千鳥ヶ淵の人攫い@夜櫻写真

PhotoCafe桜撮影会でも行った千鳥ヶ淵緑道。
撮影会の為に初めて行った場所なのですが、下見を合わせて4回行きました。
撮影会の後に、もう一度独りで夜桜が見たくて。もうちょっと違う表情をする場所なんじゃないか、って。
そう思ったんです。
たぶん、自分が思っていた千鳥ヶ淵のイメージよりも、だいぶクリーンな感じだったから、かも。
千鳥ヶ淵や九段下の辺りは、自分的に行ってはいけない場所というか足が向かない場所、でした。
PhotoCafeで桜の名所を探してて行った事が無かったので決定したけど、そうじゃなかったら行かなかった、かも。
場所的には「東京桜名所」の第1位の場所なので、申し分は無い桜並木。
 

都会の櫻は夜景が写り込んで綺麗です。
夜櫻ライトアップ期間なので、満開のこの場所はものすごい人混み。交通規制が入って人の波になっています。
ふと、目眩のような感覚。満開の櫻のにおい。
 

見上げると、桜が無言で凝視してくるこの、空間。
無表情の眼、眼、眼。

ソメイヨシノは、なんでか、無表情の植物に見えるのです。
それが、視界一杯に、狂気的に埋め尽くされている。
 

くらくら、する。
あぁ、何だろう。この、生き物の体内に飲まれてしまったような感覚は。
人混み独特のうるささが苦手で、ヘッドフォンの音量を上げました。

小さな写真では、ちょっと判り難い雰囲気なので大きめの写真もUPしています。
サムネイルをクリックすると拡大します。

これは、満開の千鳥ヶ淵だからこそ、の世界観というか空気なのかもしれない。
霊感とか、無いんですけど。えぇ、大人になってからは現実に生きてますから…。
やっぱり、千鳥ヶ淵って、怖いです。
 

すっぽり包まれてしまった、閉塞感。
櫻で、口と鼻を塞がれたような感覚。

人の声がノイズみたいにかすかに聴こえてくるけれど、周りの人の顔はのっぺらで何も見えない。
あぁ、死霊のはらわた、だ。

と、何故かその言葉が頭に浮かんだ。それは何だっけ?映画のタイトルだっけ、とぼんやり思考する。
こんなに鮮やかでグロテスクで、猟奇的で美しい世界があるんだと。
 
櫻を見に来た大量の人達に何が紛れ込んでいても判らない。
お祭りでお面を被るのは、人じゃないモノが紛れ込んでいても見て見ぬフリをするためだよ、とひぃおばぁちゃんに教えて貰ったのを覚えている。
きっとここにもたくさんのモノが紛れ込んでいると思う。
 

都会の夜は闇じゃなくて、曖昧な仄暗いダークグレーで。
白に近い薄紅の櫻は毒々しいライトアップの色彩で僕には「はらわた」に見える。
 

息継ぎ、がしたくて人の波から外れるけれど、またすぐに眼は櫻を追ってしまう。
なんだろう。
怖いのに、見たくないのに、それでも見てしまう、美しさ。
 

そこかしこから花ばかりがついた枝が伸びて、僕を覆ってしまいそうな、錯覚。
無感情な櫻。でも、静物よりは動物的な、本能。
 

千鳥ヶ淵は、怖い場所です。
櫻は、春は、嬉しい感情も、幸せな感情も抱きませんし、苦手です。

でも、美しいと、思います。嫌いでは、無いです。
ちょっと、すごい場所で。 手強かった、です。

 


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