花と器展に行ってきました@木桃いつな

 graph.にも参加してくださっている素敵なお姉さま友達のyuさんがグループ展に参加されると言うので、とてもとても楽しみにしていました。展示は『花と器展』(http://hana-utsuwa.info/
横浜の小さな丘の中腹に在る、素敵なお屋敷での開催です。

yuさんこと、中沢由紀子さん(http://nuageyu.exblog.jp/)はフラワーコーディネーターとして参加されていますが、桐島は彼女は空間そのもののコーディネーターだと思っています。
yuさんの作る空間は彼女そのもので。
たおやかで、瑞々しく。しなやかで、気さくで。
全然ツンツンしたところがないのに、一本筋はきちんと在って。
yuさんの作る空間は、とても心地よいのです。

そんなyuさんの参加される展示に、木桃いつなさんにお付き合い頂きお伺いしてきました。


木の窓枠に、ゆらゆら硝子。
今でこそ珍しいようですが、桐島の実家は今でも木枠に(若干)ゆらゆら硝子です。

がらがらと、音を立てて開ける重い窓。
ささくれそうな枠の、むこうの歪んだ世界。

懐かしくて。落ち着く。
現在進行形かもしれない。記憶の一部。


今日は、またまた気になっていた方がカフェを一日出展されるというので。それも、とても楽しみにしていました。
yuさんを初め、mikityさんにもSちゃんにも、Tくんにも、お会い出来たし。
お久しぶりです!!の、方にもお会い出来ましたぴかぴか(新しい)


とろけるパンナコッタに、セイロンティを飲みながら。
雨の午後を、贅沢に満喫していましたよ。

こんな日は雨がいいですね。
静かに音を吸収して。柔らかにしてくれる。


今日の木桃さんのお洋服は、亡きお祖母様が作られたものだそうです。
丁寧に仕立てられたセーラーカラーのお洋服。
とっても小柄な彼女に合わせてきちんと計られた肩幅と、真っ白な肌が映える変わり織りの涼しげな生地。


お洋服に合わせて髪を結い上げさせて頂きました。
サイドをダブルで編み込みにして、髪の量を見ながら後ろは別で二本の三つ編みに。
クロスさせて、クロワッサンみたいに、ふんわり纏めてみました。
なんだか、クラシカルな雰囲気。


グループ展なので、色んな方の展示があります。
このお部屋には、ドライのたんぽぽが。


ある仕掛けに息を吹きかけると、プロジェクタから投影されたタンポポが散ってゆきます。
何パターンもあり、息の強さも認識。

現実と映像の境界線が不思議な感覚になります。


このお部屋は茶箪笥から草が生えているみたいに、生けてあります。
廃墟?って感じなんだけど。綺麗な木漏れ日の映像。


かと、思えば洋室にはドライのお花とペーパークラフトの恋人。
熊が居たり、カップルがいたり。
にぎやかに世界を構築しています。

そして、ここはyuさんの展示のお部屋。


ふたつの庭が見渡せる風の通り道のようなお部屋に、読みかけの本。
そして、空想世界から生まれたような時計草に、山百合が入った大きなアレンジメント。


まるで、本を読んでいる人にしか見えない空想の花のように。
自然に、其処に存在しているように感じました。

yuさんのお花はその場で意志を持って存在しています。
人間によって「生けられた」花ではなく、植物の意思でyuさんの手の中で遊んでいるよう。


差し込む光がきらきらと。部屋を抜けてゆきます。
雨の日は柔らかくて優しいので、つい甘えてしまいます。


雨だれの音が、水琴窟に同調して。
枯れない西洋松虫草の夢を、ずっと見ています。


階段に眼を見遣ると、はらりと落ちた花弁。
そのままでも綺麗ね。と微笑むyuさん。

そのたおやかさが、植物に好かれるんでしょうね。
瑞々しい手先を見るたびに、思います。

そして。一転。

旧柳下邸には蔵があります。



蔵の中は小さな懐中電灯が無いと見えないくらいの、闇。
その空間に、幾重にも、透明な更紗がかかっています。

まるで、記憶のベールをかけたように。
不思議な和音のような音楽に溶けてゆきます。


ふわふわと身体に投影される光の欠片。

綺麗だったあの人が、彼女の為に仕立てた夏服。
もうすぐ夏至になるから。
どんどん、夜が短くなりますね。
反対に、夜は、どんどん深くなるようです。


木桃さんから聞くお祖母様のお話はいつも尊敬の念と愛に満ちていて。
人にとって、本当に必要な物はそれほどに多くは無く。
壮絶なまでに求める事でしか人は、他人を認める事が出来ないと。

会った事が無い方ですが、そんな風に感じました。


木桃さんを介して僕が表現すること。
木桃さんが僕を介して表現すること。
どちらも、リンクしているようで全く違う世界を見ています。

だから、見たくなるし感じてみたくなる。
とても近い平行線を俯瞰で見ているような感覚になります。


蔵の中には古いオルガンがあって、この音色をサンプリングし、REMIXして流していたそうです。
不思議な音階でした。胎内にいるってこんな感じなのかなぁ。と思うような。

ぼわ、ぼわ、ぼわ。

と、不思議な音楽と、錯覚。


mikityさんに「ナオちゃんは木桃さんに創作意欲を見いだすのよね」と素敵なお言葉を頂いたのですが。
そう言われて、妙に納得しました。
どうして木桃さんを撮りたいと思うのか?は、あまり考えた事が無かったからです。


でも、きっと。
彼女の眼と身体と心で感じた世界を通して、桐島が少しだけ触れた先の雫が、作品に少しだけ落とし込まれていたら。
桐島だけの感覚で見る世界よりも、ずっと静謐で透明感があるなぁ。と、思うのです。


同調、しているかは分かりません。
どんな被写体さんでも、自分以外の人間と繋がる事は出来ません。
理解したつもりになって。
同調した気分になって。
高揚感が得られるのは、一瞬の錯覚で。

結局はそれが楽しいから、写真を撮るのかもしれないけれど。
木桃いつなという被写体は、限りなく静かな被写体です。


静かだけれど、儚くは無い。
可愛いらしい感じがするのは外見だけで。
多くの方は彼女を「癒し系」と言ったりもするけれど。

被写体としての彼女はとても硬質だと思います。
時間の流れとはまた、違ったところに存在しているよう。


何処か時間が止まっているような、この旧柳下邸と。
それぞれの感性で作られた編み目のような素敵な展示と。


もしかしたら、彼女のお祖母様の若い頃はこんなんじゃなかったのかな?
と、思わせるような木桃さんが。
なんだかとても不思議な存在のように此処に、在りました。


とても素晴らしい展示でした。
雨の午後にお伺い出来た事も、とても嬉しかったです。
晴れた日もきっと素敵だと思いますが。
雨樋を伝う雨の音や、人が多くいるのに、それをやわらかく仕切る雨煙が心地よくて。


夏至が近づいている事を、感じた一日でした。

yuさん、グループ展へのご参加お疲れさまでした。
また、素晴らしい展示で、大成功を収められた事を心よりお祝い致します。

木桃さん、被写体をして頂きありがとございました!






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