金魚と、距離感と、気持ちについて。

先月撮影した金魚写真をぼんやり眺めながら、金魚が好きになったのは、なぜだろうと考える。。。
それまで、「魚」が苦手だった桐島は食べれない魚は苦手(食べるのは大好きでした)
なんか、ぬめっとして、ぎょろっとして、怖い…。

そう、思ってました。



「金魚」は元々フナの仲間。
鯉みたいな形だったのに、人間の手で形を歪められ、命を縮められた生き物。



業が深い生き物です。

でも。
「ペット」という生き物は全てそう。
生物が他の生物の生き方に関与していること自体が間違い。

人間だって、地球上に存在する動物の一種にしか過ぎません。
高等でも下等でもなく、全ての生きとし生けるものは平等に生を受けます。



動物園が水族館が、苦手だという話を前に書きました。
金魚の話しを書くといつも、「生き物」の話しをしている自分に気づきます。

たぶん、金魚を好きな理由が「愛したものだから」だと思うんです。

正しいとか、正しくないとか、もうそういうのとはまた違う。
そもそも、正しいか正しくないかのジャッジメントなんて、誰にも出来ません。

カミサマは国によって裁量が違くて。
生まれ落ちたらそこが自分の戦場になるわけで。



「美しい」ものに、惹かれました。
魂を奪われてしまったんだと、思うんです。

それは、正しいか、正しくないかという世界とは違う、個人の心の中の世界。

金魚は人が作った畸形。 異形です。

愛するが故に、歪めてしまう。
もっと、欲しくなって、望んでしまう。

その相手の気持ちや命さえも、どうでも良くなってしまって。
結局は、自分の願望を叶えるためだけになってしまう。

悲しい、世界。




同じ時間、同じ場所に生きているものたち。
想うことは出来ます。好きになることは出来ます。愛することは出来ます。

けれど、
想われることは出来ません。好きになってもらうことは出来ません。愛してもらうことは出来ません。

それは、自分。じゃないから。

自分以外のものは、自分じゃないから、関与出来ないんです。



手に入れたつもりになって、征服したつもりになって、判ったつもりになって、両想いになったつもりになって。
それは、「そう思いたい」から自分が思い込んでいるだけ。

桐島は、どんな対象物とでも「両想い」は存在しないと思います。
気持ちの尺度は測ることが出来ない。だって自分と他を比べることなんて出来ませんから。

各自、勝手に想う。
その時間と対象物が互いに非常に近い状態を、両想い。だなんて錯覚することもあるかもしれない。

だから、互いの気持ちの均衡が崩れた!なんて、不安になるんでしょう。
最初から存在しないものを、無くした無くした!と、泣きわめく子のようで。



金魚の美しさは、そんな矛盾した愛情で出来ているような気がします。

この美しき宝石のような生き物たちは、どんな世界を見ているのでしょうか。

人間に愛された魚。
その歪んだ愛故に、容まで歪められて。




それでも、この子たちはただの一つの、命。

僕の顔を見ればごはんをねだり、水流で遊んで、水槽掃除のときには手にじゃれついて邪魔をする可愛いらしさしかない、一つの命。

金魚の歴史。命の歴史は、人間を愛するかどうかは、彼らには、関係ない。
ペットや命に惹かれる背景には、彼らの無邪気さがあると思います。

「誰か」が保健所に「不要物」として持ち込まれた生き物を、全力で救おうとする「誰か」もいる。
その子たちは差し伸べてくれた手に無邪気に懐きます。

その、無邪気さは愛おしくて、悲しくて、苦しい時もあって、それでも大好きで。


これからも、僕は金魚たちを愛してゆくと思います。
その美しさと、愛らしさと、矛盾に、魂を奪われながら。

写して、ゆきたいと思うのです。







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コメント
なおさんコメントありがとうございます!
こちらこそお役に立てた上にこうして交流して頂いて嬉しいです*ありがとうございます。

ティム・バートンは好きですがウィニーは見ていないです。ティム作品はこういう主題が多いですよね。
結局愛なんて独りよがりなものでしかないという事を突きつけられると同時に、だからこそ相手を思うものなんだなぁ。と思います。
今度レンタルしてみます!!ありがとうございます♪

自分の感情が醜いものであっても、出来る限り自分に嘘をつかないように生きて行きたいです。
  • 桐島ナオ
  • 2013/03/14 1:39 PM
昨日、Twitterで江種さん経由にてブルーのお花の撮影を教えていただいたなおです。^^ありがとうございました。ナオさんのブログも拝見して、いろいろと感慨深いです。この金魚の記事を拝見して、ティム・バートンの「フランケンウィニー」を思い出しました。(ご覧になりましたでしょうか?大好きなのです)ひとは自分の都合のいいようにしか、愛せない。勝手な生き物です。愛する対象にそうなってしまったときに、初めて、愚かさに気がつくものですね。だからこそ、そっと離れたところにある思いやりの心を忘れないようにしたいと思います。ナオさんの躍動感溢れる写真と、言葉に心が震えました。素敵な日々の更新を楽しみにしております。
  • 立花なお
  • 2013/03/07 9:46 AM
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