モロッコ旅の記録14(サンローランが愛した最後の庭園 Jardin Majorelle)

イブ・サンローランが愛した最後の庭園、マジョレル庭園(Jardin Majorelle)。
モロッコへ行くと決めた時、絶対に絶対に行きたいと思っていた場所の中のひとつ。この旅の最後の場所にしました。

 

 

光が溢れて溢れて、本当に美しくて、カメラを出すのを忘れることがありました。
大切に残したくて、ほぼ全てをフィルムで撮っています。でも80mm1本だけだったので全体を撮れなくて、撮り残したものをデジタルで撮影した感じ。
デジタルよりフィルムで撮影する時は、特に光と闇を意識します。
風の向きや太陽の動き、露出計はないカメラなのでアプリで何度も測って。
1本につき12枚しか撮れないから撮り直しはなしで。今、目の前にある光を、追いかけました。

 

 

この日も気温は30度近く。15時過ぎから出かけたのでそこまで暑くなかったのだけど、日差しはパッキリ。
明暗差がすごいです。ポジフィルムにしようかと思ったけど、つぶれてしまいそうなのでネガフィルム(エクター100)です。
エッサウィラでゆっくりしたせいで何とか動けているのですが、波があって冷や汗だらだら出てくることもあり…カメラ2台持ちが必死。でも、無理してでも行ってよかったです。

 

 

ただ、ただ、美しさに心が奪われて。
何も考えずに、美しい景色を見ていました。
サンローランはどういう気持ちで見ていたのかな、と。行く前は考えていたけれど。
この、取り残されたような庭園を、ただ、ただ、見ていたのだと。思いました。

 

 

細部まで手が入っている庭園ではなく、少しボサボサした感じがとても可愛い。
木漏れ日がゆらめくだけの景色に、たまに旅行者が横切って。
どこからか聞こえる言葉は日本語じゃないから耳に入ってこないまま。
木陰に入ると風が気持ちよくて、何時間でもここに入られそうな空気なんです。

 

 

睡蓮の咲く季節に来たらとても綺麗なんだよ、とスタッフの人に言われて「それは是非見たいね」と返したら「あ、でも君の国ではたくさん咲くんじゃない?」と笑顔で言われたのが印象的でした。
旅に来ると他人とたくさんしゃべります。外国語能力はそんなに高くないのですが、特に一人旅をしていると声をかけていただけることが多い。
ペンタコちゃんを持って歩いていると欧州人に特に声をかけられます。欧州の人はクラシックカメラが好きなんだよね。

 

 

10月のモロッコはもうすぐ雨季になるようで、少しだけ植物が元気。
台風も地震もない国だから、植物は切られない限り、倒されない限り、水が涸れない限り、伸び続けて。

 

 

こんなことになってしまう。サボテンたち…。
向こう側が見えないサボテンの森。正確には分かりませんがヤシは10mくらい、サボテンは6mくらいあるのではないかと…。

 

 

これはDX35mmで撮影しているのであまり距離感がわからないのですが…サボテンたち、相当大きいんですよ。
手前にころんといるサボテンのサイズがこんくらい。

 

 

対比、桐島の手。桐島の手は結構でかいです。ギターでコードF余裕〜なくらい。笑
花が咲いている子もいて、植物は結構元気でおしゃべりでした。

 

 

鉢や壁や床がいちいちカラフルで目が楽しいのです。
ここでは植物は「剪定」されないみたい。そもそも剪定ってアジア的なことなのかなぁ??
(でも薔薇も剪定するからそういうことではない気もする)
自由に伸び放題でとても楽しそうな植物たち。

 

 

こっそり秘密のアーチをくぐったところにシークレットガーデンカフェがあります。
お庭でゆっくりしすぎてご飯をたべれなかったのですが、お茶をいただきました。たくさんの小鳥たちが住む樹があって、美しいギャルソンたちがお菓子を運ぶ庭園。
現実にこういう場所があるということが信じられないくらい。

 

 

庭園内にあるシンボリックな建築は全てこの「マジョレル・ブルー」で塗られています。
世界中のどの青よりも、鮮やかな青。
目が青くなりそうな、青。

 

 

空の青と、マジョレルブルーと、植物の緑と、花の黄色やマゼンダ色がこの庭園の全て。
人工的に作られた空間だけれど、だからこその美しさ。
サンローランが惹かれた理由が分かりました。(サンローランはこの庭園を買っているんです)

 

全部を見て、日陰のベンチで惚けている桐島を見て、綺麗なサンローランデザインの制服を着たイケメンが声をかけてきました。
「一人かい?ここが気に入った?」「一人だよ。ここは楽園だね。とてもきれい」「この中はもう見た?」
と、彼が立っている後ろを親指で指すと、そこはMusée berbèreと描かれていて。
「まだ」と首を振ると「美しいから是非見てみなよ」とすごい笑顔で手を振られました。
植物で心がいっぱいだったのでミュージアムを見る気が無かったのですが、彼が言うなら見た方がいいのかと思うくらいの気持ちよい勧め方で。チケットを購入。

 

 

Musée berbèreこと、ベルベルミュージアム。内容は砂漠に住むベルベル人(アラブ系移民のモロッコ人ではなく元々砂漠に住んでいたネイティブの民の名前)は部族ごとに民族衣装や装飾が違い、その民族衣装を展示した部屋でした。

こちらは撮影禁止だったのですが、本当に息を飲む美しさでした。中でも泣きそうになったのが、満点の砂漠の夜空を再現した部屋。下にはサハラの砂。

今回サハラ行きを断念した桐島へベルベルの神様が導いてくれたのかな、とも思う導きでした。

少しだけこちらに画像があるので紹介します。(こことかこことか

 

 

 

 

 

 

Musée berbèreは素晴らしかったです。見れて本当によかった。

 

 

 

神様って、やっぱりいると思いました。

宗教的なものではなく、同祖神のような。地域を守る土地神様みたいな。

その土地と「合う」「合わない」というのは、その土地の気脈なものと自分の波長が合うか合わないかみたいなものなのかな、と思います。桐島は無宗教ですが、個人の精神は他者に影響を与え、それは自然界からも受けるものであると考えています。

 

 

いろいろ、大変なこともあり、思うこともあり、考える時間を作ることが出来た旅でした。

10日以上も自分のことを考えたのは初めてかもしれません。よい時間でした。

 

モロッコは合う人と合わない人がいるかもしれないけれど。

与えられる旅ではなく、一緒に探す旅、自身を振り返るような旅をくれました。

初、ひとり海外、個人の旅。とても面白く、よい経験になりました。

 

モロッコ、近いうちにまた行きます。

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

これからモロッコを旅してみたいと思われた方がいたら、聞いてください。わかることなら何でも答えます。

 

そして、ちょこっとだけ寄ったパリ記録を次回にて掲載します〜。

 

 

 


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