おすわさま。
BLOGを書く時に分けるために「カテゴリー」を選ぶのだけど、一瞬撮影記録を選びそうになって、日々の記録。にしました。
さっきあったこと、目で見た、思った記録です。
そういえば毎年お盆くらいの時期になるとこうしておすわさまにぼんぼりが灯って、帰り道がなんとなくうきうきするような感じがあったのですが。
今年は珍しく早く帰宅出来て、21時までのお祭りがまだギリギリ終わってないようでした。
帰る頃にはまだ行く人もいたけど、一旦帰って洗濯機を回してお風呂を溜めて(笑)カメラを持って行く頃には帰る人ばかり。
そろそろ交通規制を解きますよ〜と、警察官の人が声をあげる。

まだ最後の宵が残るような境内。ずらっと並んだ屋台。
すごい狭い感じ。こんなの初めてみたなあ。
たたんでひっそりしたお祭りの跡ならちょこっと見たけどあるけど。

祭り囃子に誘われて灯りの中をふらふらと。
まだ人はいるみたい。

音楽を流しているのかと思ったらお囃子は演奏されていました。
お願いして撮らせてもらった1枚。
向き合った瞬間、ぶわっといろんな事が蘇った。

地域によってお囃子は全然違うけど、思い出すのはひぃおばーちゃんちのお祭り。
地元のお祭りは全然記憶にないくせに、2回だけ参加したすがりやのお祭りがすごくすごく印象深くて。
さかえちゃんがカッコ良かったんだよなぁ。じいも居た気がするんだ。

じいに聞いたことがある。
「なんで、お祭りって騒ぐの?なんのためにやるの?」って。
小学生だったけど、すごく覚えてる。
自分の祖父祖母にはそんな事は聞けないけど、じいにはなんかそういうのを聞く事が出来て。
じいは、「カミサマは賑やかなのが好きだから喜ぶんだよ」って教えてくれたのを忘れない。
足が悪いおじいさんがひょこひょこと一人で帰って行くのを見つめる。

屋台はそろそろ終わり、最後の1回がなかなか終わらない大人気のこの屋台。
懐かしいようでピカチュウ。

本堂の方からどんどん人が出てくるので、何が終わったのかと思って行ってみると、お神輿と神様を戻しているところでした。
お神輿って神様を乗せて町内をめぐるんだって教えてくれたのも、じい。
担ぎ手は神様を戻す行事にはあまり興味がないようで、みんな法被を脱いでバラバラと帰ってゆく。
子供の頃、お神輿を担ぐのはあまり好きじゃなかったけど山車を引っ張るのはなんか特別感があって好きだったなぁ。

神様を戻す祝詞があげられて、意外にも撮っていいよと言われる。
でも、祝詞の時と礼の時はシャッター押せないので順番にお礼を言うところで少しだけ。
(撮影自体はOKのようでみなさんスマホやらカメラやらでバシバシ撮影)

参列者の中に赤天狗がいました。
ドキっとするよね。
盆踊りとかの時お面をかぶるのは、お盆に帰ってきた人がその人だとバレずに遊ぶためなんだって。
こういう時、お面をかぶるのは、その人そのものじゃなくて「カミサマ」になっているんだって。
教えてくれたのは、ばーば。
何歳になっても、そういうのってどうしても忘れらんないなぁ。

厳かな感じですが、小さな子供もたくさんいて、わいわい楽しい雰囲気。
21時半くらいだったのですけど、こんな夜までお祭りをやっているなんて驚き。
夜の神社って、ちょっと好きです。
日本のお祭りって少し怖くて、なんか不思議な感じがして。
やっぱり、昔の事を思い出すのはこういう行事なんだって思う。
夏は生きものと死人の境界線が曖昧なんだって。
なんか、紛れて帰ってくればいいのにね。

でも、今週、すこし近しい人が急に亡くなってしまい。
ちょっと、気持ちの整理が難しいんです。
なんか、それで、こういう行事に偶然出会えたのは、誰かが何かの力で助けてくれているのかもしれないと思ってしまう。
向こう側にいる人は、大好きな人ばかりで。
会いたい人ばかりで。
宗教も、何も信じていないけれど。
死んで会えるなら、いつかお礼をたくさん言いたい。
それまでは、胸を張って生きれるように。日々を、自分に出来る事を頑張ります。
この、生きている差の時間分だけ、伝えられる事を一つでも増やせるように。
丁寧に、過ごして行きたいと思います。
夏の魔法の最後のひとかけらを、残しておいてくれてありがとう。
- 2017.08.23 Wednesday
- 日々の記録
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- by 桐島ナオ