緋色の、  @aria

八重桜のモノクロームを撮らせてもらったすぐあと。
公園の中であちこちで咲いていた椿がとても気になっていたので、撮らせて頂きました。
 

ariaのこの日の写真は、打ち合わせほぼなしで、長時間のがっつり撮影は初めてだったので。
出来るだけ、僕も色々曝け出して行こうと思って向き合いました。

鮮やかな緋色。
ヴィヴィットだけれども、どこか水っぽい質感で。
 

この赤が、綺麗に撮れるといいね。と、ariaと話して。
カラーで撮りました。

黒が、思慮深い夜の海の蒼になる。
ドレープの美しさと膚の白さが対比する。
 

絵を描くときはいつも赤を使っていた気がします。
写真を撮るようになって、赤よりも蒼が多くなって。
いつだって蒼に憧れていて、使えなかった。

緋色や赤を見るとほっとします。
狂気的だけれども、人に一番近い色だと思うのです。
 

仄暗い質感の膚が、陶器のようで美しく透明になる、この色彩が本当に好きで。
淡い色彩も、モノクロームも、ヴィヴィットカラーも。
全部、全部が、一つの世界の構成物質にすぎなくて。
でも、本質はその内側ではなく、もう少し離れた場所にしか存在しない。
 

何かを理解しようと必死になればなるほどに、遠ざかってしまう。
きっと、僕は器用な方ではない。
だから、判ってても必死に、必死に、求めて。求めて。
その、輪郭を必死に。触れるか、否か、のギリギリで見つめている。

鮮やかな世界に憧れて。鮮やかな世界が撮りたくて、写真を始めたのを覚えてる。
 

ブルーブラックの黒髪が美しくて、赤に映える。
きっと、僕は見たままの景色は何も撮ってないけれど、この心が感じた光景は撮れていると思う。

けれど、自分が見ている景色と同じ景色を見ている人はこの世の中に一人だって居ないと思う。
この色彩を見て、解釈しているのはこの脳一つだけなのだから、僕は一人しか存在しない。
このariaを見て、脳がこの光と色を見つけたのだから、この世界を僕は確かに見ている。
 

強い眼差し。
僕の躰ではなく、少し遠くを射抜く。

もっと、君と対峙したい。
もっと、その心を見てみたい。

そんな風に思いながら撮りました。

椿とariaでした。ありがとう。


 


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