命の約束事と、金色の楽園
秋の志賀高原に行って来ました。
10月最初の週末。ここに来れば深呼吸出来る。ここに来れば心が解放される。
そう思って諸々頑張って来たんだよなぁ…とか思いながら。笑
群馬県の草津温泉でランチを食べてから長野県へ入りました。 標高2100mの眺め。呆然と見てしまう。
群馬県側はとにかく大雨と濃霧(というか雲の中)で何も見えなかったのだけれど、長野県側に出たらこの景色。
雲が動いて極彩色の斜面が見える。
一眼レフに三脚を持った人がたくさんいました。
僕は今回はミラーレスのMちゃんに、ペンタコちゃんのみ。
真剣なおじさまたちの横でスナップしてきましたが。雄大で、ほんとうに美しかった。
山の刺すような空気は本当に綺麗です。
そして、いつもお世話になっている石の湯ロッジさんに到着。目の前が白樺の森なので、金色の紅葉。
紅葉ってどうしても真っ赤に染まるイメージがありますが、金色の世界は優しくて本当にあったかいのです。
桐島は、手の届かない雄大な景色よりも、真の前にある小さな草木や足元の花に目が行きます。
これもまた雄大な自然の一部であり、全てであるという事を、強く想います。
一枚目の山の斜面の写真と、この地面の写真はとてもよく似ていると思います。
多種多様な生き物がさまざまな形で其処に存在していて、それを自分は美しいと思って俯瞰している。
その違いは、大きさだけ。
どちらを「撮りたい!」と思うかは人それぞれ。その人だけの、目線と価値観。
そっちが良いとか悪いとかではなく、その数だけ価値観と個性があるということ。
上の写真の地面は、この場所で撮りましたよ。
石の湯ロッジ敷地内にある田ノ原湿原への秘密の小道。
温泉がこんこんと湧き出ていて、苔がむしている楽園なのです。
僕が撮りたい!と思うものは特別なものじゃなくて。
例えば、このウツギの花は、夏は真っ白だったのに今はすこ〜しだけピンクが入っててそれが本当に可愛いらしいなぁ…とか。
こっちの子はすっかり金色の一部になっていて、黄金のお姫様みたいだなぁ〜!とか。
漆の樹の紅葉は本当に燃えてしまいそうだけど…子供の頃この樹に登って全身かぶれたなぁ…とか。笑
そんな、ささいなことばかり。
でも、自分にとって、それらはかけがえのないものばかりです。
ここにくると、そういったもの達が優しくはなしかけてきます。
これはたんぽぽみたいな綿毛。たんぽぽもまだ咲いてました。
温泉があるからか、たくさんの生き物が温かに穏やかにくらしています。
石の湯ロッジのある志賀高原の標高は1600m。
蛍が有名な石の湯ロッジですが、こんな標高でそもそも蛍は生息出来ないそうです。
沢蟹ちゃん。支配人によると、真冬でも元気でたまに雪の上で遊んでるよ〜とのこと。
敷地内を流れる小川や小さな池にはたくさんの生き物が暮らしています。
この前の台風で、この小川は濁流になり蛍や小さな生き物達が流されてしまっていないか、本当に心配したのですが…
「でもね、そうやって濁流に流される事で澱みが浄化されて、また命が再生されるんだよ。必要な事なんだ」
と、支配人が穏やかな笑顔でおっしゃいました。
そうやって命の巡りを見守ること。
干渉する事も人間が関わって生きている限り少しは大切だけど、受け止めて一緒に生きる事は、もっともっと深い事なのだと思いました。
支配人はこの谷の、カミサマなのかもしれない。 とか、本気で思ってしまいました。。。笑
でも、冗談じゃなくて。10月の真夜中に蛍が飛んでいるのを見れるこの場所は。本当に奇跡の場所としか思えません。
ディナーが終わり、パーティーが終わった後、さくまくんと支配人と三人で星座をみながらバルコニーに出ていた時、ふんわりと目の前を横切った蛍は。
支配人に挨拶をしに来たんだと思いました。
<こっそり>
来年1月か2月に、PhotoCafe撮影会で石の湯ロッジさんへ行く事がこっそり決まりました。
ほんとに素敵な場所なので雪景色撮影会を企画中です。。。お楽しみに。。。
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10月最初の週末。ここに来れば深呼吸出来る。ここに来れば心が解放される。
そう思って諸々頑張って来たんだよなぁ…とか思いながら。笑
群馬県の草津温泉でランチを食べてから長野県へ入りました。 標高2100mの眺め。呆然と見てしまう。
群馬県側はとにかく大雨と濃霧(というか雲の中)で何も見えなかったのだけれど、長野県側に出たらこの景色。
雲が動いて極彩色の斜面が見える。
一眼レフに三脚を持った人がたくさんいました。
僕は今回はミラーレスのMちゃんに、ペンタコちゃんのみ。
真剣なおじさまたちの横でスナップしてきましたが。雄大で、ほんとうに美しかった。
山の刺すような空気は本当に綺麗です。
そして、いつもお世話になっている石の湯ロッジさんに到着。目の前が白樺の森なので、金色の紅葉。
紅葉ってどうしても真っ赤に染まるイメージがありますが、金色の世界は優しくて本当にあったかいのです。
桐島は、手の届かない雄大な景色よりも、真の前にある小さな草木や足元の花に目が行きます。
これもまた雄大な自然の一部であり、全てであるという事を、強く想います。
一枚目の山の斜面の写真と、この地面の写真はとてもよく似ていると思います。
多種多様な生き物がさまざまな形で其処に存在していて、それを自分は美しいと思って俯瞰している。
その違いは、大きさだけ。
どちらを「撮りたい!」と思うかは人それぞれ。その人だけの、目線と価値観。
そっちが良いとか悪いとかではなく、その数だけ価値観と個性があるということ。
上の写真の地面は、この場所で撮りましたよ。
石の湯ロッジ敷地内にある田ノ原湿原への秘密の小道。
温泉がこんこんと湧き出ていて、苔がむしている楽園なのです。
僕が撮りたい!と思うものは特別なものじゃなくて。
例えば、このウツギの花は、夏は真っ白だったのに今はすこ〜しだけピンクが入っててそれが本当に可愛いらしいなぁ…とか。
こっちの子はすっかり金色の一部になっていて、黄金のお姫様みたいだなぁ〜!とか。
漆の樹の紅葉は本当に燃えてしまいそうだけど…子供の頃この樹に登って全身かぶれたなぁ…とか。笑
そんな、ささいなことばかり。
でも、自分にとって、それらはかけがえのないものばかりです。
ここにくると、そういったもの達が優しくはなしかけてきます。
これはたんぽぽみたいな綿毛。たんぽぽもまだ咲いてました。
温泉があるからか、たくさんの生き物が温かに穏やかにくらしています。
石の湯ロッジのある志賀高原の標高は1600m。
蛍が有名な石の湯ロッジですが、こんな標高でそもそも蛍は生息出来ないそうです。
沢蟹ちゃん。支配人によると、真冬でも元気でたまに雪の上で遊んでるよ〜とのこと。
敷地内を流れる小川や小さな池にはたくさんの生き物が暮らしています。
この前の台風で、この小川は濁流になり蛍や小さな生き物達が流されてしまっていないか、本当に心配したのですが…
「でもね、そうやって濁流に流される事で澱みが浄化されて、また命が再生されるんだよ。必要な事なんだ」
と、支配人が穏やかな笑顔でおっしゃいました。
そうやって命の巡りを見守ること。
干渉する事も人間が関わって生きている限り少しは大切だけど、受け止めて一緒に生きる事は、もっともっと深い事なのだと思いました。
支配人はこの谷の、カミサマなのかもしれない。 とか、本気で思ってしまいました。。。笑
でも、冗談じゃなくて。10月の真夜中に蛍が飛んでいるのを見れるこの場所は。本当に奇跡の場所としか思えません。
ディナーが終わり、パーティーが終わった後、さくまくんと支配人と三人で星座をみながらバルコニーに出ていた時、ふんわりと目の前を横切った蛍は。
支配人に挨拶をしに来たんだと思いました。
次にお伺いする時はきっと雪が積もり始めているね。と話しながらゆっくりと二日間を過ごさせて頂きました。
夏に花を見た植物達がすっかり実を付けていて。
そんな時間の流れを見る事が出来る、本当に穏やかで静かな空間。
僕にはこの石の湯ロッジの敷地内こそが、命の約束事の全てに思えて仕方ありません。
訪れる毎に、その美しさや優しさに心が洗われます。
みなさま、ありがとうございました。
夏に花を見た植物達がすっかり実を付けていて。
そんな時間の流れを見る事が出来る、本当に穏やかで静かな空間。
僕にはこの石の湯ロッジの敷地内こそが、命の約束事の全てに思えて仕方ありません。
訪れる毎に、その美しさや優しさに心が洗われます。
みなさま、ありがとうございました。
<こっそり>
来年1月か2月に、PhotoCafe撮影会で石の湯ロッジさんへ行く事がこっそり決まりました。
ほんとに素敵な場所なので雪景色撮影会を企画中です。。。お楽しみに。。。
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- 2013.10.06 Sunday
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- 23:09
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- by 桐島ナオ