バロセロナ@ガウディ巡礼 サグラダファミリア

 

バルセロナって言ったらサグラダファミリアに行かないとでしょ。ってたぶん、誰もが言うだろうし、まぁそんなに長く建築をしているくらいなんだからすごんだろうなぁ…と軽い気持ちで調べ始めたガウディ。
ガウディはもちろんのこと、たくさんの弟子たちの思いや、人生をささえてくれたグエルさん、そしてサクラダファミリアに掛けた最後の人生。なんかいろいろすごすぎて、見くびってました。

 

さくまくんがポーズしているのは超有名な「サカサダファミリア」というスポットだそうな…。(ほんとだって)

 

サグラダファミリアの見どころっていうのは中のステンドグラスな人が多いと思うのだけど、外側、上、聖堂部分、地下部分で紹介していきます(忘備録兼ねているので写真だけでも大丈夫です)

 

 

もうちょっと寄ってみます。生誕の門。この門の骨組みだけが、ガウディが生きている間に完成したもの。
なんか、おどろおどろしい感じがするのであまりじっくりみたことが無かったのですが。この門に15人の天使が次々と完成していくうちに、バルセロナの人たちも門を見上げるようになったそうです。
やっぱりね、ちょっと怖い感じだったんだよね。

 

この天使像が完成し、扉がついて生誕の門はようやく完成。世界遺産に登録されています。あと地下聖堂のみ。
世界遺産に登録されているのは教会部分ではなくこの2箇所だけ。
天使と門を作ったのは日本人の外尾悦郎さん。この人の文章やインタビューなどいろいろ拝見しました。

 

 

この天使たちを石から取り出した時の話とか、寄付金がなくて親方が石を買ってくれてそれで掘ったとか(何トンもする石をまるごとってなかなか買えない)、工事自体がなんども中断したとか。
今こうして世界中に注目されているガウディの遺作としてのサグラダファミリアは、ガウディの目指した精神的な「救い」をみんなで追い求めているのかもしれない。

 

 

露出変えてみました。生誕の門のうちの1つ、「慈悲の門」。
ブロンズで製作し、着色ではないそのものの色彩と造形から。

 

 

これがね、ほんとうに面白い。ガウディだったらこうするかも、という発想。
もちろん外尾さんの案でコンペで1位をとったからなんだけど。

 

 

扉には無数の虫たちと植物が生きているかのように蠢いていて。
葉の1つ1つが喜んでいるように見える。

 

 

これは、希望の門扉。ものすごく日本的だ!と思ったのだけど、ナザレのイエスをナイル川に逃がす際の門の扉をイメージしていて、百合やアヤメや葦なんかは日本の風景にしか見えない。

 

 

トカゲや幼虫もあっちこっちに。
全てが「つがい」になっていてキリスト教の教えに基づいている。

 

 

この、ブロンズの光というのがとにかく美しく、生命にあふれていて。
これが手のひらサイズで…大扉一杯に施されているわけですよ。

 

 

ここは横にずれた入り口だったので扉を撮影している人がほとんどいなくて、ほんとうにゆっくり見れました。
思わずセミを発見してさくまくんを呼びに行ったくらい。笑

 

 

右側の門は聖堂への入り口でありロザリオの間に続く信仰の門の扉。
上の天使もスペインの内戦の時に破壊され、最近になって外尾さんが修復したもの。
そしてこのロザリオの間こそ、とても大切な場所…。なのですが。。。

 

 

まずは、彫刻から。もう、ため息しかないです。
サクラダファミリアの外側に命が宿ったようにしか見えない。ここに魔法でアンティークローズが咲いたかのよう。
葉の重なりも花の開き方も本物のようで、小鳥も生き生きしています。

 

 

内側へ倒されている扉への光が優しすぎて泣きそうになります。
壁一面に咲いた薔薇と優しい色彩と光。薔薇(ローズ)はロザリオの語源とも言われているからマリアさまの象徴でもあり信仰の証でもあるけど、原産は砂漠。
この緑の壁を埋め尽くす緑がまぶしいです。ほんとうに美しい!!

 

ただ、この部屋には「全員が入れるわけではない」のです。こんなに美しい彫刻を全員が見れないんですよ。。。

 

 

なんでかって。この、ロザリオの間。
代表者が「オーディオガイドを受け取る間」になっていて、ただ渡すだけのカウンターがあって、グループの代表者以外は入れません。
これ、ひどくない?みんなこの空間にスタスタ入ってきて人数分のオーディオガイドを受け取ってスタスタ出てゆくだけ。こんなに素敵なのに!?おかしいだろーーー!!!

 

ロザリオの間はとても大切な意味を持っている場所で、今年のサグラダファミリア爆破未遂時間への示唆もある場所。
この上のロザリオの間に右端にある「爆弾を持った男」の像は外尾さんが修復したものですが、建設当時にも爆弾騒ぎがあったそうです。その時はオペラ座が爆破未遂されたとか。
この男は悪魔に爆弾を渡されても、マリアさまをみて、思いとどまっているという像。

 

ガウディ的にも宗教的にもこの場所っていうのは大事な意味を持つと思うのでとても残念でした。

 

次回改善されていることを切に、切に願います。(一応改善願いのメールをしました)。

 

 

スペイン内戦の時に暴徒に破壊され、設計図や建築のための資金も全て奪われて焼き討ちにあってしまった真っ黒のロザリオの間。
それを「外尾、お前が直してみろ」と言われて、一枚の小さな写真を元に外尾悦郎さんがここまで復元したそうです。
ほんとうに、薔薇の1輪1輪が生きているよう。

 

 

この太陽の光の美しい白亜の彫刻を、みている人が桐島しかいなかったのがとても残念でした。
もっともっと大事な意味を持つ場所だし、きちんと評価されないのはおかしいよなぁ。と。

 

外尾さんの30年間の集大成をじっくりしっかり拝見しました。

 

 

エレベーターで上に登ります。
エレベーターは「生誕の門」側と「受難の門」側にあって予約するときに選ぶのですが、生誕の門側を強くおすすめします。なぜかというとガウディが生きている間にできた唯一の門であり、ガウディの意思をきちんよ反映している建築だからです。

 

 

海が見えるんですよねー。そして、こんな感じでちょいちょい展望台?があるのですが、無骨な石造りで手すりも低いから下が丸見え!

 

 

エレベーターの降りたところらへんがここ。白い鳩が舞っている塔の真ん中部分。
サグラダファミリアのけっこう上の部分です。桐島は高いところ平気なのですがさくまの腰が引けまくっておりました。笑

 

 

こんな感じで目の前にモチーフがあって、カンカン作業しているおじさんとかいて。
本当に作っているんだなぁ…とか当たり前の事を思ったりして。

 

受難の門側をおすすめしないのは、ガウディの意思とは全く反するものを別の作家が勝手に作ってしまっているからです。それでも雰囲気があっていればいいと思うんだけど、なんか、これじゃない感が…。
好きな人はいるのかなぁ??桐島的には写真も1枚しか撮らず、全然心に響きませんでした。

 

 

左右2本づつの塔の内部をぐるぐると歩いて降りるのですが、混んでいるシーズンに渋滞したんだろうなぁ…と思わせる落書きがたくさんあってまぁ、これはどこでもあるけど悲しいですね。
なんでそういうの書いてしまうんだろうな。
この写真は一瞬人が消えて撮影できた奇跡の1枚。笑
カタツムリのよう。

 

この塔は音響装置になっていて、最終的には鐘楼が下げられて音が響く設計になっているそうです…!!!

 

 

聖堂の中に入ります。
ステンドグラスが入ってとても幻想的。本当に、入った瞬間口が開いてしまうとはこのこと。
想像より、思ったより、素敵でした。
素敵っていうか、人の思考っていうのはこんなものを作る事が出来るのか、と。

 

 

フィルム版だと全然雰囲気が違うのが面白い。
神々しさという点(受ける印象)はこっちのが近いかも。
ふわああああああ…!って何かが降りてくる感じ。

 

 

真上。
モロッコに行った時に見たシュロの樹(ヤシの樹?)の森を見上げているようだと感じた。
日本ではまず、見た事のない高さの樹。
深い森のようでもあり、見上げているようでも、見下ろしているようでもある。
見上げたこの景色のくらくらはめまいではなく、美しさだと思う。

 

 

フィルム版。
惚けて見てしまう気持ちが写っている気がする。

 

この大聖堂は世界遺産ではなく、まだ完成していないので関係者曰く「まだ何もない空間なのに何をあんなに有り難がって感動してんだ?まだまだこれからだぜ?」的な感じらしいのですよ。

 

え?これ以上美しくなるんだ?え?

 

 

うーんと、そう言われてみればステンドグラスの周りには何も彫刻はないけど…もしやここにももっとびっしりと彫刻が施されるのだろうか…。でもあと完成まで10年くらいしかないけど…。

 

急ピッチで進む作業に、ユニット式で工場で組み上げられてどんどんトラックで運ばれる部品。
今はCGも計算も進んでいるから確かに指示だけだせばいくらでもパーツは作れて、建築は進むけどさ。

 

 

このキリスト像は手作業で作られたものだし、当たり前だけど生誕の門の彫刻だって15体を手作業で掘り出したもの。
ガウディが「サグラダファミリアを作る意味」としているのは「完成させること」ではなく「作ること」自体に意味があるといっていたのを、来て見て感じて理解した。
これは、仏教の砂絵とか曼荼羅とか、言ってしまえば写経と同じで。
やったからどう、ということではなく、過程に意味があるということなんじゃないかと。

 

 

どの宗教でも「争ってはいけない」「心を静めよ」「隣人を許せ」と言っていて、そうじゃない派閥もあったりするけどそれは結局解釈の違いでどの宗教にもそういう人はいる。
結局は同じことをどの世界でも言いたくて、同じことをしたいんじゃないかと。
宗教の外側の人間は、思うのです。

 

今回の旅でたくさんの大聖堂を見たのだけど、サグラダファミリアほど「個人の神様への解釈」が入っている大聖堂はなかったし、その個人の解釈を受け継いで作られている場所もないと思う。
今でいう「デザイナーズ」なわけでしょ?ガウディって。
デザイナーがこんなに主張したらいかんっていうか、やりすぎ、を超越して神の目にまでなっているのが面白いところ。

 

 

この角度とか。スカスカ感がちょっとわかるかも。
あ、そう言われてみればなんかぽつーんと石像があるなぁと。
これがもっともっと豪華絢爛になるのかなぁ。

 

 

ここもまだ。ステンドグラスが入っていません。
これから仕上がって世界が変わっていって、どんな風になるんだろう…!!と思うと、「完成しないのがサグラダファミリア」とか言ってるのに完成したのも見てみたくなってしまう。
どんな世界をガウディは見てたのだろう。

 

今建築主任をしている外尾悦郎さんは「ガウディの見ていたものを探しても何もなく、ガウディが見ようとしていた方向を自分も見るようにしたら見えてきた」と言っているのが印象的で。
ガウディが計算した緻密な設計は測量によって明らかになり、現代の技術で作られています。

 

 

なんか、ここに来て強く思ったのが。
自分の思いや技術を伝承するのに、親子である必要はないんだな、と。
まして、ガウディと外尾さんは会ったこともないのにこんなに深く理解し合っている(と思います)。
一つのモチーフを決めるにしても、ガウディだったら何を考えるか、キリスト教はどうか、カタルーニャはどうか、サグラダファミリアはどうなのか?を考えて、傾斜の1℃に悩み、全てに深い意味がある。

 

芸術って、われわれ一般人が表面的に「わ〜!きれいだなぁ〜!」って見ている裏側に100倍以上の考えがあるのだと思います。
ガウディの建築概論を読むとこんなに考えているのか!?と本当にびっくりする。もちろん他の人もそうなんだろうけど。それが、当たり前なんだけど。
その思考は「すごいものを作りたい」んじゃなくて、「なぜそれを作りたいのか?」なのかな、と思った。
そして、その心を一緒に考えられる人が、その技術や意思を伝えられるのかなと。

 

 

今出来立てほやほや部分。
ちょっとファンタジーで可愛い。なんかお菓子の国みたいでメルヘン。

 

 

この部分が出来たらエントランスは変わるみたいだけど、最終的にどうなるのか、本当に気になる。
「できる前に行きたい!」って行ってきたサグラダファミリアだけど、「出来てからも行きたい!」になった。あの扉と美しい空間でぼーーーーーっとしてたい。

 

 

最後に、資料館的な場所でいろんな模型やら図案、設計図などを見た最後の部屋に。
ガウディのお墓がありました。

 

 

暗いけど、なんとか見える「R.I.P」の文字。Requiescat in Pace。安らかに眠れの意味。

 

本当は地下の大聖堂でお参りができるんだけど、それはキリスト教の洗礼を受けている人だけで。うちら観光客はガラス張りの上の方からこうしてガラスに張り付いて眺めるのです。

 

でも、なんかいい空間でした。真っ暗で、石で包まれてて。静かで。

 

あなたが残したものは今まだ生きていて。
大切にされていて、慈しまれていますよ。って。 伝えたい。

 

サグラダファミリアに行きたいな〜だけの思いつきから、ガウディ建築の歴史から人間関係、建築思想、宗教感や歴史まで調べる事になって。本当に深く学ぶ事が出来ました。

 

今回行けなかったモンセラット教会と、最近公開になったカサビセンス、そしてやっぱ行けなきゃ行けない気がするマヨルカ島の大聖堂にも行きたい。
それまでに自分も、もっと色々磨いていきたいな、と思います。

 

長々おつきあいありがとうございました。

 


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