アンダルシア巡礼4@グラナダ アルハンブラ宮殿(ナスル朝宮殿側)

 

この旅、最後の地。イベリア半島でのレコンキスタ最後の地でもあるグラナダ、アルハンブラ宮殿にやってきました!

宿泊もアルハンブラ宮殿だったので(ホテルがあるんです〜!深夜のアルハンブラ宮殿近辺散策は幻想的!)お昼に部屋に戻ってベッドで休んでたりしてました。
と、いっても盆地のセビリャに比較して、ここ、グラナダ、特にアルハンブラ宮殿は山の上にあるから風が気持ちいいです。木陰に入ると心地よい風とすぐ横には水路があちこちに。

 

アルハンブラ宮殿は当日券は無理です。事前にネットで予約していきましょう。
桐島は予約開始日に希望の時間で予約出来ました。
一回入ってしまえばあとは何時間でもずーっと宮殿内にいられるので(以前はアルハンブラ宮殿側とヘネラリーフェ離宮側で時間制限があったようですが2017年10月現在はなくなっていました)ゆっくり出来るのですが、後述しますナスル宮は時間制限があり守らないと入場できないのでご注意ください。

 

まずはアルカサバへ。ここは城壁。まずは護りから攻めます。
気分はドラクエ。

 

 

時間帯が良かったのかあまり人がない瞬間が多く(それはこの時だけだったとこの後思い知る…)さくまに立ってもらったりして。

アルハンブラは赤茶と黄色が多いので空色コーデが映えますね。

 

 

日差しがものすごい強いので日除け装備のままですが(上着+防止必須)展望台にて。

綺麗な青空!

 

 

 

向かいに見えるのはアルバイシン地区。真っ白な壁が続く迷路のような街並みですが、レコンキスタ終焉の頃にはアラブ人の地で真っ赤に染まってみえたとか…。

アルハンブラ宮殿は血なまぐさいお話しかない美しい宮殿です。美しすぎると魔が入り込むのですかね。

 

 

壁の作り方が変わっててなんで石が刺さってんの…と思ったのだけど。それは床もでした。

 

アンダルシア地方。石が地面に対して垂直に刺さってます。
石畳、じゃなくて、あれ。。。。足裏健康ロード!!!!!

 

全部じゃないけど、足、疲れます。桐島さくまはこの旅もずっとブーツですが薄いスニーカーとか痛いのでは…。

 

なぜこんな健康的になっているかと言うと太陽の照り返しを乱反射させる為だそうです。日差しが強いからね。

 

あと。マンホールに「Alhambra」って書いてあって柘榴の絵があるのですが、柘榴はスペイン語で「グラナダ」。
柘榴はイスラム教の象徴とされています。
(だからセビリャ大聖堂で王様の杖の先に串刺しにされてたのですよ……)

 

 

こちらは街の方を眺めた景色。
緑が多くてびっくりします。
アンダルシア地方ってカラッカラなイメージだったのですが、アルハンブラ宮殿に来て印象がガラっと変わりました。
何処に居ても水のにおいと風の動きがあって、良い空気が流れている。
ここは、なんか違うと。思った答えのひとつがこの景色。

 

 

わ。シダが生えてる!!!と、驚きました。

シダを見たのはこの旅2回目。(1回目はバルセロナのグエル公園のトカゲ近くの水のところ)

 

アルハンブラ宮殿はネバダ山脈の雪解け水を宮殿まで灌漑用水として引っ張ってきています。その建設にまず60年かかったそうで。もともと水路の設計や水車や灌漑計用水の発展はイスラム教が強いから当たり前といえばそうなんですけど。

 

 

久しぶりの潤いのある鮮やかな緑の景色!!眩しい色彩です。

植え方が日本と違ってなんかすごいカラフル!!笑

 

 

 

 

これは壁面に咲いてるカロライナジャスミンと朝顔。

まさかスペインで朝顔を見るとは思わなかった!(しかも10月)

 

 

 

日本でもよく見る壁にへばりついてるこの蔦。ヘデラ。

アルハンブラでは、ほんとーーーーにもじゃもじゃになってて、数メートルの剪定をされていました。そして庭師に担がれてゆく姿を何回も見た。
10月は選定のシーズンらしく、あっちこっちで庭師が大忙し。
庭師、って響きがすごい好きで。いるだけでなんか、目が追ってしまいます。
宮殿内はものすごくたくさんの庭師がいました。広大だから当たり前なんだけど、でも手がちゃんと掛かってる庭は見ていて嬉しい気持ちになるのです。植物の気持ちになってしまう。

 

 

 

時間になったのでナスル宮へ。まずここはメスアール宮。重要なことを決めたり謁見室になったりもしたそうですが。改修に改装に爆破され、オリジナルはどんなものだったか分からないそうです。

天井の杉細工が綺麗だなぁ、と思います。

 

メスアールの中庭の自分の写真がなくて、さくまくんが撮ってくれた写真があるので掲載。
桐島が167cmなのでそんなに大きな扉ではないです。アラブ人ってもアラビア半島の人じゃなくてモロッコ人(モーロ人)だからね。以外と小柄な人が多いのです。
そして、移動中の回廊もとても美しいのです。

 

 

アラビアの幾何学細工に浮かび上がるアルバイシンの白家たち。
なんか、絵みたいな光景だなぁ、と。吹き抜ける風を感じながらこの景色を見ていました。

 

ネットで写真はいくらでも見えるけど、この風のにおいは忘れらんないな。

 

景色をただ「見る」ことと、歴史を「知る」だけなら現地に行く必要はなくて。
でも、実際にその場に、地球の反対側にまで行って実際に目の前にする意味は。
たぶん、他人が抜粋した羅列を受け入れるのではなく、存在するファクタというかマテリアル全てを「感じる」ことなのかな、と。

 

 

で、抜けると。あーーーー!!ここ!!と興奮してしまうこの景色。

コマレス宮のアラヤネスの中庭です。アラヤネスとは「天人花」のこと。両サイドに生えてる植物の名前。

 

この写真、無人に見えますが、あまりに人が多く、無人を待つのは難しいので20人くらいPhotoShopで消してます。笑
それでもツアーの団体さんがいないタイミングを見計らった一瞬で20人です。。。人、多い。

アルハンブラ宮殿の1日の拝観人数は7200枚だそうです。

多いとみるか少ないとみるか。

 

 

アラヤネスの中庭に面したバルカの間を抜けた、大使の間。宮殿の中で最も広い間、だそうけど。
人もすごかった…のは仕方ない!
だって、この美しさです。

 

金属みたいな輝き。ヒマラヤ杉を使った組み細工の天井はやっぱり宇宙を表している。イスラムは天文だ。
見ていると、吸い込まれそうだし、落ちてきそう。ずっと見ていたくなる。

 

 

動きながら見ると、瞬いているようにも見えたりして。
壁も美しいのですが、やっぱり天井を見てしまう。

 

 

壁にはアラベスク文様がびっしり。
この写真を撮るのに10分待ちました。笑

 

ほんとはもうひとつ右で撮りたかったけど…無理で。
みなさん「自分と風景」を撮りたいのですよね。でも桐島は「風景」を撮りたくて。
自撮りしてる人たちをじっと待つのですが、人がはけて来て「あ、この人が退いたら…」とカメラを構えると「きゃーー!!」って次の自撮り集団が来るというループ。。。。
同じ場所で一眼レフを構えてじっと待つ白人のおじさまと、思わず顔を見合わせて苦笑。。。笑

 

この一連の撮影待機はセビリャのアルカサルでもやりました。。。笑

 

 

何かのレビューで「セビリャのアルカサルを先に見て、アルハンブラ宮殿を後に見たら全く似たようなもので詰まらなかった。先にアルハンブラ宮殿を見るか、アルカサルを見なければ良かった」とあって。
まさに先にアルカサルを見てアルハンブラ宮殿に来た桐島は、自分がどう思うか楽しみでした。

 

結論としては、全くの別物。…と、いうか。アルハンブラ宮殿の格が違いすぎる。

 

セビリャのアルカサルはそれは素晴らしい建築だけれど、やはり「アルハンブラに憧れた建築」にすぎなかったのだと。
アルハンブラ宮殿は「理念」が違う。

 

風が抜け、水が流れ、植物が実り、人が護られる。

 

特に前者。ここにいるだけで、心地よい。本当に、心が洗われるよう。

 

もちろん、アルハンブラ宮殿自体の血塗られた歴史はすごいのだけど、どこもそんな歴史ばっかりだし。

それよりも、このすべての美しさを「欲しい」と感じたセビリャの王様の気持ちは非常によく分かります。

 

 

血塗られたといえば。個人的にはここ。改装が終わったばかりのライオンの中庭。

アラヤネスの中庭と同じくらい有名だと思います。このライオンの中庭に面した部屋は「二姉妹の間」「アベンセラーヘの間」「諸王の間」の3つ。

 

で、この中庭は頭のない騎士の亡霊が複数、夜な夜な頭を探して彷徨うという話があります。
その話というのが「アベンセラーヘの間」という場所で王様を守っていた「アベンセラーヘ一族」の騎士36人全員の首を、ここで切ったという話があるんです。切ったのは王様。
なんでもハーレムで囲っていた王妃の誰かと通じていたとか、なんとか。

 

元々ここはタイル張りだったらしく、砕けて石畳みになり、砂利になり、元のタイル張りに修復したらしいです。
さくまくんが子供のころに来た時は砂利だったそうな。

 

諸々の物語うんちくは来る前にW.アーウンングの「アルハンブラ物語」を読んでいたからです。笑
200年前に実際にここに滞在して執筆したアルハンブラ物語。アーウィングは「スリーピィホロウ」の原作の首なし騎士の物語の原作者。子供のころ読んで怖かったなぁ。。。
彼はこんなに綺麗になっていない廃墟同然のアルハンブラ宮殿に長期滞在し、伝承を聞き、調べ物をし、空想をして物語を執筆しました。アルハンブラ宮殿が世界的に有名になったのは、彼の小説が世に出たからと言われています。

 

 

で、すばらしいのはここ。すごい好き。
騎士虐殺のアベンセラーヘの間の天井(下にある水盆に血しぶきがあって、拭いても拭いても血が滲み出ると物語にあってほんとにあったw)なんですが、さくまくんとこの頃離れていたので一人でふらふら。
塗料が少しだけ残っていて、それが深い群青で。

 

うわ。ここ、青かったんだ…と、思ったら。ぐわっと目の前が青に見えました。
イスラム建築の中でもこのドーム状の鐘楼造りってすごく好き。(ムカルナスというそうです)
吸い込まれていくみたい。

 

意識が吸い込まれて、拡散して、自分に降ってくるような。

 

 

実際にはこんな色調です。これは諸王の間。
アルハンブラ宮殿はあちこちが現在も修復中で、発掘中みたいな場所もある。
綺麗にされた場所もあるし、まだまだこれからの荒野みたいな場所もあったりして。

 

でも、綺麗にしすぎないで欲しい。と、思ってしまう。
そして、全盛期がどんなに美しかったか。想像して、意識がふわっと、古代に飛ぶような錯覚。

 

見上げると、また青。

 

 

二姉妹の間の、天井。
二姉妹、っていうのは姉妹がいたわけではなく、2枚のそっくりな大理石が床に入ってたから。
姉妹どころか、ここには最大100人くらいの側室がいたハーレムだったそうです。

 

ハーレムって争いもなく、みんな平和で穏やかみたいですね。
結局争いってルールを敷いてそれを外れたところから湧いてくるような。
いや、争わせたいからレールにスイッチをつけるのかな、とか。レールに見せかけて誘導するのかな、とか。

 

美しさの定義は人間の愚かさ程度では揺るがないこと、建築は人間よりも遥かに長い時を存在して、人間を見ているのだと。
この美しい天井は、どれくらいの人間の眸を受け止め、降り注いできたのか、と。

 

雨の日か、雷雨の日に、此処に来てみたいな。と、思いました。
(首なし騎士に会いそうだけど…)

 

覗くと上がステンドグラスになっているリンダラーハの望楼。(入れないです)
二姉妹の間を抜けた先なのですが、リンダラーハの中庭が見えるようになっています。
リンダラーハはグラナダ王国最後の王ボアブディルの妃姫の名前。この中庭と部屋だけが彼女の世界の全てだった人。
でも、アラブ世界ではそういうの、よくある話ですね。
女性は外に出ない。大事にされている、という事なのだと聞きますが。
この中庭だけはさすがに嫌だけど、アルハンブラ宮殿全部だけだったら、それはちょっといいなぁ。と思ってしまう。笑

 

 

ささ。お嬢様。次はお庭へ行き、向いの離宮ですぞ。
アルハンブラ宮殿後編、素晴らしきアラブの庭と夏の離宮「ヘネラリーフェ」へ続きます。

 


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