アンダルシア巡礼5@グラナダ アルハンブラ宮殿(ヘネラリーフェ離宮側)

 

 

アルハンブラ宮殿後半、前回の続きです!

 

モロッコはイスラム教国家なので街中に猫が溢れているというか、視界に猫が入らない事はないくらい猫が多い国なのですが(特に旧市街)スペインに来ると急に猫に会えなくなり猫成分が不足してきた桐島です。
アルハンブラ宮殿には猫がいるという情報を聞き、楽しみにしていたのですが…本当にいたーー!(嬉)
宮殿内にもいたし(実は前回記事のアラヤネスの中庭にもいる。笑)エントランス付近に特に多い(食べ物屋があるから)。
外猫の是非はあるけど、こういうイスラム建築に猫がいると本当によく似合う。(そして例外なく懐っこい)

 

 

ナスル宮を出てきたらこの日差し。パッキパキ。境界線くっきり。
アンダルシア地方はどちらかとうとモロッコの赤土の地域に近い感じなので、芳醇よりも焦土っぽいイメージ。
普通に撮影するとこんなことになります。。

 

 

そして、さくまがいるこの樹。藤の樹らしいのですが。中学生の時に同じ場所で撮影したらしく、同じポーズで撮影してみました。
もはや「顔を優先するか」「風景を優先するか」という2択の露出。笑
あえて合成やHDLせずに臨場感(笑)出してみました。笑

 

 

 

ともすれば日陰はかなり快適。

あちこちにこうした水飲み場(飲めないけど)や水路や噴水や池があって、涼感あります。

10月とはいえ日中は30度近くまで気温が上がるので日向はかなり暑いアンダルシア。

 

暑いのは覚悟で来ましたが、アルハンブラ宮殿の、特にこの庭は暑さも美しさで忘れます。

 

 

 

見渡す限りの、緑。

果実、樹木、花々、美しい草たち。

そして多くの鳥や魚や両生類。
楽園、という言葉が浮かびます。

 

 

 

たわわに実った柿の樹の奥にあったピンクは菊。

鮮やかなピンクが目につきます。時期らしく、あっちこっちにたくさん咲いてました。

 

 

 

また朝顔発見!

マーガレットと一緒に咲いてるなんて初めてみた。
こういうのも意外と可愛いなぁ、と思います。
心地よい風に蔓が揺れて気持ちよさそう。

 

 

大好きなスカビオサも。
茂みを除くと本当にいろんな花が咲いてて、ずーーーーーっと花を撮影できる、この庭。。。(危険)

 

 

段々造りになっていて、今は段が全て植物になっているのだけど。
昔はアルハンブラ宮殿を管理する貴族たちのお屋敷がたくさん立ってた地域。

 

 

写真に写ってるのはルリマツリと、その後ろは泊まったホテル「ホテルアメリカ」
ホテル自体は一つ星で設備も古いけどロケーションと価格が良すぎて超おすすめです(でも全部で17部屋しかないので半年以上前に予約することがほぼ必須)
アルハンブラ宮殿内の宿泊施設はホテルアメリカと、パラドールグラナダ。パラドールは五つ星で言わずもがな…。笑
ランチを食べにお邪魔しましたが最高に美味しく最高にお高かったです(日本よりは割安感)

 

 

使用人の抜け道だったのかな?と思う通路がいくつもあったりして。
ちょっと迷路みたい。
そして、ちょこちょこ花が咲いているの、最高に好き。

 

 

流れがある美しい池もたくさんあって、金魚が泳ぎ睡蓮が咲いています。
そうだよね…まだ昼間30℃になるんだもん。咲くよね…と。

 

空の青は日本の青と違って、セビリアンブルー。
水彩絵の具でずっと見てきたトルコブルーとも違う水色の、色が見えました。

 

 

敷地内に建っている教会の鐘に沿うように金魚と睡蓮。

 

古代ローマの円形コロシアムを思わせるカルロス5世宮殿やサンタ・マリア・デ・ラ・アルハンブラ教会を見ると、不思議な錯覚を感じます。
イスラム教の人(こう括るのは好きではないのですが)からは「アルハンブラ宮殿は奪われた聖地。いつか取り戻す」と言われている場所である事を思いました。
それはメスキータも同じ。

 

アルハンブラ宮殿はムスリムの方を見かけました。
かつて自分の宗教の最盛を極めたと言われる宮殿を眺めて、何を思ったのか。
それぞれ、あるだろうから聞いてみたい。

 

 

人の流れが途切れた一瞬。
壁に大きく映った椰子のシルエット。本当に大きいんです。

 

ここは昔のスペイン式の小屋。
ちょっとイスラムな窓の形が可愛い。

 

 

中央の庭だけで一日居られそうですが、午後の目的地へ移動します。
ここ、アルハンブラ宮殿側ではなく向いの丘(徒歩15分くらい)にある夏の離宮と言われるヘネラリーフェへ!

 

 

移動中の花壇や植栽もとても見事で色々撮影しながら進むのですが、午後になって人が増えてきました。
(退出時間の制限はないのでそりゃそうですね…)
なので、全体の写真を撮ることが難しい。一部一部切り取ってみます。

 

 

綺麗に切り込まれた糸杉の迷路の中にある噴水!(撮影意図で上下逆転してます)
まるで不思議の国のアリスに出てくるみたい…と。さくまくんにモデルになって撮影させて貰ったのですが。

 

本当に偶然、一瞬のこの1枚だけ人がいなくなりました。笑
噴水の羽根が生えた迷宮の国のアリス。

 

 

ヘネラリーフェへ入るのに15分くらい待って(何回か団体さんが来てました)、その間に見えない水路を探検したり。
名前のない花に惚れたり。

 

その辺に生えている花を撮影して楽しむ、という贅沢。

 

アルハンブラ宮殿がこんなに素晴らしい花の庭園だとは思いませんでした…。
これは季節ごとに来たくなる…!!!

 

 

で、入ったらすぐこの景色!!
ヘネラリーフェ離宮といえば「アセキアの中庭」!!この景色!

 

水の音が反響して、花の匂いが立つ感じ。

 

もちろん、人が多かったのでこの場所から撮影するのもかなり待って(笑)人を10人くらい消してます。
アルハンブラ宮殿にオフシーズンというものはないらしくずっと混んでるみたい。

 

 

でもやっぱりこの景色はいい。単純に「すごい」って言いたくなる。
ヘネラリーフェ離宮はアルハンブラ宮殿よりも先に建設されて一番最初にネバダ山脈の水を引いている場所。
どこからそんな水が?ってくらい、ごうごう水の音がする個所もある。建物の前に灌漑施設に60年を費やしたというのは伊達ではなくて。砂漠から来たモロッコ人たちにとっては「水」こそが富と権力の象徴だったわけで。
もしかしたら黄金よりも美しい水の方が価値があったのかもしれない。
本当は、誰でもそうなんだけどね。

 

 

アセキアの中庭の回廊から見えるのはさっきまでいたアルハンブラ宮殿。絵画のような光景、とはまさにこれ。
山の中にいるしずっと水音がしてるので本当に心地よいです。
こんなところで昼寝したら召されそう。。。笑

 

 

ちょっと下は丁寧に手入れをされた庭になっていて、塀に使用人通路がありますね。こういうの好きです。
向こうの山はアルハンブラ宮殿からも見えたアルバイシン地区。
さらに奥の砦は外敵からの侵入を阻むもの。本当に見通しが良くてすごいです。
何世紀も難攻不落の楽園と言われたこのグラナダ。陥落しても、残されてて本当に良かった…。

 

 

手前の赤い花は柘榴。
柘榴はグラナダの象徴でもあり、グラナダそのものである、と書いてありました。

 

奥に見えるのはサンタ・マリア・デ・ラ・アルハンブラ教会。隣の四角い建物はホテルアメリカ。
イスラム建築とキリスト建築が同居する不思議な光景。

 

 

上に伸びていた柘榴の枝は実になると重さで下を向いてくる。
宮殿内は本当に多くの柘榴があって、あちこちでぱっくり、実を晒している。

 

グラナダの最後の王(ボブディアル)は宮殿と民を守るためにカトリック王の捕虜になり、最後には無血開城。
これについては長くなるので割愛しますが、無血開城は歴史の中でも少ないのではないかと。

 

王は山間の土地にひっそり暮らしますがモロッコに亡命し、フェズで生涯を閉じたとか、噂だけ。
これが500年前くらいの事だから、まだ千夜一夜物語は続いているのではないかと、思ってしまうのです。

 

 

スペイン自体の情勢も、半分フランスが握ってるようなものだし。スペインだって4つの国に分かれる勢いなのは300年前からのこと。
人はどうして争わないでいられないのかと思うけれど。
争うからこそ文明が発展し、自身が信じる宗教のために建築を行うのだと。
頭で理解はしているけど…この景色を見ると、納得できて、納得できない。

 

 

門の上にライオン。足元には柘榴。スルタナの糸杉の中庭を出口から俯瞰したところ。
水の宮殿と呼ばれるヘネラリーフェはどこにいても水の音がする。

 

あと。この蔦がとても美しい。
アルハンブラ宮殿側は硬いヘデラで緑が美しかったのだけど(花が咲いて実がなってた!)、ここは紅葉?してて色彩豊か。

 

 

この壁を見たとき、「あ!サグラダファミリアの門!!!」と。思ったのです。(BLOGに書いてある慈悲の門)
紅葉はもちろん日本にもあるのだけど。直結びついたのは数日前に見た景色だからで。
モロッコのマジョレル庭園でもサグラダファミリアの大聖堂っぽい椰子の樹を見たり。

 

色々つながってゆく旅。

 

 

最後の王様ボブディアルが、スペインのイザベル女王とフェルナンド王にアルハンブラ宮殿の鍵を渡す時に「これは天国への鍵です」と言って渡した話が残っています。
本当に、ここは天国のようで、ずーっとここにいたくなる不思議な場所。

 

観光地として、世界中から人が集まってきていて。
毎朝6時に当日券を求めて百人以上並ぶって聞いて(いや予約をしなさいって話ですけど)毎日ここに七千人も来るのかぁ、って思います。
巡礼みたいだな、って思って。

 

何に対する巡礼かというと、歴史に対する巡礼かなと。

 

 

最後の写真はなんでもない通路。

 

たぶん、庭師の人の抜け道だろうけど、横をすり抜ける水の清らかさ、生えた緑の青さが眩しくて。
鬱蒼と茂る森のような赤土の大地を潤す水が、とても印象的でした。

 

人は水がないと生きられない。
人は食べ物がないと生きられない。
人は建築物がないと生きられない。
人は文化がないと生きられない。
人は信じるものがないと生きられない。

 

と、思った、この旅。

 

人それぞれ、異なるそれを少しでいいから分かち合って共有することを愛と言うのかな、と。
矛盾と共に考えてバルセロナへ戻り、パリから東京へ戻りました。

 

長々と数か月にわたって書きましたが、ゆっくり書いて良かったです。
「¡Hola!」と軽く声をかけて店に入る感覚、また味わいたいです。

 

 

 

とても、とても良い旅でした。

 


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