東京散歩、1970展と真夜中の丸の内散策。

台風の影響で、鉄道が全て封鎖されてしまい、スタジオに出勤出来なくなってしまったので須く休暇となりました。
この台風では甚大な被害が各所に出ています。これからまた台風が来るそうです。
どうぞあなたの大切な人に悲しい事が起こりませんように。
また、まだ見つかっていない方の声が一日も早く届きますように。
お祈りしております。

桐島は、夕方から銀座キヤノンへ行ってまいりました。
かねてから不安だった5Dのフランジバックを測って貰いましたよ…。
なんかマウント圧が強かったので変形してしまったかと思ったら大丈夫でした。
各所調整してもらって完了。フランジも綺麗な数値が出ているとのこと。感謝感謝。。。
しかしEOSMちゃんの再生ボタン異常は入院になりました。ミラーレスはここで開けられないのだよね。。。

そして、アルマーニのギャラリーで開催されている『1970』展を見て来ました。
東京をテーマに1970年代に活躍した写真家たちの展示です。
個性的で、有名な作家ばかりなので、1人以上はみなさん知っているはず。

東京、というテーマ。1970年代という世界観が、多角的に美しく構成された展示でした。
その世界を、自分は知らないから、ファンタジーのようにも見えるし、歴史の1ページのようにも見える。
その世界を、生きていた人はどんな目線でこの写真たちを観たのだろう、と思います。

この個性豊かな作家たちが同じ空間に存在するとなると、一見不協和音に思えるかもしれない。
実際、桐島も行くまではそう思ってました。
でも、実際にこの空間に対峙してしまうと、ここが世界の縮図のようにも思える不思議な空間でした。
雑感を各作家さんごとに記載しています。まだ会期中なので白文字にしています。ご一読頂ける方は反転してください。

有田泰而「First Born」
衝撃を受けた。この人は人を殺しそうだと思った。美しさへの追求は生の欲求でもあるけれど、死の香りがする。
真っ白な膚が生々しく全くエロスを感じない。その清らかさが、死を思わせて美しかった。

沢渡朔「Kinky」
大好きな沢渡さん。東京とは思えないファッショナブルでお洒落な写真。その暖かみのある色彩とファンタジーのような作り込まれたモダンさがとても可愛いく、繊細。何処か退廃感をも感じるプリントが素晴らしかった。
須田一政「わが東京100」
初めて拝見しました。一個人が観た東京の私手帳のような狭い世界、低い目線。閉じた世界の中での広がりや深さ。時代の温度や人のざわめきのような質感が感じられて映画を見ている様だった。
立木義浩「舌出し天使」
立木さんはいつだって粋でお洒落でカッコイイ。その目線かぁ!と思わせる物語がある。どんな風にも捉えられるのに、閲覧者に自己の世界を確実に魅せる事が出来るエンターテイナー。今回も素敵な構成でした。
寺山修司「摩訶不思議な客人」
好き嫌いが別れる寺山ワールドですが、個人的には大好きです。サディスティックな演出や卑猥な目線など、何がしたいかという目的が目の前のショッキングな光景をかき消してしまう。実験と表現を両立させた唯一無二の作品です。
内藤正敏「東京」
東京は、こんな街だったのか、と改めて考えてしまう作品。現代の写真と言っても通じそうなスラム感ある写真です。でも、伝えたいのは悲壮でもなく哀れみでもなく社会問題でもなく、その眸の美しさだと思いました。
細江英公「シモン 私風景」
細江さんの写真は何回か拝見し、このシリーズも観た事がありましたがこの展示に於いて占める作品の立ち位置が完全に「悲しみ」や「孤立」であったのが印象的です。悲しい、と思いました。その、悲しさが美しかった。人は理解されない。人は人を蔑む。人は人を攻撃する。それでも、美しい人は、美しいのだ、と思いました。
渡辺克巳「新宿群盗伝」
バブル好景気に向う予感のような焦燥感や欲望や野心、さまざまな心象が渦巻く世界…と思いきや物語が色んな方向に進む不思議な作品たち。観ているだけで誰かの人生に触れてしまったような錯覚を起こします。
森山大道「写真よさようなら」
これぞ大道風!と言わんばかりの迫力のプリントと展示。森山さんはアマチュアよりもアマチュアらしく、己を貫き表現している方だと思います。その強さはまさに1970的。自己の確立と時代の流れ。この展示を少し包括しているようでした。

少し詳しく感想を書いてみました。
写真は、こう観なくてはいけない。というのはありません。
それでも、作家の意図はあります。だから面白い。
本気で作り上げたものには、本気で向き合いたい。その圧力を感じる展示でした。
ほとんどの写真に「人間」が写っているので人間が主役というか、渦の中心にいる感じです。
ちょっと、パワーダウンしている時には観れなかったかも(たくさんの人間が苦手なので。。。^^;)
 

 
今日の写真は、この日の帰り道、独りで有楽町裏から丸の内を歩いて東京駅までの道のりの写真たちです。
こういう都会のスナップ写真が苦手で、あまり撮らないのですが。
好きなブランドのお店がいくつかあったので撮ってみました。

ギャルソンは水玉モチーフのディスプレイだったので、窓の写り込みを利用して丸ボケをロゴに。
バーバリィもイルミネーションを写し込んで華やかに。
 

これはポール・スミス。魔法のタクトをふるって光が生まれているように見えました。
ふわって光が立ち昇っているみたい。
 

ブランドものというか、「ブランド」は好きです。
デザイナーという1人の思考が世界観を生み、クリエイションという形で物語を具現化しているという事。
そして、デザイナー(創始者)が居なくなってもその思想だけは存在し、それを愛する人が大切に受け継ぐという事。
さらには、全く違う風を吹き込むデザイナーもいる。けれど、ブランドへの敬意は勿論深く愛を感じるという事。

ブランドもの、というと高くて「持てばいい」というイメージがありますが、本質はそうじゃないと思います。
もの作りというミニマルな世界を、何千人という単位の夢に昇華する事。
それはブレたら壊れてしまうし、ほとんどの人がなし得ない事だと思います。

独りで作って独りで完結する世界は割と作り易いです。
でも、関わる人数が多くなればなるほど色んな問題が出てくる。
その中でも、譲れないものは確固たるものとして確立し、かつ最高の品質を追求する。
「ブランド」というのは良い、悪い、ではなく。一つの世界観のモデルとしてとても素晴らしいものだと思います。
 

そして、ノーブランドというブランドに、「ブランド」をつけてしまったこちらのお店も大好き。
アンティークやリユース、デットストックを再利用したり委託販売したりする形態。
自分の大切な、でももう使わないものを、必要な人へ譲る。
そういうリユースも、とても大切だと思います。
古くなったからこその、傷や経年劣化。そこに物語があるものも、ある。
 

 
新しい物語が始まるのをワクワクしながら待っているテディベアや、必要としている人を探しているようなマリア様。
日本ではなかなか見られないものから、懐かしいアンティークまで。
もちろん、開店している時間帯も素敵なのですが。閉店後の深夜のショーウィンドウは、舞台裏のようで。
彼らの内緒話が聞こえそうなのです。
 

あれ?あんたニンゲンかい?
もう店じまいだよ。客なら朝になったら来な!

って言われてるみたいな鹿さん。ほんとは真正面を向いているはずなんです…が。笑
 

植物たちは眠っているみたい。
でも、少しまぶしそう。

古い建物が好きなので、三菱一号館は大好きです。
都会の喧噪の中に存在する凪のように、美しく佇んでいます。
 

最後の片付けをしているリストランテ。
今日もお疲れさまでした。
台風のせいで、なんだかとっても長い一日でした。
でも、充実していたので良かった。
 

最後は東京駅。
灯りが煌煌としているので23時も近い時間なのに空が明るく見えました。
ライトアップはしてないのですが、明るめに撮影して見たら結構綺麗に出たので嬉しい。
ドーム天井の建築はなんだか神聖な感じがして無条件で好きになってしまう。
 

さいごは構内。
夜中のお散歩は、とても心地よい夜風で気持ちよかったです。
都会が苦手なのは人間が多いからで、夜中なら結構好きかも、と思いました。笑
長々となってしまいました。読んで下さりありがとうございます。






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