和の明かり展@目黒雅叙園

 

目黒にある雅叙園という古風で和風な場所で催し物が毎年開催されているのはなんとな〜く知っていて。

和の明かり展も何回か目の開催ですが、初めて行ってまいりました。
百段階段というのがどういう感じなのかわからないまま「階段は嫌だなぁ…」とかよく分からないまま行った桐島を待ち受けていたのは豪華すぎる(いやもう意味分からないくらい)エレベーター。
ちょっとほっとして開いた先にこの馬です。

 

 

 

宮沢賢治からインスパイアされたという作品。真鍮の響く音とフレネルランプと硝子玉。
真鍮の漢字ってなんでこう、色気があるんだろう。
和風って響きがあまり得意ではないので敬遠してしましたが、こういうのもそうか。和風なのか!と驚き。ちょっと視野が狭かったようです。

 

 

一つ一つの部屋は奥座敷のようになっていて次元をワープしたかのような錯覚になります。
こんな大都会のど真ん中に、エレベーターで上がった先に忍者屋敷のような階段があって、高低差無視したような天井絵が豪華絢爛。
これ、誰のために作ったの?と思わず調べたくなりました。

 

 

階段にもこぼれ落ちてきたような植物。
猿が覗いています。

 

 

このお部屋は切り絵作家さんの影絵が展示してあって、清流の森がテーマ。
だからカワセミとかヤマメとか日本の清流の生き物がたくさんいて可愛いらしい。

 

奥行きと影の陰影が素敵。
ちょっとづつ色合いが異なっていることで奥行きを感じるんですよね。素敵。

 

 

この部屋は「草丘の間」と呼ばれていて、展示の動物たちと天井絵の植物がとても合っていて心地よい雰囲気。足元は写っていませんが、人工芝が敷いてあってふかふか気持ち良いのです。
アケビの蒼が美しくて、展示の植物の緑と撮ってみました。

 

これはねぷたの部屋の天井。この部屋は日本画じゃなくて木彫りの立体彩色木彫!
柱も全て彩色されていて、豪華絢爛!なのですが、思わず掃除が大変そう…と思ってしまう。
パタパタだと傷つけるからブロアーかなぁ???とか思いました。

 

 

建築自体は本当に、忍者屋敷!?と思うくらいの不思議な設計。
これ、ものすごい斜めになってるけど多分、斜面に作られているからですよね?現実の世界じゃないみたい。アトラクション的な世界。

 

 

明かり展なので明りが抑えられているのですが、そもそもここは料亭だから夜に人が多かったはず。
夕暮れ時はこんな感じだったんだろうなぁ。

 

 

ちょっと暗いですが、実際こんな明るさ。
天井を撮ったものですが、場所を知らないと天地奥行きがよく分からないと思います…。
全ての天井に絵が描いてある。

 

 

組み木の展示がいくつかあって、その幾何学的な美しさはモスクを思い出しました。
きっとイスラムの方が見たら感動すると思うな。
自分たちはタイルと石膏で作り上げた世界を、東の最果ての国が木で作ってるんだもん。
芸術は、もっともっと分かり合えると思うのです。

 

 

星光の間という響きが素敵で、展示物も星の光を彷彿させる草木のものでした。
落ち葉を照らした展示がとても素敵で、これも宮沢賢治とか稲垣足穂の世界っぽい。

 

 

紫陽花の明りがとても綺麗だなぁ、と思ったのですが、白い蛾がたくさん集まっているようにも見えます。
透明な翅が美しい。

 

日本の芸術表現対象ってやっぱり植物や昆虫、自然物がとても多くて自然に恵まれた国なんだなぁ、と改めて思います。
森と川と海に囲まれた国。って当たり前に享受して簡単に破壊して暮らしているけど、太古の昔から存在しているとありがたいものだという事を忘れてしまう。

 

 

発光する硝子と文字と、光らない黒木と金属。
対比が宇宙的で美しい。

 

 

命の動きに見える、水にも見える硝子の光。
動いているみたい。

 

 

展示はひとつひとつだけど、部屋ごとに俯瞰で見たくなる世界観です。
硝子が好きなので、この部屋に浮かぶ明りがとても好きでした。

 

 

足元に映る文字。どうとでも読めるけど、ひとそれぞれ心に映る文字が違う。
桐島は「FORGET ME NOT FORGET」が目に入ってきました。

 

 

ここら辺あたりまで来ると、脳を変な方へ使っているので、ちょっとトリップしてきて心地よくて。
月明かりのススキに誘われる。

 

 

この部屋、鏑木清方の作品。やっぱり、と。
見た瞬間、天井絵に心を奪われてしまった。瞬間、自分の心を悟られたような十字架。
清方さんはあの人が好きだった画家でした。こんな所にも大きな作品があったなんて。
きっと知ってたんだろうなぁ…一緒に見たかったなぁ。なんて。

 

 

こっちから撮ったら扇がよく分かる。十字架には見えないからこっちの方が綺麗かも。
同じ部屋なのに角度で印象が変わる不思議。

 

あと。ホタルの絵を撮影していたら、きらきらと絵が光り出してとても気持ちが良かったです。
とても綺麗な部屋でした。

 

 

最上階はそれに相応しい宇宙の広がりのような部屋。
下は深海のようであり、闇のようでもあり、川のようでもある、釉薬が美しいタイル張り。
襖を抜いた空間には浮かぶ生花。空には風鈴。

 

 

江戸風鈴の鋭利な切り口が凛とした音色で心地よく。タイルのひんやりも心地よく。
ひとの流れはありましたが、部屋の隅にクッション座布団が置いてあったりして。
座敷童のようにこじんまりと座って眺めるのが心地よかったです。

 

 

座った位置からじゃないと見えなかった目線。
提灯についた鳩の切り絵なのですが、なんとも北欧的。背景の風鈴が玉ボケで可愛い。

 

 

あと。奥の間にあったこの蒼い雫がとても美しくて。
硝子の持つ質感て水の其れに似ていると思うのだけど、形になると余計にそう思います。

 

 

写真って動いているものを止めることも出来るし、止まっているものを動かすことも出来るんだけど。
自分の思考をそのまま投影することで、自分が見えている世界を作ることが一番面白い。
水は流動する物質だけど、硝子は固定されている物質。
でも、硝子は熱することにより再び動き出すし、水は凍らせることにより固定することも出来る。

 

 

写真はその形を変えて雫を動かすことも出来るし、光を操ることも出来る。
なんだか、錬金術っぽくてとても楽しいし美しい。

 

 

明りは影を生み、影は形を生む。
その二つを一つの存在として写し込むと立体感になるし奥行きになる気がする。
でも、そのバランス(配分)が難しい。難しいと思うからこそ、余計にありのままに撮りたくなる。
きっと、障害になっているのは自分の思考。
目の前にあるそのままが美しいのに撮れないのは自分の思考が変なフィルターをかけている。

 

 

青色の硝子を追いかけていたら、ふうわり風鈴が魂に見えて。
陰影を追いかけたら彼岸のようでした。

 

そういえば、お盆休みでしたね。

 

 

明かりに集まる蝶々蛾のように。写真に魅入られた自分は夢中で撮影しておりました。
いろんな目線で捉えることが出来るし、空間とのコラボもとても素晴らしい展示。
会場は寒いくらいに空調が効いているので大変快適です。笑

 

行きに「これを登るのは無理!」と思っていた凄まじい坂は早々に回避して品川までタクシーした軟弱者です。
久しぶりに見応えのある素晴らしい空間でした。

 

ご一緒いただいたRieさん、YURIさん、ありがとうございました。

 


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