手吹き硝子と螺旋階段の楽園。

ロンドン写真つづきです。
写真はキューガーデンという植物園に行って来た時のもの。キューガーデンはヴィクトリア調時代に建てられた世界最古の硝子温室。世界遺産だそうです。
 

駅の周りはちょっと観光地っぽくて、でもオシャレで綺麗な雰囲気。
キューガーデンへ向かう人ばかり。
 

開園時間がいつのまにか変更になってて、みんなで待ちぼうけてたのだけど。
職員さんも結構ギリギリに出社してくるのが不思議。まぁ、そんなもんで良いのかもね。

ゲートが開いて、みんなチケット売り場へ。
大人2枚!と言っているのに学生?と何度も聞き返すターバンの販売員に、もしかしてパスポート見せた方がいいのか?と悩みつつも、こんなに言ってあげてるのに大人料金でいいのだね、とあきれ顔でカードを切ってくれました。
いや…学生ですって言って学生証もないし…(^^;;;)そんなんで歳がバレても余計に恥ずかしい。。。。
 

温室は、びっくりするほど大きくて、これを人の手だけで作ったというのが信じられない。
重機や工場生産ではない鉄骨と硝子の温室。
中には何年生きて来たんだろう…と思う大きな植物ばかり。
 

さくまくん。コロボックルになってしまう。笑
恐竜が出てきそうな、スケール感。
 

この温室で素晴らしいと思ったのはそのデザインと大きさと質感と、、、色々ありすぎるんだけど。
一番は、植物の上に行ける、というところ。
螺旋階段を登って、巨大な熱帯植物を上から眺められるこの光景が、不思議で面白くて。
植物園内部には温室じゃなくて普通に地上5mくらいのところを歩けるスカイウォークというのがあったんだけど、それは遠くて時間が足りなくて今回は行けなかったので、空中散歩体験はここで。
 

植物たちはここでどんな夢を見ているんだろう。
硝子の天井は透明だから、星が見えるんだろうか。

とか、ぼんやり考えながらシャッターを押していました。
 

そして、一歩外に出ると、果てしない悪夢の続きのような世界。
あ、こういう絵、どこかで見た事があるけど。
実際に存在する風景だったのね、と理解しました。
地平線が見えてしまいそうな、遠くまで続く巨木の一本道。
これが、この公園の敷地のごく、ごく一部。
この先にもまだ、違う世界があるなんて、ちょっと恐怖も感じる、狭い国から来た人種。
 

そして、樹々が巨大すぎて写真でなかなか伝わらないので、比較にさくまくんを入れてみた。
ら、結構離れているのに樹が入りませんでした…。
レンズは50mm単焦点ですよ。パースついてません。樹の目の前に立ってもらって、50mmで樹が半分しか入らなかった…。
 

さくまくんに撮ってもらった薔薇の樹?もこんな。
全然入りきらない。
桐島の頭の上から伸びているのは今年のシュート(新芽)。
巨大なモンスターみたいな、薔薇の塊。。。

蔓薔薇系はまだ時期が早かったみたいで固い莟でした。
(6月中旬は日中20℃、夜は一桁℃で結構寒いです)
 

温室の裏手にある薔薇たちは、当たり前だけど全部イングリッシュローズ。
剣先咲きの尖った子はひとりもいませんでした。
 

素晴らしい花弁の形にうっとり。
薔薇たちはどちらかというと最近暮らし始めたようで、そんなに巨大でもなく慎ましやかな感じ。
 

この植物園は花ではなく、植物がメインみたいで、一面のススキみたいな草だけのゾーンとかもあるらしい。
植物園というか、巨大な森みたい。
色んな「緑色」があって、思わず絵の具をまぜたくなる。
ここ、ホントにいくら見ていても飽きない。

奥の方に行くと国定公園みたいに野生動物が暮らしているほぼ「森」なゾーンもあるらしくて。
今度行く時はそっちも探検してみたい。

今回はね、ふらっと入ったこの温室たちに心を奪われてしまって。
 

いくつもの温室が区切られていて、延々と世界が変わっていく、不思議な空間。
ここは乾燥地帯。多肉氏とサボテンたち。
 

サボテンの花がとても美しく咲いていて。
これはモノクロでしょ。と、一択。
サボテンて、あんなにトゲトゲしてるのに、しなやかで繊細な花を咲かせるから不思議。

サボテンのトゲは「葉っぱ」が変質したもので、水分をなるべく蒸発させないように、と。身を守るため、とウォルトの映画で見て、そうなんだー!すごいなー!って思ったので小学校の理科の授業で話したのだけど「葉っぱがトゲになるわけないだろ!」と、理解されずにそのまま嘘つきで終わってしまったのを、ずーっと忘れられないでいる。先生も知らなかったみたい。
知識って、結局「興味」がないと無用のものだし、サボテンのトゲに興味がある人は少ないんだって、知った。

花が咲いていると、少しは興味がある人も増えるかな。
でも、本質はきっとそこじゃないんだよね。
 

ダイアナさんは植物の研究に熱心だった。
この温室はダイアナさんに捧げられてるんだって。

何かを残す事自体に意味があるわけじゃないけど、この温室に感動した人がこの名前を見たら。
彼女の事を全く知らなくても、きっとどんな人だったのか知りたくなると思う。
それで、彼女の功績を知って、もっと植物が好きになると思うし、地球に興味がわくと思う。
 

それには、結局自分自身がどんな場所に立っているかきちんと見極める必要があるし、巨大な植物や美しい花ばかりではなく。
足元の小さな花を変わらず愛でる定点観測は忘れないように。
ひといき、冷静な気持ちで向き合えるように。
 

どんな時だって、どんな被写体だって、写るのは自分自身の心。
まっすぐ、透明なまま、そのまま投影して。焼き付けて。

“Only do what your heart tells you.”

美しさとは、その心が示す光そのものである。


ロンドン写真。ぽつぽつ、続くかも、です。

 

 

コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

桐島寫眞表現研究室

写真教室PhotoCafe

桐島ナオ作品展示HP

 

桐島が写真担当してます

selected entries

categories

archives

recent comment

  • それは、白よりも白く @blanc.
    ミー太郎の母
  • それは、白よりも白く @blanc.
    桐島ナオ
  • それは、白よりも白く @blanc.
    ミー太郎の母
  • モロッコ旅の記録1(日本→シャウエン旅程について メモ)
    桐島ナオ
  • モロッコ旅の記録1(日本→シャウエン旅程について メモ)
    みこ
  • 九龍暗躍活劇@昼の部
    桐島ナオ
  • 九龍暗躍活劇@昼の部
    hkakira
  • 6月のネコサツ!
    桐島ナオ
  • 6月のネコサツ!
    りさりさ
  • 暑中お見舞い申し上げレオン。
    桐島ナオ

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM