回はウィッグもなしで、短いままで撮影させていただきました。

この時はまだ、落ちてしまうギリギリの夕陽が照らしています。


髪が長くても、短くても、木桃さんは木桃さん。
と、桐島も、木桃さんも、そう思っていました。

ですが、ファインダ越しに見てみると、なんか違う。
単純に、髪の毛の長さだけなんですが、やっぱり違う。

不思議ですが、同じ人間なのに、感覚が違うようです。


日が完全に落ちて、ブルーモメント。
暖色が無くなり、ほんの少し紫がかったブルー。


髪の長さは、時間の長さであり、記憶の長さだ。

と、読んだことがある。
だから、呪いの人形の髪は伸びるんだと。

想いの強さというよりも、記憶の長さ、というのがとても納得した。

木桃さんは髪が長いイメージがある。
長く、被写体をしていただいているけれど、髪は長いイメージ。


「キリさんの、写真に写るわたしは別人なんです」

そう、彼女が言ったことがある。
僕も、自分のファインダの中の彼女は目の前にいる彼女とは別人だと思う。

「へんしん、なんです。」

と、彼女はいつも笑うけれど、彼女の中の一部分を色濃く写しているんだと思う。
その引き出し手が、桐島という人の手なので、桐島の意識も色濃く入っているんだと、思う。


だから、そういう意味では、現実の彼女とは全く違うんだろう。
桐島の意識に同調し、表現をする木桃さんの意識。

シャッタの音に耳を澄ませて、風の音に気持ちを預けて。
一瞬だけ、ふわりと、ふくらむ意識の欠片を片手で掴む。


僕と世界の境界線が曖昧になり、僕と木桃さんの意識の境界線が曖昧になる。
撮影者と被写体。この距離感が曖昧になり、ファインダ越しの感覚は眼で見ている感覚よりも、リアルになる。


呼吸していることさえ煩わしくなるくらいの、感覚。
風が吹き抜けて、蒼い桜が揺れる。


日はとっくに落ちて、辺りは暗くなっている。
ファインダの中は暗くなり、もうずっと前からオートじゃピントは合わないけれど。
それでも、薄暮の桜に溶けて消えてしまいそうな横顔を撮りたくて。


呼吸と瞬きの代わりに、シャッタを押していました。




木桃さん。
寒い、寒い、中。ありがとうございました。
とても綺麗な桜でしたね。


個展で、自分の中の桜と春という意識を整理してからの撮影だったので。
とても心象的に撮ることが出来たと思います。

ありがとうございました。








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