光と華と。@戸田公園花火大会

板橋花火大会と、戸田公園花火大会、同じものみたいで、ちょっと違う。
今でも違いが良く判ってないかも。。。ですが、お誘い頂きとても贅沢な場所で観覧させて頂きました!
お声掛け頂いたのはねこきすのケイさん。
4月に「猫が邪魔する一眼レフ教室」に参加頂いたのですが、twitterで桐島が「花火大会行きたいなぁ〜」と呟いたのを見て誘って下さったのです!!ほんとにただ思った事を呟いただけなので、まさか招待して頂けるとは!びっくり。

 

戸田公園駅からちょっと、の場所。
ケーブルテレビの中継が入ってしまうような会場真正面の、招待者さまのみの、関係者席。
この写真、35mm換算で24mmのレンズで撮った目の前の花火です。
24mmでこんな目の前で見えるなんて!びっくり!
友人と一緒にお邪魔させて頂きました。本当にありがとうございます。

そして、今回は自分の中で「撮りたい花火の形」を考えて撮影してみました。
 

うにみたいな、お花みたいな。光。
 

ふわっと咲くのと尖って咲くのと。いろいろ検証中。
 

これは青いヒマワリみたい。
花火の種類とタイミングによって形は違うのだけど、花火の順番なんて予測出来ないので、花火が上がってからのMF勝負!
 

これはウニ系。さきっぽが白いと海の生き物みたい。
闇の中で生きてる不思議な生物のようにも見えて。
 

これもウニ系かな?
花火を撮っていると深海にいるような気分にもなるから不思議。
きっと現実や地上ではあまり見ない色彩だからかも。
 

これは、なんかこういうトゲトゲのカラフルなボール、ありません?笑
名称わからないのですけど、なんか見た事あるような…不思議な球体。

現実なのに、肉眼では見えない、ファインダーの中に一瞬表れる不思議な幻。
でも、手で持てないくらいには遅いシャッタースピードなので、ミラーが上がってしまってるから。
この形状は予測の、結果。

でも、写った写真を見るよりMFでピントが動いたあとに一瞬で現れる、予測がつかない光の世界が本当にすばらしくて。
 

まさに、こんな一瞬の、光のかけらがファインダーに唐突に現れるのです。
フラッシュバックみたいに、ほんとに一瞬の世界。
AFじゃないから、見とれてるとピントは合わないしシャッターも押さなきゃいけない。

でも、何回も見とれてしまっていました。
そんなに必死に撮影していなかったので、カメラの上に腕組みしてぼーーっと途中眺めていた時間もあります。
 

美しさ、ってなんだろう。と思います。

美しさに見とれてしまう感覚というのは、生きる事には無意味です。
感動したり、共感したり、「美しさ」に触れるというのは知っている限り人間という動物の種族だけが行う行為のようです。

生死には不要だけど、その一瞬が自分を生かしてくれたり、前に進めるきっかけになったりします。
体と心が乖離しては人としての機能を成さないから。
自分を生かす為に、「美しさ」が必要です。
 

それが目にみえない世界であっても。空想であっても。
自分にとっては必要であり、その世界をこうして写真に残す事が出来るのはとても幸せで。
シャッターを押している時間は、やっぱり嬉しくて。
ただ、ただ、集中するだけに、生きている。

思考はしているようで、していない。無意識に近い衝動。
 

暗闇の中に生まれる幻の光の華を追いかけて。

結局は自分の中を冷たい手で撫でているような感覚になるけれど。
美しさだけを抜き出したみたいではあるけど、「絵」として完結するから心地よくて。
 

水面に顔を出せないまま、水面を下から眺めて漂っているような感覚。
このまま沈んでしまったら、誰かに迷惑がかかるだろうか、と思って空を水面の下から眺めていたのを思い出しました。
クラゲが見ている世界はこんな感じなのかな、とか思ったりして。
 

衝動的な感情や思考は一旦停止して、形を変えて俯瞰してみることにしているけど。
写真は、たまにふわっと現れて来ることがあって、ちょっと怖くなる事もある。

それでも、何も感じずに押しているだけよりかは少しはマシかもしれないし、
結果として自分の気持ちの整理になったりもする。

で、それを言わなきゃ誰にも分からないのが、写真のいいところ。
 

自分の気持ちと写真は比例しないから、いい。

共感して欲しいんじゃないし、理解して欲しいわけじゃない。
まして、誰かの為にシャッターを押しておるわけじゃない。

「カメラマン」の仕事でなければ、受け取り手に分かりやすく伝える必要はない。
むしろ。自分が納得出来るものがそこに現れているかどうか。

誰に指を指されても自分だけはその写真をもって胸を張れるかどうか。が、「写真」なんだと思う。
 

もうそろそろラスト、という20分間は広角で撮影していました。
ナイアガラ花火は煙しか見えないんです、と聞いていたけど。
でも、暗闇に赤い煙が上がって、なんだか凄く印象的だった。
野焼きの炎みたい。
 

ラストの400発一気上げ。
音と光が同時で、わーわー。言っているうちに一瞬で終わってしまった。

消えてしまうからいい。一瞬で終わってしまうからいい。

それが「いい」っていうのが日本人的な美しさなのかもしれないなぁ、なんて漠然と思ってみていました。

ケイさん、ご招待頂き本当にありがとうございました!何から何までお言葉に甘えてしまって本当にすみません!!
素敵な場所にお邪魔させて頂き本当にありがとうございました!!(><)

 

空に咲く華@隅田川花火大会

隅田川の花火大会を撮ってきました。正しくは、撮らせて頂きました。
ちゃりーと一緒にmeiさん邸宅のベランダにお邪魔させて頂き、素敵なロケーションで撮らせて頂きました。本当にありがとうございます!

今日掲載している写真は全てRAW現像してパラメータをほぼ全て弄っています。
(撮影の時はピントと構図をとにかく重視して、あとで色や明るさを弄ってます)
拡大縮小トリミングは全くしてません。

という、前置きを置いて。では、どうぞ。
 

と言ってもこの辺りはほぼ見た目通り。日没直後で空がうっすら明るくて青色。
もうちょっと前だったら真っ赤だったのですが、花火がスタートして20分後くらいから撮影開始したので。
割とのんびりです(というのもベランダにお邪魔させていただいているからで。。。。)
 

スカイツリーが花火に合わせて(?)色々変わる様子を、まず纏めて。
これが一番好きだったかも。
きらきら瞬いて、夜空みたいでした。
 

あと、金色×赤ラインで雅な感じとか。
初めて見ました!
 

これ、五輪をモチーフにしてるのかなぁ、、、とか。
こんな色にも出来るんですね。
 

これはもう最後のほうなのでけぶってます。
時々空ににょろっと光ってるのは空撮用ヘリ。視認出来るだけで8機飛んでました。
あと、飛行船が大きいのひとつ。

こんな感じで。説明的な写真は、もういいかな。
 

じゃぁ、撮りたかった写真を載せていきます。

ファインダーという闇の中に一瞬で咲く華を、MFでおいかける快感。
ふわっと、指の感触と一緒にアウトするフォーカス。
そして、もどってくる光。
 

隅田川の花火大会をどうしても撮りたかったのは、友人に捧げる写真を撮りたかったから。
彼女を想って、全部撮影したのでどうしても派手、です。笑
「なんか東京の花火はいつもと違って派手だねー!」とさくまくんにコメント頂きましたが、うん、それもあるけど。
たぶん、彼女のイメージがこう、元気!な印象だったからかもしれないな、と心の中で思いました。
 

これとか、きっと好き。って言ってくれそう。
「あたしさぁ、ナオの写真、結構好きなんだよねー!青いのとか!」って。笑
大きな目で嬉しそうに言ってくれる。
ありがとう。そう言ってくれて。こういうきらきらした青が好きだったよね。
 

なんていうかさ、突然でびっくりして。
涙も出なくて、ただ、その場に行けるかどうかだけが、頭の中に巡ってしまった。
どうしよう。間に合うかな。お通夜って何時間やってるっけ。
ぜんぜん、そんなことを考えるよりももっと、考える事があるはずなのに。

きっと、動転してたんだと、思う。
 

びっくりするぐらいザックリしていて、華奢な体に、くるくる変わる表情。
きっと姫を通じて逢って無かったら、接点もなかった。
でも、なんか、自分がいない時にこの人なら姫の良い友人になってくれるだろうな、って思ってて。
なーんにも聞かないし言わないけど、なんかこの人は信用出来るんだろうな、って感じた第一印象。
それは間違っていなかったし、凪くんとの結婚式でも一緒にお祝い出来て本当に嬉しかった。
 

気持ちの整理がしたい、とか。そういうんじゃない、って思ってたけど。
やっぱり、写真にすると、少し、落ち着くのかもしれない。
その写真を冷静に眺めて、こう文章にしていると、少しだけ客観的に見える気がして。

客観視なんかする必要は無いのかもしれないけど、自分が明日も過ごす為にもどうしても必要なことで。
そうじゃないと、明日行く事なんか出来ない気がして。
 

あぁ。どうしよう。
やっぱり、どうしていいか分からないかもしれない。

こんな鮮やかな花火。きっと彼女のイメージがなかったら、撮らなかったと思う。
 

きらきら、降り注ぐ光。

今、彼女に逢えたら、ぜっったいに苦笑しているだろうけど。
弱いところを見た事がないから、そう思ってしまうのだけど。

それでも。明日彼女の顔を見に行きたいから。
どうにかして、自分自身の決着をつけたいんだ。
 

決着、というか。なんか、落としてしまわないような、気持ちというか。
分からないままでもいいから。せめて、見失わないように。

光の美しさをあなたに、捧げられるように。
 

大丈夫。姫は守ってくれる人がいるから。
その影のサポートは任せて。

でも、もうちょっとだけ、信じられないよ!って、言わせて。
人が消えてしまう、ってどういう事なんだろう。というのを、何度も考えたのを思い出す。

理解出来ても出来なくても、消えてしまうのは、恐ろしいことだ、ね。
明日も暑くなりそうです。

彼女を送るに相応しい鮮やかな華になりました。

モンチ氏、もうちょっとだけ待っててね。
そっちで一緒にビール飲もう。

 



 

Wonderful World@樹里

初めて「作品撮り」として共同で作り上げた写真たちです。ちょっと緊張します。

と、言っても。被写体は前から知っている人も多い、樹里ちゃん。
PhotoCafe生徒で知り合い、ご近所さんでもあり、4月に結婚式を撮影させて頂きました。
ですが。作品撮影の被写体としてメールで応募頂き、何度も何度もなが〜いメールのやり取りをさせて頂き(^^;)作品を作るパートナーとなりました。
知り合いだからこそ、きちんと真面目に向き合って、自分自身を持っていて。
その何処の部分を「作品」に昇華するか、というお互いの精神的側面がとても近かったようで。
 

全く以て、初めて撮影したとは思えない世界観。
この写真は撮り始めて数分のショットなのですが。この写真を撮る事が出来て。
樹里ちゃんの持っている世界観の欠片が少しだけ見えた気がします。ほんとに、少しだけど。
 

いつもよりも鮮やかな設定。
自然に近い、初夏の色彩。強い光が木漏れ日になって白い肌に零れる。

樹里ちゃんは写真を撮る人でもあり、そこにも個性がある。
きっとそれは自分が「見せてもいい部分」でもあり、「形にしてみたい部分」でもあるのかもしれないなぁ。と感じた。
 

被写体と撮影者として向き合うと、「見せてもいい部分」と「撮りたい部分」がリンクする時がある。
それがきっと「いい写真」なんだと思うけど。それ以上にお互いが「見せてしまった」「入り込んでしまった」部分がある瞬間がある。
それは、普通に向き合っている時には絶対気付けない瞬間と、表情で。
 

その世界が「魅力的」と思うかどうかはそれぞれの価値観だから。
きっと、僕はなかなか人と相容れないのだと思う。

特別なんかじゃないし、別にマイノリティであるとは思わないけど。単純に人と共鳴するのがとても苦手で。
作品というのは被写体の為に撮る訳じゃないし、自分の為に撮る訳じゃないし、ましてやお金なんかで撮っている訳じゃない。
その全てを、超越して、もっと説明のつかない言葉に出来ない気持ちの為に、シャッターを押すのだと、思う。
 

完全に日向の逆光。
いつもだったら撮影しない場所なんだけど、透明で強い光の中の樹里ちゃんがとても綺麗だと思って。
背景の踊るように跳ねる噴水と一緒に、「ね、樹里ちゃん。ちょっと動いてみて」と提案してみた。
 

くるくる、回る樹里ちゃん。
被写界深度は1.6だからMFでくるくる追いかけて。
 

しなやかなシルクのワンピースの花柄が楽しそうに、ふうわり動いて。
樹里ちゃんの脚も自由にステップを踏む。
 

とっても楽しそうに、三つ編みが跳ねて。
きらきら、強い光に、負けない、樹里ちゃん。

この写真を撮ったとき、「あ、これはWonderful Worldだな」って言葉が頭に浮かびました。
What a Wonderful Worldの曲じゃなくて(笑)どちらかというと洋服のブランドのカネコイサオさんの方です。

ふわっと、鮮やかな色彩と花畑が広がるようなimage。
でも、ドリーミィなファンタジーじゃなくて、強い意志があるWonderful Worldだな。って。
 

樹里ちゃんの良さ、世界、表現をもっと深めてゆけたら嬉しいです。
真正面から向かって来てくれてありがとう。
とても気持ちよく対峙出来たなぁ、と感じました。
 

撮影時間は全部で2時間ちょっとくらい。
結婚式は「場」の撮影なので、樹里ちゃん個人としての撮影は勿論初めて。

もちろんこれから何を表現していけるか、とても楽しみです!
 

桐島のノリシロも、もっともっと拡げていける様に、日々精進します。
まっすぐの気持ちをそのまま受け止めて、丁寧に投影して、色をつけて還せるように。

久しぶりに短時間でとても集中して撮影に挑んだ気分でした!
 

樹里ちゃんありがとうございました!
これからもどうぞ宜しくお願いします〜*

 

 

5月の東京蚤の市。

今回もお店番お手伝い参加しました。恒例になった東京蚤の市です。
年々来場者数が増えていて、開催時刻もなが〜くなってきた模様…。奈良のMLPShopさんが出張出展するので勿論そのブースのお手伝いに!(今回は英国人Alex氏も一緒にお店番だったのですが日本語全く喋れない雰囲気満点店員さんでした!笑)
 
いつもはペンタコちゃんで撮影するのですが、今日はEOSMちゃんのみです。
まずはお手伝い先のMLPShopさん。いつもは奈良の路地裏にあるこの看板が東京に♪
それだけで嬉しくなってしまいます(^^)
ずらりと並ぶアーコールチェアは圧巻!!東京価格ではありえないお値段なので争奪戦必至です。
MLPShopブースはずっとお客様が一杯。撮影する間もなく、ちょっと休憩時間を頂戴したのでお散歩に行ってまいりました*
桐島も店頭でガンガン接客させて頂き、ユーカリブーケをその場で作って販売しました(^^)
(お花やさんごっこみたいでとっても楽しかったです。笑)
 
ペンタコちゃん恋しくて真四角正方形フォーマットで撮ってみました。笑
凛と生けてあるお花がとても涼しげ。

こちらは古いトランク。もう小道具みたい。

 
アンティークではないけど、なんか素敵な気球の群れ。
気球って見た事無いなぁ。乗ってみたいなぁ。

今回もいらっしゃった。モールの動物たち。
手のひらサイズでとっても愛らしい。
モール動物ってなんか目に留まって可愛いんだけど、あまり見かけなくなったなぁ。
 

やっぱりちょっとレトロテイストが可愛い。
どこの国のものでも60-80'sのものがとにかく好き。
刺が無い可愛いらしさというのかな。アンティークではなく、レトロ感。
 

ジャンク、に近いシャビー感溢れる彩度の低いものが流行っているようで。
此処数年はフレンチシックな感じのものが多いと思う。
嫌いじゃないけど、おもちゃやチープな子供のものが好きなので、どうしても鮮やかなものを求めがち。
子供の頃に欲しかったものを、まだ引きずってるんだろうな。
 

それが悪い事とかではないと思うけど。大人っぽいものよりは、子供っぽいものが、まだ好きなままで。
小さな雑貨一つでいくらでも広がる空想世界にいつだって浸れる。
 

動物と植物とおもちゃと本があったら、一生空想の世界から戻って来れないんじゃないか、と思う。
一瞬でも、写真の中はそれで完結してしまうから。だから、いいのかな。
鹿の剥製の透明な目玉は鮮やかすぎて、どんな夢を見ているのか分からないまま。
 

綺麗なままじゃいられないけど、汚れてしまうほど現実に向き合ってもいなくて。
中途半端なまま好きな事だけをやって生きてきたけど、それでも大切なものは大切にしていきたいし。
自分の世界感や倫理観に合わない事は絶対にやりたくないし、許したくない。
 

食器が気になって、連れて帰りたかったけど今日は我慢。
奈良出張の時に購入したMLPさんのとっておき食器を連れて帰るのです!(山内さんありがとうございます!)

各ブースのディスプレイは鮮やかな緑の植物が多くて目に留まります。
古いものの白、って漂白されたような白ではなく、角がないミルクホワイト。
思わず触りたくなります。
 

古いものが気になるのは、そこにある「物語性」が欲しいから。
新しい鍵は必要な生活品だけど、古い鍵は魔法がかかっているように見えてしまう。
人の手から手へ、生きて来た時間が違う。自分よりも長くこの世に存在しているものへの尊敬と興味。
絵画にも似た「意思」を感じるから、不思議。
 

「物」に魂を感じるのは日本人だけはなく、誰だって大切にしているものは同じように愛着を持つと思います。
でもそれが、人種も違う、大陸も違う、遥か地球の裏側からやってきたもので、どんな人が愛でていたものなのか。
考えるだけで、とても夢がありますよね。
日本のアンティークも素敵ですが、西洋アンティークに心惹かれるのはそんな理由からです。

次回開催は秋。今から楽しみにしています!(^^)

 

そのひそやかな花を。@蒼

初めて撮影させて頂く被写体さま、続きます。

桜の明治村月子さんに続き、蒼さんを撮影させて頂きました。
募集tweetを本当に偶然発見して頂けたようで。。。ありがとうございます!
 

蒼さんを撮らせて頂きたい、とお願いした時に決めた事がひとつあって。
その魅力を引き出すのではなく、寄り添うようにいたいな、と思ったのでした。

蒼さんにお会いして改めて感じたのですが、その可憐な容姿と共に持つ雰囲気が本当に柔らかく儚げで。
弱い、というのは違います。繊細、に近いかも。
 

にっこり、嬉しいときの笑顔が花が咲いたかのようにふわっと柔らかく、微笑ましいのが印象的でした。
だからこそ、カメラに向かった時にふと見せる表情の無い顔の、一瞬がとてもひっかかって。

たぶん、「笑ってください」「カメラを見てください」と言えばそうしてくれるでしょう。

初めて被写体をする、という事で、とても緊張されていたとも思うのですが(そういった可愛いらしい写真も多くあったのですが今回は素の表情のみを掲載しました)その距離感とは違う、自分自身の中にある繭というか、核のようなものを見てしまった気がして。

たぶん、カメラを向けて被写体さんとしてお話しをさせて頂かなかったらこの写真は撮らなかったと思います。
日だまりの花畑のような、ふんわりした、お嬢さんだなぁ、と言うのが第一印象でした。
 

たぶん、蒼さんのお友達の多くがそういった印象を得るのではないでしょうか。
それが間違っているとか、作っているとか、そういうんじゃなくて。
その一面も蒼さんそのものだと思うのですが。桐島が感じた一面は、冷たく重く、鮮やかな世界でした。
 

普段からロリィタ服を着ていらっしゃるという蒼さん。好きなブランドをお伺いした時に「ピンクハウス」が入っていて。
あぁ、とても強い方なんだな、と思いました。
今流行っているゴスロリとかロリータなどのジャンルとは、ちがう、そのブランドだけが持つ世界。
ピンクハウスが好きな人は、そのブランドを選んだ理由がきちんとあって。
よほどの事がなければ、着ないと思います。その強さが、僕はとても好きで、ピンクハウスを着る女性がとても好きです。
 

俯いた視線の先に、桐島はいません。
この写真の中に「撮影者」という意識が抜けています。蒼さんが蒼さんの中で完結している写真。

ポートレート、という写真を桐島が撮影する事はあまりないと思います。
一般的にカメラを見て女性が微笑んでいるバッチリ決まった写真が得意ではないからです。
そこにあるのは自分自身への賞賛というか、決まった構図をカメラマンが撮影する余裕と挑戦的な意識。
そういったポートレートを撮影する楽しみ、という世界は別にあると思うのですが、桐島はそれを楽しむ事が出来ません。
 

蒼さんがぽつりと言ったひとことがとても印象的で。

「桐島さんは、「自信」が、ありますか。」

何について、ではなく漠然と聞かれた気がしたので、全体的な意味で答えました。

「僕は、「自信」があった事はありませんよ」
 

蒼さんは、かなりびっくりした顔をしていました。
たぶん、桐島は自信が在る人に見えたのでしょう。

自信があった事など、無いです。
 

人に何かを教えるという仕事をしている以上、相手に安心感を与える必要や、自分の心の余裕を見せる事、相手を受け止める事は必要だと思います。
それがきっと「自信があるように見える」ことなんだと思います。
不安そうな人には何も任せられないし、失敗しそうな人には頼めませんから。
それらの事は自分がしなくてはいけない事で、頑張っているのでも無理をしているのでもありません。
それが出来る人でいたいと思うし、そうではないと自分の言葉を信じてくれる人に申し訳がないと思うからです。
でも、だから「自信がある」、というのは別です。
 

自分を肯定する事が出来るのは自分だけだし、自分の未来は自分しか切り開けないと思っているから。
せめて自分が出来る事くらいは毎日やりたいし、やらなかった事が結果に出て後悔だけはしたくない。
出来るだけ、必要な事はきちんと片付けていきたいし、その動力になるのは不安と焦燥です。
それらを全てこなしたかといって、安心と満足にはならない。
でも、少しだけ、諦めることが出来ます。
 

もう、いいや。自分は、やるだけやったのだから、誰からどう思われてもこれが自分なんだ。って。
そうやって諦める事が出来る。そしたら、次に進める気がする。

だから、毎日不安と焦燥に追われながら、生きるしか出来ない。
そうする事でしか作品を創る事が出来ないし、安心して満足してしまったら何も生み出されなくなってしまうと思う。
 

蒼さんが持つ、心の揺らぎ。
その繊細な天秤のほんの少しの揺らぎの一遍を、そのまま写真の中に焼き付けたい。

ただ、そこに存在するそれだけのまっすぐな気持ちと、心だけを。
脚色せず、誇張せず、
僕はただ、受け止めて投影したいと思うのです。

自信を持つ必要なんかないと思います。
でも、自分を誰かと比較したり卑下することは、全く無意味であると思います。
 

自分が心から大切にしているもの、自分を大切にしてくれていた人の気持ち。
そういったもので自分自身が作られていくから。
そのまま、花のように、美しく存在していてくれたら、いいんじゃないかと思うのです。

蒼さん、撮影させて頂き、ありがとうございました!
次の季節でもまた撮影させて頂ける事を心より楽しみにしています。




 

まこちゃん樹里ちゃん結婚式@パレスホテル東京

PhotoCafe生徒であり、桐島家からの一番のご近所さんの樹里ちゃん。
何度かBLOGに登場しているので知っている方も多いと思います。
「樹里さん!鮮やかな写真を撮る人ですよね!」と合同展でも声をかけられていたくらい。笑
 

そんな大好きな樹里ちゃんから、結婚式の撮影の大役を仰せつかまつりました。
新郎のまこちゃんも、色々お世話になったり仲良くしてくれている大好きな人。
二人を撮らせて頂けると聞いて、自分なりに二人の「好きなところ」を考えて臨みました。

掲載許可を頂いたので、ほんの少しだけ掲載させて頂きます。
 

支度中のブライズルームから撮影スタートし、支度あがりのこの二人の笑顔。
一緒にブライズルームって結構珍しいと思いますが、ほんとうにほっこり仲良しの二人には良かったと思います。
樹里ちゃんの緊張もまこちゃんの緊張も、ふたりの笑顔ですこしだけほぐされる気がして。
可愛い夫婦にスタッフみんなほっこり。
 

撮影する場所や雰囲気など「全部先生にお任せします」とありがたくも光栄なお言葉を頂いてしまったので。
二人が大切にしているものや、この場所に込めた気持ちとかを、考えながら撮影しました。
当日の天気をとっても心配していた樹里ちゃん。
雨男なんですよ…まこちゃん。笑
大丈夫。雨でも嵐でも二人のそのままには変わらないから。
 

人の多いエントランスだけどちょっとお忍び雰囲気がなんかいい感じ。
スナップってその場の一瞬の雰囲気が反映されるから、難しいのだけどそのまま受け入れて丁寧に描く感覚。
それに二人の雰囲気が加わると、フォトジェニックになるんだなぁ。
 

移動の一瞬。駆ける瞬間。
まこちゃんカッコイイ!!じゅりちゃん可愛い!!と、撮った瞬間ニヤけてしまった。笑

ふわっとなびくヴェールと、樹里ちゃんの表情がとても好き。
 

そして、エントランス。
パレスホテルは皇居の目の前にあって、まこちゃんのご両親が結婚式を挙げた縁ある場所。
皇居の城壁モチーフのエントランスで記念写真を撮るのがセオリーのようなのだけど、それだけだと寂しいのでフラッグを作って持参しました!披露宴の受付にも急遽飾って貰えてありがとうございます(^^)
樹里ちゃんをイメージしたカラフルカラーの桐島写真のセレクトで作ったフラッグです!
 

そして、樹里ママのヴェールダウン。
すんごく神秘的で、なんだか、感動してしまった。
形式的なことなのだけど、それでも、樹里ちゃんとママの関係性がとても現れている気がして。
やっぱりね、形式的な事にも意味はあると思うのです。
 

そして挙式。
まこちゃんが神父さまのお話しを超真面目に聞いていてほんとに可愛いかった…。
健やかなるときも(うんうん)病めるときも(うんうん)…みたいな。笑
ちゃんと聞いて頷いてる新郎さん初めて見ました。笑
そういう所がほんと、まこちゃん素敵だなぁ。
 

挙式の前に二人と握手をしたのですが、樹里ちゃんの顔がそれですごく和んで。
ほっとしました。
もちろんまこちゃんのサポートありき、気配り素晴らしい介添えさんの効果は絶大なのだけど。
「だいじょうぶ。写真は任せといて。なーんも、心配しなくていいから」って、良く知ってる顔が言ったら。
少しは安心できるかな、って。ね。
 

挙式の時はまこちゃんの方が緊張してたくらいでした。笑
でも、まこちゃんグレーのスーツがすんごく似合っててブライズルームで初めて見た時樹里ちゃんと同時に「カッコイイ!!似合う!」と言ったほど。笑
 

挙式終わった後のほっとした笑顔。
だいじょうぶ。君たちは出来る子だから。心配してなかったけど。笑
良かったね。ほっとしたね、の一枚。
 

披露宴までのほんの少しの時間を撮影に使わせて頂きました。
この階段で撮りたくて。螺旋階段になっているのです。しかも片面全て鏡張り!
桐島、鏡に写らないほうに平べったくなって壁に張り付いて撮影してます。笑
 

これ、まこちゃんにお願いしてポーズしてもらったのです。
なのにこの笑顔!うーん。さすが!!
樹里ちゃんの柔らかな笑顔もとても素敵です。

ほんとうに、この二人は見てて面白いし一緒に居てなんだか笑ってしまうくらいに可愛いらしいのです。
 

樹里ちゃんは「協調性の固まりだよね」と言われるくらいに気遣いしすぎてしまう子だったと聞いて。
じゃぁ、今は随分自分の素を出しているのかな、と思います。
それが写真の中であれば誰も傷つけないし、言葉ではないから読めない人には分からない世界。
どんなに気持ちがドン底でも、鮮やかな世界を見た人には「きれいですね」と言われるのが写真だから。
きっと、樹里ちゃんは写真が合っていると思う。
 

まこちゃんは桐島と似てるとこがあるかなー。とか勝手に親近感を持っていたのですが。
いや、それは申し訳なかったな…と謝らなくてはいけないくらいに、樹里ちゃんと同じく気配りの人でした。
まこちゃんは合同展の設営に時にも自然と手伝ってくれたり皆の心配をしてくれたり。
樹里ちゃんのお迎えにいつも来てくれたり。
此処には書きませんがこっそり色んなエピソードを樹里ちゃんから聞いていて、まこちゃんて素敵な人なんだなぁ〜。と思ったのでした。

桐島は、全く知らない人や初対面の人の写真は撮れません。
その人自身の良い所や撮ったら輝くであろう面にピントを合わせないとシャッターが切れないと思うからです。
桐島は「カメラマン」に向いてないと思うのはいつもそこ。
人間を撮影するとき、その人の見た目ではなく本質的な魅力を発見出来なければ撮影する事が出来ません。
完璧な人を求めているわけではなく、その人だけが持っている力や、大切にしていることなんかを、撮りたいなぁと思うのです。
 

 

お揃いのスヌーピーのパーカーで母校の中学校へ行って撮影してきたというプロフィールビデオ。
プロフィールとっても、内容は参列者への感謝の言葉と想い出ばかり。
PhotoCafe合同展の時の写真を使ってくれていました(↑マウスonで画像が変わります)

お揃いのパーカなんて可愛いなぁ…とほっこりなのですが、また樹里ちゃんの大好きなスヌーピーってとこがね!
もー。この夫婦可愛い。。。。とにやける桐島です。
 

そんなまこちゃん、いとこのおにーちゃんにお姫様抱っこされて華麗に退場。笑
ひょいっと。軽々持ち上げられてなんだかまこちゃんが小人に見えた一瞬です。
 

お色直し完了。こちらブライズルーム。
披露宴写真はほとんどが参列者の方が写っているので割愛させて頂きますね。

お色直しのドレスは一転、とっても可愛いアイドル風の花柄とフリルのドレス!!
なんて可愛いらしい!!!と、思ったのですが。
このドレスを決定したのはまこちゃんという。。。笑
しかもその時のお話しを聞いたのがドレスを見る前で。
「樹里ちゃん!このドレスがいいよ!ケンタウロスみたいでいいよ!」と言ったそうです。笑
 

ケ、、、ケンタウロス???笑
と、ドレスを見る前は下半身がオジサンが弓を構えている姿を想像してしまったので…
「ちゃ、ちゃいろいドレス??」とか色々勘ぐってしまいました。笑
とってもボリューミーで可愛いカラードレス。
これを樹里ちゃんに!!と決めたまこちゃんはさすが!
 

樹里ちゃんのママへの手紙は、絶対に泣くだろうなぁ。と思って来合い入れて撮影に勤しみました。
泣くと涙でピントが見えなくなるので、絶対駄目なのです。
おかけで涙は出ませんでしたが、鼻水が。。。。^^;;;
涙を堪えても鼻は出るのですね…。。。。
 

樹里ちゃんの結婚式への想いを前に聞いた時。
ママはずっと私のために頑張って来てくれたから、この結婚式でママを自由にしてあげられるのが嬉しい、って。聞いて。
あぁ、本当に樹里ちゃんとママは二人で頑張って来たんだなぁ、愛し合ってきたんだなぁ、と涙が出ました。

樹里ちゃんを産む時、樹里ちゃんママは4日間もかかったそうです。
合同展に来てくれた時、樹里ちゃんよりも小柄で、可愛いらしくてびっくりしたのを思い出します。

助け合える人がいるって、それが血がつながっている人だということって、本当に力強いと思います。
絶対にこの人を裏切ってはいけない、って思っていたんだろうな。
絶対にこの人は自分が守らなきゃいけない、って思ってたんだろうな。

二次会での樹里ママから樹里ちゃんへのお手紙も聞いて、お互いにそう思っていたんだろな、と思いました。
 

披露宴が終わって全てが終わって、ご挨拶が終わったあと。
外はまだ雨が降っていたけど、そんなの関係無い写真が撮りたくて。
「外の光がある場所で撮影させてください」とスタッフの方にお願いして、ほんの数分だけ撮影させて頂きました。
 

本当におめでとう。
まこちゃん、樹里ちゃん、ふたりのこの空気がとても素敵です。
大切な一瞬を撮影させて頂けてとても嬉しかった。
これからもどうぞ宜しくお願い致します!

どうぞおしあわせに!!!


 
おまけ。



ケンタウロスイメージの樹里ちゃん。笑
まこちゃんにはこう見えたのかなぁ…。。。
(クリックで大きくなります)


二次会にはお客様として招待頂いたのでお言葉に甘えて写真は未掲載とさせて頂きます。
その代り!PhotoCafeメンバーが撮った可愛い樹里ちゃんをご堪能ください〜♪
(ねずさまの「先生!あとは子分に任せて下さい!」の一言でビールを手に取りました。笑)

ねずさま「おめでとう。ありがとう。
Meiちゃん「Happy Wedding
ちゃりー「There is nothing more attractive than a nice smile.

ちゃりーはまだ任務(溶接?)が残っているなぁ。。。笑

 

フランク・ロイド・ライトと見た夢@月子

静かで温かな音階が聴こえそうな春の日。

 

初めて撮影させて頂く被写体の方と、名古屋で待ち合わせ。
ずっと行ってみたかった明治村にロケで行って来ました。
 

綴る指先。音が途切れそうで途切れない。
たぶん、フルートを奏でるという、月子さんのお話しを聞いたからかもしれない。
柔らかくたおやかな金属。
 

ふと、途切れる音。

それでも、止まらない思考。

月子さんは被写体募集に応募下さった被写体さん。
初めて撮影させて頂く場所を明治村に決めたのは月子さんが建築好きで、建築に関わるお仕事をされていたからです。
単純に好き、ではなく、自分の進む道になったまでの好きな建築家というのが、この明治村にある帝国ホテルを作ったフランク・ロイド・ライト。
 

被写体さんへはたくさんの質問をさせて頂き、その人の思考や生き方を少しだけお伺いします。
その中で桐島が表現出来るものは何だろう?と考えます。
ずっと一緒に過ごしている人ならそれが分かりますが。初めてきちんとお会いした時にそれが明確になるよう。
たくさんの事をお伺いします。
 

月子さんの持つ優しさや芯の強さや思慮深さ、そしてお会い時に感じた心遣いの細かさ。
それらを包括した時にふと現れるひとりだけの個としての自分。どれもがとても品性を持ってひとつひとつ佇んでいる感じでした。
 

初めて行く場所で初めてきちんとお会いする方なのに、ずっと前から知ってるような錯覚。
既視感のような感覚になるのは、ファインダーの中だから。

この柔らかな陽射しにすっと馴染む、その人柄が、絵になります。
 

折しも季節は春。
出会いと別れの季節。決断と後悔の季節でもあります。

春は苦手な桐島ですが、桜が満開でとにかく美しく。
園内はあちこちに桜の樹がいました。
枝垂れ桜の濃いピンクがとても良く似合う。

月子さんは持っていらっしゃる雰囲気はとても柔らかなのに、写真の中に入るととても凛とします。
目線や気配さえ変わって見える。
でも、変わっているのではなく、その人自身の本質の一部が見えているのだと思います。
 

明治村はとっても広く、洋館を中心に絞って巡ったのですが、ゆっくり休憩する時間もとれないくらいに広かったです(^^;)
月子さんのテキパキとした手際の良さと明るい笑顔にすっごく助けられました。

そして、明治村の一番奥地。
遠目にも分かるその場所があります。

フランク・ロイド・ライトが設計した旧帝国ホテルです。
 


エントランスから重厚感が漂って来ます。
知識や画像では知っていましたが、実際に見るとなると本当にびっくりしました。
建物自身が意思を持っているかのように、その場にいるものに空気を「押し付けて」くるようで。
低い天井や素地のままの天然の石が、まるで岸壁のような雰囲気を出しているのです。
 

そして、重圧感のある天井の低い入り口を抜けて中に入るともっと暗くて本当にびっくり。
エントランスホールに出ると天井が開けるのですが、その暗さと重さにまたびっくりします。

月子さんによれば、実際のホテルとして機能している時はもっと暗かったのだそうです。
昼間なのに、夜のような室内に、土と岩で出来た細かい細工の空間。その中に自然光がレンブランド光のように注ぎます。
 

この写真の中には3Fまでのフロアが写っています。
それぞれのフロアの光の種類の違いが分かりますでしょうか。
この異なった光が同じ空間に存在する美しさこそがロイド建築の魅力なんです、と語ってくれました。
 

このライトも彼の設計で、と丁寧に教えてくれる月子さん。
まるで、ロイドの恋人のように見えます。

このホテルを設計した時、ロイドは人生の底を彷徨うような精神状態であったと思います。
彼の人生やこの時期は決して晴れやかな物ではなかったと思いますが、その凄まじい精神を建築として残す事が出来るという才能は、やはり素晴らしいと思うのです。

どこにも逃げられない、でも、逃げたくないのは自分かもしれない。
この、重苦しさの中に美しさを見いだそう。仄暗いこの場所と向き合うことこそが、光を見いだす行為でもある。

ロイド自身がそう言っているような錯覚を覚えます。
 

ここは中二階のような不思議な空間。
明るいけれど格子に囲まれた小さな部屋。でも、とても落ち着く場所です。

この建築は、どの階に居ても他の階が見える作りになっています。
どこか繋がりを求めている、でも干渉出来ないような。
 

ひとぼっちになってしまったロイドは何を想ったでしょう。
煉瓦のひとつまで込められてた北欧神話のような緻密なレリーフたちをみながら桐島も考えました。

月子さんがまるでロイド建築の一部になったかのように違和感なく、その場に佇む姿が本当に美しかったです。
 

桜と教会。日本的なのに、どこかお伽噺のようで不思議な景色。

人の記憶や感情に訴えるものはフィクションからは生まれない。
結局はその人自身の中から零れ落ちたものであったり、吐き出したものでしか無いのだと。

美しさも悲しさも憎しみも愛情も、心が動くからこそ。
その動きを、表現したいのだと。改めて思いました。
 
月子さん、素敵な被写体とストーリーテラーをありがとうございました!!


 

 

青空の、桜と。

今年の桜は土日に雨ばかりで。ちょっと意地悪。
なんとか平日のお休みを作って、桜を愛でに行って来ました。
 

 
抜けるような青空のなか、対岸の薄紅。
ちょっと凄い光景。彼岸を見ているような錯覚に陥ります。(グラウンド越しなので200m以上あるかと)
 

すぐ真下に行くと上から包み込まれるような桜たち。
こんなに地面スレスレまで枝を伸ばしている子たちは少ないんじゃないでしょうか。
そしてものすごく大きいのです。
地面にコンクリートが無いからかな。やっぱり嬉しそうに見えてしまう。

被写体は撮影者の心境を反映するけれど、こればっかりはお天気の関係もあると思うな。
 

 
見上げると鳥籠の中に入ったような気分にもなる。
見渡す限りの桜。しかも、かなり遠くて遠近感がおかしくなりそう。
ここの桜たちはみんな校舎の3Fに届く大きな子たちばかりなのです。
 

 
そして、少し入ったところ。人の少ない場所で根元から折れている桜がいました。
かなり激しく損傷しています。
このレンズ画角、16mmなのでかなり広いのですが桜の方が大きくて全く入りません。。。
 

 
もっともっと下がってみるとようやく全貌が見えるかな?といった感じ。
桜の後ろに3F建ての宿舎が見えるので大きさが分かるでしょうか。
そして、バッキリ折れた枝先が地面に倒れてもなお、満開になっているんです。
 

桜の目線。自分と同じになるのが不思議な錯覚。
前にもこの場所の事は書きましたが、この場所は現在、手入れが入っていません。
予算が無いとかで無法地帯になっていた場所をボランティアで整備していた植木屋さんが亡くなったとかで。
此処数年は手つかず。

でもさ、手が入ってたら、君はきっと切られてしまっていただろうね。
こんなに満開になるのに。
でも、切ってあげた方が大元としては良いのかなぁ。
 

どっちが良いのか、なんてきっと植木屋さんでも正解は無いのだと思う。
知識としての正解はあっても、その生き物にとっての正解は誰にも決められない。

人の手でねじ曲げた生態系は誰にとって正解で、何が間違いなのか分からないもんね。
ソメイヨシノは、自生しません。人の手で植えた樹です。
その、樹に対して「予算はありません。放置します」というのはおかしいのではないだろうか。
 

こんなに、こんなに美しいのに。
今咲いているからこの場所に来て、この桜に関心があるけれど。
桜にとっては、花が咲かない季節だって同じく生きているのだから。
手をかけてあげれない、っていうのが悲しい。
 

この場所に来るといつも考えてしまう。

手を入れてあげるのが良いのか。そのままに任せるのが良いのか。

南の島に猫を持ち込んだら野生の鳥が絶滅の危機になってしまって。
今度は猫を駆除したら、ネズミが増えすぎてしまって農作物に被害が出て。
じゃぁ、ネズミを駆除しようと毒を撒いたらそのネズミを食べた鳥がまた死ぬという。

人は何をしたら良いのか、よく考える必要があると思う。
自分が生物の覇者になっている錯覚になるけれど、ただの自然の一部なんだってこと。
その流れを変えてしまうのも、変えない事も、自然の一部にすぎないんだってこと。
 

折れた満開の桜の隣でぐるぐる考えていたら、老夫婦がやってきて幸せそうに桜を見上げていた。
ご夫人は脚が悪いらしく、歩く事もままならないようで。
娘さんらしき人が「車を回すからここにいてね!」と足早に去っていく。
 

「あぁ、本当に綺麗ね。いやな事なんて、ぜーーんぶ忘れてしまいそう」と、本当に心から嬉しそうに笑う。
でも、片手は杖を持ち、もう片方は脚をさすっている。
きっと、痛いんだろうな。
でも、隣にいた旦那様は「そうだね、忘れてしまうね」と笑って隣に座る。
ほどなくして娘さんが車を目の前に着けて、ご家族は帰って行かれた。
きっと、あのご夫人は素敵な一日になったんだろうな。と思う。
ぼんやり車の去った後を見ていると猫に声をかけられた。
 

 
何か一生懸命話しかけられているのだけど、ご、ごめん。。猫の言葉は分からないんだよ…。と一応、謝る。
たぶん、前にも逢った事があるここで暮らしている子だよね。
 

 
何か諭された気がする。笑  この顔…。。。笑
にゃごにゃご話すだけ話して、猫教授は何処かへ行ってしまった。
僕は改めて桜と向き合う。
 

 
あの折れた樹は植木屋さんがいたらきっと切られて、今年咲くことはなかっただろう。
でも、咲いてない枝くらいは切ってあけた方がいいのかもしれない。
いいのかも、って。誰に、何にたいして、いいのかな。って、もう一度考える。
 

 
自分が美しいと思うもの、いいな。って感じること。
結局はそれに従う事しか出来なくて、正解なんて自分の中にしかないから。
 

 
だからさ、判断を後悔しないように、答えを出すまでちゃんと、しっかり考えた方がいい。
感情に流される事も大事だけど、自分の感情は何処へ行き着きたいのか。
この、光に喜ぶ桜を自分はどう捉えて、どう表現したいのか。
 

桜だから、というわけじゃないけれど。
今日はこの子たちとたくさん話をしたので、とても嬉しい日だった。
みんなが君たちを見て幸せだね、美しいね、って言ってくれて。良かったね。嬉しいね。
光に透ける花弁がとても綺麗で。風に揺れる枝をただ、そのまま撮ってた。
 

 
存在すること、生きること、毎年その場所にいることは、当たり前ではないから。
ちゃんと、考えよう。

この子たちを見ていたとう植木屋さんに、生きている間に逢いたかったな。

もっと僕らは仲良くなる必要があるね。
関わりを持てた君たちと僕が、何をしていきたいか、をさ。
また来るから。また、はなそう。
 

モノクロームで、嬉しそうな桜を撮れた事がとても嬉しかった。
ありがとう。
よく、しゃべる桜たちでした。
また来年この季節を楽しみにしてるよ。
(その前にも来るけどね)

 

春の放浪者@木桃いつな

なんだか久しぶりな気がします。
木桃さんを撮影させて頂きました。
春に桜で、木桃さんを撮らせて頂く事は何だか恒例行事のようで。
だからこそ、今年は桜を入れつつも桜に拘らず「春」という漠然とした世界観の中でどう在るかを考えてみました。
 

辿り着いたのは鮮やかな世界。
移り行く季節の狭間の道化師のような鮮やかさ。
 
ピンクに染めた世界はソメイヨシノじゃないけれど、その中にはソメイヨシノもいて。
それらが主ではないけれど、無くてはならないもの。
春の憂鬱は、主ではないものからやってくると思う。
 

平日朝7時の上野公園。
朝早くからありがとうございました。

それでもすごくたくさんの人が居てとてもびっくりしました。
去年までは日本人の宴会場所とりが多かったけど、今年はアジア圏の旅行者がとても多かった気が。
 

今日は「りぼんちゃん」と名付けられました。頭にリボンがたくさんついてます。(それだけです。笑)

りぼんちゃんは、季節の合間を旅するような不思議ちゃん。
今回は撮影時のままではなく、全てRAW現像でかなりパラメータを弄っています。
 

何処へ行き、何処へ還るのか。
トラベラーとストレンジャーの境目はどこだろう?

そんなことを考えながら撮影していました。
大きなバッグとサーカス柄のワンピースが放浪者を彷彿させます。
 

はら、はら、散る、サクラ。
鮮やかなる世界は現実ではないけれど。
それでも僕の目にはこういう世界で見えている現実。
笑顔の裏側と先の先は、結局同じかもしれない。

何かに期待するほどもう時間はないけど、絶望するほど諦めてもいないから。
 

出来るだけ笑顔で居たいな。と、思った4月でした。
木桃さん、寒い中早朝にありがとうございました!!

リボンちゃん、また撮らせてください(^^)

 

skyclover被写体募集します

数年ぶりに、被写体さんを募集します。
プロアマ問いません。写真を撮られたこと無くても大丈夫です。
写真家桐島ナオと一緒に作品を作ってみたい人、世界観が合いそうだなという人。
是非ご応募ください。
 
2014年6月 神戸にて
(Model by Comomo)

以下の注意をご一読の上、桐島ナオにメールにて応募ください。
まずアンケート的なものにお答え頂き、そのあと都内カフェなどで顔合わせをします。
作品や撮影についてお話してお互いにOKであれば、その上で撮影になります。

 
2014年4月 大阪にて
(Model by ARIA)

【skyclover被写体について】
,仕事ではありません。お互いに写真を商用利用するこは出来ません。
 ※BLOG掲載、個人HP掲載、SNSプロフィール等であれば問題ありません。
 ※個展や別途展示の場合は事前にご相談します。無断展示は致しません。
△互いにギャラ・交通費・雑費などは発生しません。
 ※撮影に必要な衣装や小道具は桐島が購入する事もありますが、ほぼ被写体さんが用意されています(私物が殆どです)
 ※あまりに遠方な撮影地の場合は桐島が交通費負担することもありますが、基本的には一緒にそこへ行って撮影をする、というスタンスです。
0貶的に撮影内容の指示をすることはお互いに出来ません。
 ※単なるカメラマン=モデルの関係ではなく、共同作品制作のパートナーとしての募集です。
  お互いの作りたい世界観からの打ち合わせをし、ひとつの作品を作り上げるスタンスです。
ず酩併り=営業の為のBOOK製作ではありません。
 ※この作品を通して何かの仕事をゲットしよう!自分のプロモーションに使えそう!というものではありません。
  「受け」や、技術挑戦をしているものではなく、1つの芸術作品として追及しています。
 ※記念撮影やスナップ的なポートレート写真撮影でもありません。
ゥ悒▲瓮ぅ・メイク・スタイリストはつきません。桐島が全て担当しています。
 ※ヘアメイクや撮影用メイクは、被写体自身でベースを仕上げて頂き、桐島が作り上げています。
  トータルスタイリングも桐島がしていますが、被写体さんから提案頂く事も大歓迎です。
撮影データは全てのカットをお渡しするものではありません。目つぶりや似たものなどを抜いたセレクト写真をWEBにて送付します。
 ※デジタルJPEGデータ納品です。肖像権は被写体に、著作権は桐島ナオに帰属します。
 ※撮影データを加工することはNGではありませんが、加工目的であれば桐島が撮る必要は無いと考えています。
 
2014年3月 長野にて
(Model by Sakuma)

性別・年齢・身長・被写体経験など問いません。

どんな写真を撮りたい、という希望は桐島にはあまりなく、人物の写真は被写体自身が持っている雰囲気や世界観を生かしてそれを自分なりの解釈で表現してゆきたいと思っています。
なので、写真のテイストはどういう風にも作れます。
桐島が被写体としてとても素敵だなぁ、と思う方は、透明感がある方、気品がある方、芯がある方、自分の意見を持っている方、です。
ものすごい美人、とかとても背が高いとか、ポーズが取れるとかはあまり関係ありません。
どちらかというと感覚的に近い方、世界観を共有できる方とご一緒したいです。
少しアンニュイな、水の中のような世界。
少しほの暗いけれど、でも芯がある世界を手探りで作っています。
2013年8月 東京にて
(Model by Comomo)
以下を記載の上メールを skyclover@zp.hacca.jp までください。
,名前(HNでも良いです)
∧嵜用メールアドレス
今住んでいる都道府県(基本的には関東圏での募集ですが例外あります)
ぜ分の顔・全身がハッキリと分かる写真(被写体経験があればそのURLでもOKです)
BLOGやホームページ、SNSなどに写真を掲載している方はそのURL

 
2012年4月 東京にて
(Model by Nagastuki)
 
被写体写真はホームページのPhotoもしくは、このBLOGの「撮影記録」カテゴリにもあります。
ご興味がある方いましたらどうぞお気軽にご応募ください。
全ての方へアンケート的なものをお返事しますので、メールをしても3〜4日以内に返信が無い場合はお手数ですが各種SNSからご指摘くださいますようお願い致します。(FBtwitter
 
2012年5月 千葉県にて
(Model by Comomo)

ただ綺麗な人を撮影したいのであればモデル事務所にお願いすれば良いと思います。
そうではなく、作品を作るという共同制作で感度の近い方と一緒にやってみたい。と考えています。
未経験、不完全、曖昧、大歓迎。なんとなく、でもOKです。
既存のもののコピーではなく、新たに作ってゆけたら嬉しいです。
方向性や趣味趣向などが異なる場合、お断りすることもありますのでご了承ください。
自分の感情や思考を、「被写体」という形で残してみませんか。桐島ナオという世界の中で表現させてください。
全ての技術を駆使して製作させて頂いております。どうぞ宜しくお願い致します。

写真家 桐島ナオ

 


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