白黒、赤の、ヴァンパイア@木桃いつな

モノクロームで秋の薔薇園が撮りたいと。
被写体を木桃さんにお願いしました。
 

秋の夕暮れ。
美しい柔らかな色彩の空間に真っ赤な実がちらほら。

でも、見ているのはモノクロの光景。
 

モノクロにすると、花のない薔薇の、棘がとても映えるのです。
薔薇とシンクロしているような木桃さん。
 

光を、描きたいと。思って。
色は見ていなくて。
目で見ている景色もこの、モノクロームだった。
溶けてしまいそうなハレイションに滲む輪郭。

いつも撮影している時は、息なんか出来なくて。
ただ、その場所に自分が溶けてしまったみたい。
 

あまりに景色が綺麗なので、カラーでも何枚か撮りました。
見た目の雰囲気はこんな感じ。
今日はドーリィメイクなので、アイドル風な木桃さんです。
 
野薔薇の赤い実が制服のような真っ白の服に綺麗です。
柔らかな午後の温かい光。

可愛いし素敵なんだけど。
撮りたいのはこういうんじゃなくて。
 

でも、綺麗なので、記録写真としていくつか。

ふわっと。温かい最後の光。
11月の終わり。太陽が沈む直前。
 

モノクロで撮ろうとして。
その、景色に意志が負けて。思いっきり鮮やかな設定になりました。

この、赤い実と深い緑とブルーの世界を、モノクロには出来ない。
どうしよう。ものすごく、綺麗で。
 

蒼と赤の瞳。
真白な膚。
うねる長い髪が、なぜかヴァンパイアを彷彿させる。

モノクロでも撮ったけど、この場所はやっぱりカラーが良かった。
自分が見ている「モノクロの目」が、目の前の被写体に負けたことがとても嬉しくて。笑

いつものふんわり低彩度な木桃さんじゃなくて。
また、違う一面を見ました。
 
 
赤い実が滴のように、綺麗な横顔に落ちて。
どこも見ていないようなまなざしも線になって、存在していて。

被写体との、せめぎあいが。とても楽しい撮影でした。
基本、撮影中はお互いほぼ無言で、ただ、そこに存在しているのですが。

言葉で交わせるものなんか、ほとんどないんじゃないかと思います。
 

頭の中のイメージを引き出して形にするのは楽しいけれど。

頭の中で完成されたものを再構築するだけなら、意味がなくて。
設計図の通り現実にするのではなく、イメージを基盤にして、何を投影するか。

もちろん、偶然に任せる。なんてしない。
設定やイメージや機材はきちきちに、思考で詰めてゆくけど。

それでも。
僕自身さえ、見るはずじゃなかった、景色が見たい。
木桃さんさえ、予想できなかった、場所に行ってみたい。

自分の脳はあまり大事にしすぎないように。
自分の思考なんか、再現することに囚われすぎないように。
もっともっと、それを、バッサリ捨てて、越えてゆきたい。
 

モノクロは、どうしても美しく、悲しいと思う。
静かな気持ちで撮影した一枚。
薔薇の闇とスカートの裾が美しい。

木桃さん、被写体ありがとうございました!

 


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