Jean-Michel Othoniel EX in HARA MUSEUM@ ARIA被写体

品川の原美術館で開催中のJean-Michel Othoniel展に行ってきました。
Othonielはフランスの現代作家です。
日本での大規模な個展は初、とのこと。



撮影OKなのと、どうしても観たい作品があったのと、撮らせて頂きたい人との都合が合ったので行って来ました。



全体像は載せませんが、硝子の玉で囲まれたベッドです。
Othonielのテーマは「生と死 自由と苦悩 美と官能」。

全てはベッドから誕生しベッドで終わる。という作品。
なんだか、とても理想的であり、妄想だなぁ。と思いました。理想、かな?
良い意味で前向きであり、現実的ではないような、現実。

Othonielの作品は綺麗です。
現代美術にしてはとても判り易いと思います。
間口が広い。いろんな見方が出来るし受け入れてくれる美術ですね。



僕が官能という言葉から連想するのは、死です。
生きる事は美しいことではあるけど、官能ではない。
もっと、躍動的で健康的なイメージ。

官能と死は、とても近いと思う。
気持ち良い事は死に近いと思う。

脳が見せてる夢、に近いかも。



僕らは死に向かうしか出来ないし、命と時間を浪費するしか知らない。
だから、その中で何かを遺そうとする。
それが、意味のある事のように錯覚する。

結局何にもならなくても、意味がなくても、
創り出す行為自体が気持ち良い事だから、
人は何かを遺そうとするのかな。



原美術館は大好きな美術館です。
最初に行ったのがいつだったかはもう覚えて無いけど、現代美術を嫌味なくストレートに展示します。
探検するようなお屋敷の作りも面白い。

一階と二階は別の世界なんです。
階段を昇るという行為が世界を隔てる。
おやすみ。おはよう。ありがとう。さようなら。
階段を登って、降りて、世界を隔てる。

隔てるから個を保てる。

断絶する事でしか、認められないような。

そんな魅力。



静謐な空間。

遮断された世界は外に拡がる事なく、ずっとずっと内側に落ちてゆく。

静かな水音が聴こえて。
何時の間にか誰もいなくなる。



綺麗なのは、当たり前で。
なんていうか、撮らせて貰わなくても、見ている顔が綺麗な人、という人がいます。

ポーズを、とる必要も無く。
存在していることを、撮りたい。



ARIAは初めて撮らせて貰ったのに、ずっと前からファインダの中に居たみたいに息をします。

ふと、見遣る。
息を吐く。

そういう、生きている動作が美しい。



ARIAは僕の事を10年以上前から知っていたそうです。
僕は3年前からARIAを知っています。

共有しているようで、勝手に見ていた時間の差異。
同じ時間を生きていること。
同じ時間を共有していないこと。

硝子の壁越しに手を合わせるような。
確かに存在するのに、熱は無い感覚。



夢見が悪い朝にはいつも手で顔を覆う。

ぼんやりと明るくなる屋根裏部屋が蒼く染まる夢を見る。

ARIAの感覚に少しだけ寄り添う。
少しだけ、感覚を、貰う。

ARIAが見ている世界を、僕も見る。

僕が見ているのは外側。
内側はいつも見えない。
だから、撮りたくなる。



遺したいとは、思わない。
自分が手の中に掴めるものなど二つしか選べないとしうなら。
ひとつはもう決まっているから、ひとつしかない。



だったら、掴まない方を選ぼう。
僕のものにする必要は無い。
そんなものは、幻想だ。
誰も、何も、誰かのものになりはしない。



ARIAは不思議な子です。
パっと華があるような感じなのに、向き合うと萎縮する。

外見と、内面は別物。
けれど、内面というのは少なからず外見に影響してくるものです。



静かに、自分に向けた感情を。
じっと、見ているような錯覚。

それは、誰か。ではなく、何か、でもない。

静かなのに、凪なのに、どこかで天井一面の硝子が一斉に割れるような。



なんか。
激しい感情。を、もっと撮りたい。

そう思った、被写体さんでした。




ちょっと、偏った文章になってしまいましたが(笑)そのままにしておきます。

撮影のあと、咲真くんと3人でカラオケ行ったり僕んちでARIA歓迎会したり飲み会したり。とても楽しく過ごさせて貰いました。
また来てね。いつでも大歓迎です。

ありがとうございました。







にほんブログ村 
写真ブログへ登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)

JUGEMテーマ:写真

京都取材撮影の旅でした!@2日目

 本日はプロの方に着付けをお願いしました!錺屋さんご紹介の出張着付けの 菊花房さん(http://kikkabo.com/)にとても綺麗に着つけて頂き、帯へのアレンジを桐島が追加させて頂きました!
ちょっとだけ掲載しますね。



お着物は銘仙。アンティークものです。
でも、未使用かと思うくらいにハッとするお色。
鮮やかな空色なんです。

絣織りも美しく、手触りもとてもなめらか。

雑誌は春夏号なので、春を少し過ぎた初夏のにおいを感じられるように。
スタイリングとヘアメイクをさせていただきましたよ。

超超超 乙女なスタイリングです!笑



髪の毛はハーフアップで三つ編みアレンジ。レースをたくさんと、アヴリルさんの糸で飾って。
紫陽花は生花です。この時期でも紫陽花の生花が手に入るようになったのはとっても嬉しい。
襟のレースはフランスアンティークもの。もうほつれてしまっているけれど、とても好きなものです。

錺屋さんの女将も一緒になって「かわいい!」「かわいい!」とはしゃいでしまいました。笑

ちなみに錺屋さんの女将はハチクロに出て来そうです。笑
なんだか、とーーーっても和む可愛いらしいかたなのですよ…!!


撮影中、粉雪が舞って来て(笑)おっと!初夏なのに…!!!と、慌てたりしましたが(^^;)
とても良いものを撮らせて頂きました。
木桃いつなさん、菊花房さん、錺屋さん、本当にありがとうございました!

この撮影は先日の日記でも書いた通り、雑誌の撮影なので4月の発売までたくさんは載せられないのが悔しい〜(^^;;)
雑誌のWEB頁も製作しますのでどうぞお楽しみに!!


そして、撮影が終わり、シトロンでこれまた遅いランチを食べました。



塩キャラメルサレがとってもとっても美味しかった…!!!
撮影の後の甘いものは本当に脳が回復します(^^;)

シトロンをあとに、少し登って、ギャラリーみやがわさん(http://www.g-miyagawa.jp/)にお邪魔させて頂きました。

こちらは先日もお世話になった「うつわhaku」さんが展示をしているギャラリーです。展示期間だったのでこれは!と参上。



ギャラリーみやがわさんは町屋を改装されたギャラリーです。
とっても素敵な空気の場所で、オーナーのみやがわさんが作家さんの紹介をしてくださりゆっくりお話しをお伺いすることが出来ました。
作家さんの器でお茶も頂いてしまいました!!!



作家さんのものというのはどんなものもそうですが、「売ってやろう」という意志が全面に来ていません。
もちろん、手に取って頂くことにも意味はあるのですが、まず感じるのが作家さん自身の人柄だったり、生き方だったり、考え方だったり、愛なんですよね。
そういうのを手に取って、感じられる場所というのは、本当に素敵です。

自分が何のために作るのか。誰の為に作るのか。
まずは、自分のため。ですよね。
自分の心から生まれるものが、作品です。

その上で、何をしたいか、誰のもとへゆくのか。そういうことが後からついてくると桐島は思っています。




今年は植え時を逃してしまったヒヤシンスを可愛いなぁ…と眺めながら。
とても素敵なお話しをたくさんお伺いいたしました。

人の、作るものは美しいです。
人も、自然の理の一部であると、思います。



植物も、土も、人間も、自然のもの。
だから、そこに入れられるものがあるとしたら、やっぱり、心。なんじゃないでしょうか。

誰かの「作ったもの」というのはどんなものでも、そこに価値が生まれると思います。



ギャラリーみやがわさんを後にして、もう一度うつわhakuさん(http://696-tako.ciao.jp/)にお邪魔させて頂きました。
うつわhakuさんの「お茶碗お手紙プロジェクト(http://ochawan-otegami.696-tako.ciao.jp/)に参加するためです。

お手紙プロジェクトとは被災地で震災孤児となった子供たちにお茶碗とお手紙を送るという企画です。
期限を設けているものではなく、長く続けたいとうつわhakuのヒロスエタカコさんが個人で活動なさっています。



送られるのは、手に吸い付くような触り心地のお茶碗。
中にはとりさん。
にっこり、笑って可愛い。



「ご飯はたいせつです。
洗い物の中でも、ご飯茶碗を洗うのが、一番多いです。
それほど、毎日の生活の中で、ご飯茶碗は大切で、密接なうつわです。

命を繋ぐ食べ物を乗せる、うつわをつくっている陶芸家の私は、震災遺児になってしまった子どもたちに、しっかり食べて、大きく成長してほしいです。

手作りのご飯茶碗には、手に持ったときの柔らかさや、心地よさ、そして、子どもたちに贈るお茶碗には、にっこり笑っているトリちゃんの絵が書いてあります。ご飯を食べ終わったときに、にっこり笑顔が出てくるって、楽しいです。

子どもたちが、にっこり笑顔になってほしいです。
子どもの笑顔は、大人だって幸せな気持ちになります。


そして、ご飯は、楽しく美味しく食べてこそ、体やこころの栄養になると思います。」

<お茶碗お手紙プロジェクトBLOGより -引用- >



お手紙は誰でも参加出来ます。
桐島も木桃さんも書かせて頂きました。

誰かの思いが誰かを救う事がある。
それはきっと、作り手の「心」だと思います。



お手紙を書くのがとても苦手なんです、と前に話した木桃さん。
一生懸命書いていました。
可愛いイラストもたくさん書いて。

どんな小さな手にわたるのでしょうか。



プロジェクトはずっと続きます。
私もお手紙書けますよ!という方は是非「うつわhaku」さんへお問い合わせください。
お手紙の書き方など詳しいことを教えてくれますよ。
(お手紙は郵送でhakuさんへ送ってもOKだそうです!)

5月に陸前高田へ直接手渡しに行くそうです!!
うつわhakuさん。応援してます。

また、お伺いさせていただくことを心から楽しみにしています!!

取材旅だったので全く以て観光もありませんでしたが、たくさんの素敵な人にお話しをお伺いして、とても感慨深い二日間でした。

自分に出来る事、自分がすべき事、自分が行きたい方向を、もう一度よく考えつつもっと歩みを大きくしてゆきたい、と。
2月の終わりに思いました。

もうすぐ震災から1年です。
まだ、終わっていませんし、これからが始まりです。

「被災地」って、日本のことだよね。って、思います。
被災地に行く事が出来ない人、被災地に行った人、支援する人、支援する人を支える人。全員がつながっていると思います。

目に見える形だけじゃなくてよくて。
直接的なものだけじゃなくて。
例えば、祈りのような。 愛のような。

そんな「何にもならないもの」こそが、日々にはとても、とても大切です。

皇后さまが津波で流された子供を助けられなかった、という方へおっしゃっていた言葉。

「あなたが、生きていてくれてありがとう。」


生きている事だけでも、あなたに、感謝すべきこと。

すこし、深呼吸して。
自分自身をも、大事にしてゆきたいですね。

また、毎日を頑張ります。

ありがとうございました!!雑誌の編集、頑張ります!!






にほんブログ村 
写真ブログへ登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)


京都取材撮影の旅でした!@1日目

かなりな弾丸トラベルっぷりな、取材旅でございました!!
前日夜ギリギリまで仕事をしたまま出発し、朝到着!笑

朝風呂をざぷーんと浴びて、そのまますぐに撮影の為の買い出しへ!
三条のお馴染みのお店を梯子します。



アヴリルさんで毛糸を買ったり、着物の足袋を買ったり、花を買ったり。
三条から四条へお店からお店を駆け足で。。。



駆け足すぎて息切れしそう。笑


今回の撮影は4月に新発刊する写真の雑誌の取材です。
と言っても出版社を通さないリトルプレス。
桐島が編集長で出す小さな雑誌です。

第一回目の巻頭特集は「京都」。
そのための取材でした!!

午後一番に取材にお伺いさせて頂いたのは桐島のアトリエでもお馴染み可愛いうつわの、うつわhakuさん。(http://696-tako.ciao.jp/





堀川五条の交差点から鴨川向かって少し歩くと左手にふる〜いビルヂング。
なにやら怪しいけれど、「可愛いもの」センサーが働き(笑)偶然出会ったhakuさん。
それから京都にお邪魔する旅にお伺いさせていただき、すっかり作品のとりこに。



詳しくは取材内容で桐島が記事を書くのであまり書き過ぎてもアレなのですが(笑)hakuさんのうつわは見てもかわいいし、使っても気持ちいい。
ちょこんと在るだけで存在感があるのに、馴染んでくれます。



遊びで製作されたというゆるネコも可愛い!!

たっぷり紹介したいのですが。。。うー!今回はこの辺で!!笑
掲載はモデルの木桃いつなさんとhakuさんのうつわもあります。
うつわhakuさん。取材させて頂き、本当にありがとうございました!!

そして同じビル内のMasda ne kyadさん(http://www.kyad.jp/)にもお邪魔させて頂きました!



お宿にさせて頂いている錺屋さんに少し置いてあるのを見かけて気になっていたお店です。
お花と文字のお店。というコンセプトがとても素敵。



東欧の森の中に迷い込んだようです。
なんかですね、チェコとかスロバキアの小さなおとぎ話みたいなんです。



個人的に素敵!と思ったのが、紺色に金文字の星の王子様。
なんだか、この空間にとってもとってもぴったりで。
気持ちよく並べられた乙女な雑貨空間に何だか王子様が来たみたい。

いつもお声かけして下さり、本当にありがとうございます。

そして一度、錺屋さんに戻り青空先生に教えて貰ったガレット屋さんで夕飯?なお昼を食べてからタクシーで北山へ!!笑



これまた毎度お世話になりすぎています!!マトリョーシカやチェブラーシカなどの東欧ロシア雑貨「Vesna!」さんです!(http://vesna-ltd.com/

PhotoCafeTravel!で毎年お世話になっているので思い出深い方も多いのではないでしょうかっ(^^)



今年もGWに一眼レフカメラ教室と構図やスタイリングのテーブルフォト教室を開催しますのでどうぞお楽しみにお待ちくださいね☆
それとは別件のご用事でお伺いしました。
ふふふ。。。
Vesna!さんの雑貨も勿論雑誌に掲載させて頂きますよー!



とっても可愛いオリジナルのマトリョーシカを撮影しますのでお楽しみに!!(><)

それと。このロシア教会のオルゴール。
屋根の上の十字架が普通と違うのがおわかりですか?
十字架なのに線が多いですよねー。

この「ロシア十字架」については、函館のハリストス正教会の神父さまに聞いて知りました。
キリストが足を乗せた支え板なんだそうです。
http://photodiary.skyclover.hacca.jp/?eid=1133479

朱色の教会を見ながら蒼い函館を、思い出して懐かしくなりました。


オーナーのVesna!うさぎさんと非常に楽しく…これまたいつものマシンガントークをさせて頂き(笑)ありがとうございました。

 

そんなこんなで夜は更けて…錺屋さんに戻って夜の撮影を終了!
ばたばたしているように感じたけれど、心はとっても穏やかで。
良いお話しをたくさんしました。

色んなことを話して、ファインダを通して世界を見て。
自分に出来ることやすべきことって何だろう?と、考えながら眠りについた気がします。

明日は朝から着付け&スタイリングで錺屋さんにて着物撮影です!!


そ、それにしても・・・会う人会う人に「あれ!?桐島さん金髪じゃない!?」と言われまくった日でした。笑
新年あけましてすぐにスタジオ業務前に黒髪にしましたよー!笑
それからずっと黒髪でーす!!笑





にほんブログ村 
写真ブログへ登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)


作品撮り@蒼に沈む華 Röntgenシリーズ

撮りためているシリーズが2年目に入りました。
少しずつ撮りためています。

「蒼に沈む華 Röntgen」 シリーズです。




今回はアネモネ。

今までもちょこっと、こっそり発表していましたが、
まだ大々的には出していないものです。





枯れかけたアネモネ。
何処か色っぽい雰囲気。

そうそう。この子と同じ子です。




日付見たら1月28日でした。
くったり、咲ききって。もう夜に閉じなくなって。




ほろ、ほろ。

崩れて落ちる花びら。
細くなり、鉱石の欠片のようになって。
光を受けて透明に輝く。


鳥の羽のようにも見える。

散った華が、また、咲く。

ふわりと、沈んで、また開く。



シャッタを押すたびに、沈む意識。

華の声を聞く。
かすかな声。

息を止めて唇の動きを読むように。
華の声を読む。




重なる色彩。

ステンドグラスのような、光。

水面を眺めているようで、水底を見ているような。




触れたら壊れてしまいそうな硝子細工のような。

アネモネ。

このシリーズを撮り始めて2回目の撮影。
それまで、アネモネは苦手な華だった。

でも、好きになった。

好きになる部分を、知らなかったから。
知れたら、好きになった。


透明な手のひら。

沈む意識を両手で受け止める。

ゆっくりと、息を吐く。

息がゆっくり 泡になって のぼってゆく。



ふわり、咲くのは金魚の尾のような。

何処かに消えてゆく音の、残りのような。


錯覚、という名の、感覚。でした。




今回撮影したアネモネだけ、載せてみました。
時間を縫って、チマチマと深夜に撮影しています。
また、お見せする機会があれば嬉しいです。





にほんブログ村 
写真ブログへ登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)

JUGEMテーマ:写真

Year to be happy and you.

あけましておめでとうございます。
と、今年は言いません。
昨年度はとても大変な一年でした。
世界的にも大きな災害があり、大切な人を亡くした方が多い、悲しい年でした。
生きている間にこんな大災害に見舞われるとは思いませんでした。
なので、今年は
「Flower for you.
Pray for world and Japan.
Year to be happy and you.」
と、新年のお手紙に書かせて頂きました。
咲真訓の挨拶状の撮影・デザイン等も全て桐島がさせて頂きました。
(現在のTOP写真と同じ雰囲気のものです)



撮影はクリスマスに撮ったもの。
16世紀の欧州、喪服をイメージ。
久しぶりに上着からヘッドドレスから、全て制作させて頂きました。
メイク・スタイリングなども桐島です。



実はこの撮影は前から撮りたかったimageでもあります。
アンティークな喪服のイメージでもあり、ニーチェの「深淵」のイメージでもあります。
「深淵を見るときは、また。
 深淵がお前をも、見ているであろう。」
という有名なフレーズです。
生と死の狭間において、闇を覗き込むけれど。
それでも、自分自身への生を見つめるような。
そんな、イメージです。
ニーチェは「生」のイメージです。
そして、桐島が撮らせて頂いている被写体で一番「生」を感じるのが咲真くん。
彼女にこそ、死を悼んで欲しいと思いました。
死を悼む。という行為はとても「生」を感じる事だと思います。
遺された者が感じる事が出来るのは「死」ではなく、「生」だけです。
どんなに嘆き悲しんでも、生きているものは「死」を感じる事は出来ません。
生きているものは「生」を抱えて、生きてゆかなくてはいけません。
死した命を抱えて、自分自身は生きてゆかなくてはいけません。



「生」を抱えて、死に向かうしかない命に「救い」があるとしたら。
それは、やっぱり、「生きる事」しかないんじゃないかと。
僕は、思うのです。



大切なものがいつまでも手の中に在るとは思いません。
明日が幸せにやってくると、願いながら生きるしか出来ません。
それでも、あの人の明日が幸せであって欲しいから。
それでも、あの日の記憶が途切れないで欲しいから。
ひとつなぎの願いと、祈りを込めて眠りにつくのだと思います。
どうぞあなたが明日も幸せでありますように。
どうぞあなたが明日も笑顔でありますように。
白い山百合の柔らかい香りは、冷たく優しい指先の記憶のようです。



桐島被写体写真は咲真くん撮影です。スタイリング・メイク・セットアップ等は桐島が行いました。
一応連作のようになっています。今年は、どうしても「おめでとう」が言えなかった。
来年は、おめでとう。を言えるように。
たくさんの笑顔が今年よりもずっと増えますように。
願っています。
みなさんの一年が幸せでありますように。
祈っています。
本年も、どうぞよろしくお願い致します。
 




表記英字のスペルミスがありました。
ご指摘ありがとうございます。正させて頂きました!
お送りさせて頂いたハガキは正しいもので送付しています。


にほんブログ村 
写真ブログへ登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)


野いばらの実@木桃いつな

冬の足音が聴こえる午後に。
とある森の中にある庭へ行きました。
そこは半分だけ枯れ色の森で、半分だけ緑でした。
池にかかる木の端のそばに大きな野いばらの樹があり、赤い実をつけていました。



野いばらは籠のように大きく茂っています。
どんな花だったのでしょう。
どんな色だったのでしょう。



たわわに実る赤い実。
サンキライのように弧を描いて。
世界に赤い点を落として。



すっかり。秋です。
何だかSTORYPhoto風に書いてしまいましたが撮影記録日記です。
都内の小さな森の中の池で、少しだけ撮影させて頂きました。木桃いつなさんです。



野いばらが本当に大きくて、池のほとりにこんもりと茂っていました。
まだ葉がついていたけれど、赤い実がびっしり。
こんなにたくさんの実をつける薔薇を久しぶりに見ましたよ。きっと元気なんだろうね。



木桃さんは冬が似合うと思うのです。
なんか、オールドローズの森のイメージもあるのだけど、やっぱり雪原とか枯れた森のイメージ。

植物が少ない冬の森で、小さな赤い実を愛でるような。
そんな、ひとの被写体さんです。



今回は珍しく暖色系の色で撮影しました。
撮影していた時間が日の入りだったので、見たままの色彩です。
冬が近づく柔らかな晴れの夕方。

真っ白な肌が栄えますね。



風景写真を撮ろうとは思わないけれど、そこに人が居ると撮りたい風景になるは何故でしょう。
僕の中のimageを越えて、創りあげる一枚の写真。
縦糸と横糸を掛け合わせるだけじゃなくて、もう一つの手が入るような。そんな感覚と、温度でした。

昨日見た夢の続きが、誰かの夢の続きになっているかもしれません。
だとしたら、きっと。幸せなことですね。

木桃さん、ありがとうございました。


あ。あと。

2009年10月に撮影の木桃いつなさんの写真をSTORYPhotoとしてskycloverにUL致しました。今回の写真と、繋がっています。

skyclover⇒Photo⇒STORYPhoto⇒最近更新「薔薇人形」からどうぞ。

http://skyclover.hacca.jp/





にほんブログ村 
写真ブログへ登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)

点と線と蒼と透明。


ずっと撮りたくて。

なかなか時間が取れなくてぐるぐるしていましたが、ようやくじっくり撮れました。



七月に金沢で買った硝子玉です。




手吹きの柔らかな曲線の硝子玉の中に、無数の細い、細い、線が走る。

惑星のようでもあり、微生物のようでもある。



この硝子作品を見た瞬間、写真が撮りたくて撮りたくて仕方なかった。

ギャラリーは撮影可だったけれど、自分のものとして自分一人でじっくり向き合って撮りたかった。




綺麗、という言葉しか出て来ない。

まるで、別世界のようで。

僕はマクロレンズで、細い硝子の線を追う。



風に揺れて惑星が揺れる。
軌道に乗って僕の周りを、ゆっくり漂う。

僕も惑星になり、漂う君をレンズ越しに見ている。



滲む蒼と碧と透明。

そう。
この景色が見たかったんだよね。

と、一人でニンマリする日曜日の午後でした。

この日はカムパネルラとジョバンニが銀河鉄道に乗った日でしたね。

綺麗な夏の日でした。




にほんブログ村 
写真ブログへ
登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)

鎮魂花@伊佐沼花火大会

2年ぶりに、花火大会とやらに行ってきました。
2年前も、此処に来て、此処しか来なかった…。
川越市にある伊佐沼花火大会。
小さな花火大会なんだけど、なんというか雰囲気はとても好き。
桐島の地元の、横須賀でやる久里浜花火大会みたいなローカルな雰囲気。笑 



浴衣で行きたくて、持って行ったのにお昼寝してしまって結局急ぎ足で出かけてしまったという何とも残念な
僕。笑
そして、浴衣を持って来てカメラを忘れたというもっと残念でもある、僕。。。
カメラは咲真くんに1台借りました…(^^;)NikonD90とTokina80-400です。
使ってないレンズでい〜よ〜と、借りたのですが。なんか今回はこのレンズで良かったかも。 



花火はお盆の時期に打ち上げます。鎮魂の意味があると、知ったのは大人になってから。
そもそもお盆て、死者が戻ってくる季節で、その為に盆踊りをしたり、花火を上げたりする。
日本のそういう、死者を迎えて一緒に楽しむ文化はとても好きです。



所詮、こっちの世界とあっちの世界の境界線など、曖昧で。
輪郭など、溶けてしまう。
僕が肉眼で見ている世界と、レンズを通して見ている世界。
全く、同じではないけれど、僕の心には、こう見えている世界では、ある。



物の、貌など、あってもなくても同じ。
美しさとは、なんだろうか。境界線とはなんだろうか。
打ち上げる音と、少しずれて咲く花。
これだって同じではない、のにみんな当たり前の事として受け入れている。



物の、貌など、あってもなくても同じ。
美しさとは、なんだろうか。境界線とはなんだろうか。
打ち上げる音と、少しずれて咲く花。
これだって同じではない、のにみんな当たり前の事として受け入れている。



少しずつ、感覚は麻痺してゆく。
僕の腕を引くのは、あの日のあなただ。
今日、生まれたあなた。
今日はあなたの誕生日だ。
夏生まれの、美しい眸を、持つ、あなた。



僕が、僕で在り続けられること。
自分の世界観で作品を作る自信が持てること。
全て、全て、あの時のあなたの言葉です。
あの言葉が10年経っても、20年経っても、今も僕の中に在り続けています。



僕が感じた世界。あなたに見せたい世界。
でも、あなたは、僕が此処に居る事を知らない。
僕がまさか、写真を撮っているなんて思わないだろう。
それでも、それでも、あなたに伝えたいことがある。
僕があなたから貰った世界は、こんなにも美しいのだと。
いつだって、あなたに伝えたい。




閃光が網膜を焼く。
チリチリ、と音がする。
あの日の夏のグラウンドの記憶と同じ。
向日葵と土埃の夏休み。
僕はグラウンドの向かいであなたと向かい合って立っていた。
あなたも僕を見つけ、黙って立っていた。



赤い花を、あなたに。
まっすぐな炎のような、あなたの心。




青い花を、あなたに。
何処までも透明な海のような、あなたの心。



緑の花を、あなたに。
光が生まれる木漏れ日のような、あなたの心。
僕は、どんな花を見ても、あなたを想います。
あなたがくれたこの眸と手で、花を描きます。




収束する記憶と、魂。
向かう先は闇なのか、光なのか。
一瞬の、逢瀬。
記憶が光とリンクする。
あなたはいつだって、僕の中にいる。



鮮やかな色彩と夢のようなカラーリング。
あなたに見せたいものばかりなんだ。

ねぇ、知ってるかい。
一年で一日しかない、今日だよ。




手を伸ばしたら届きそうな、記憶。
魂は何処へ行きたがっているのだろう。
僕は記憶に生かされているけれど、過去に戻りたいわけじゃない。
あなたに生かされているけれど、あなたと生きたいわけじゃない。



ありがとう。ありがとう。 ありがとう。
あなたに、逢えて本当に良かった。

僕はこれからも、そう心から言える人とたくさん逢うだろう。
それでも、僕が僕で在り続けられるのは。あなたのおかげです。




時間は流れ、あなたはいなくても、記憶は決して消えない。
物など無くても、僕が生きている限り、ここに在り続けるよ。

降り注ぐ光のように、僕の両手に降り積もる。
決して消えない大切な、大切な記憶。




魂は、何処へゆくのだろう。
死んだら、あなたと逢えるだろうか。

そうだったら、少しだけ楽しみになる。
そうだったら、きっと。涙が出る。

あなたが幸せでありますように。
あなたが健やかでありますように。



パチパチと、はぜる光が降り積もる。
水面に届く前に燃え尽きて消える。

それでも、僕の中には消えずに降り積もっている。
この手の中に、この心の中に、ずっとずっと、降っている。



ホルストの「Jupiter」が流れ、涙が伝う。

この曲で良かった。あなたの曲じゃないから。
あなたの指揮していた曲はずっと忘れない。

あなたがいなくとも、僕は奏でられるから。




鮮やかな夏の光。
艶やかな夏の記憶。

ずっと、ずっと、忘れない。この日に。
久しぶりの花火大会と花火写真でした。
とても、とても、楽しく。考え深い花火大会でした。

花火は鎮魂。

見るもの、見送るもの、見送られるものの、為の花。
被災した方への献花という意味でも、中止にしないで欲しかった。

もうひとりの大切なひと。
上から、見ていましたか?それとも、僕の隣に居ましたか?
夏、ですね。



良い夏をお過ごしください。





にほんブログ村 
写真ブログへ
登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)

緑と青のプログラム。@木桃いつな

台湾に、行きたいなぁ。と。
思っていたわけなんです。

で、そんなことを考えながら撮っていたらこんな雰囲気になった、のかも?




木桃さん。

前回髪の毛をアップにさせて頂いたので、今回もアレンジさせて貰いました。
三つ編みおだんごは、なんかアジアっぽい。




背景は、緑のカーテン。
撮影は、茨城県水戸市です。

意外に近かった。水戸。
車より電車が近い、かも。




蔓性植物が好きです。
配線プラグが意志を持っているようで、人工的にも有機的にも見える。
人体に、接続コネクタがあれば通信出来そう。



成長するというプログラムは、細胞の最後のひとつが死ぬまで続けられる。それは、生命を統治していると錯覚している脳とは別。
植物は脳などなくとも、考え、行動し、生きている。
それは、綿密かつ流動的に組まれたプログラミング。




生きる速度が違うのは、心臓の鼓動だなんて言う学者もあるけれど。
じゃぁ、一年草と多年草はどうなんだろう?

そもそも、「生きている」ってなんだろう?と考える。
種は「生きている」のか?
心は「生きている」のか?
脳は「生きている」のか?




アジアの国の夏は厳しいと思う。
ねっとりと絡む湿度に、高温。

それでも、緑が豊かに育つのなら、ちょっとは許せる。
この世界、この国が美しいと思うから。

明日に、君に、僕に、期待してしまう。




誰かに出会った時、その関係を繋ぎ止めるか考える。
何処かに行った時、また来たいと思えるか考える。

日々は断続的なものではなく、流動的なものだと思う。

日々を認識するために時間で区切り、月日で区切り、年度で区切る。

では、命も断続的なものではなく、流動的なものなのか?



ここに存在している僕。

僕の意思を理解してくれるひと。

僕の声に応えてくれるひと。

僕の愛に応えてくれるはな。

僕の行動に賛同してくれる、あなた。

「僕」は断続的なものではないのかもしれない。

DNAが螺旋を伴って継承されるだけが、継がれるものではないのかもしれない。
えんも、ゆかりもない人が、僕の意志を受け入れ、自分のものとして違う場所で生きている。




世界は、自分が考えるよりもずっと、繋がっているのかもしれない。

そんな風に、考えました。
そんな事を、朝顔のカーテンを見ながら思いました。

この日の水戸は雨が降りそうで、降らない。
けれど、とても気持ちの良い日でした。

木桃さん、ありがとうございました。




にほんブログ村 
写真ブログへ
登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)

しんけんに、静物撮影。

うつわhakuさん(http://696-tako.ciao.jp)のうつわを新しく購入させていただいたので真剣に撮らせていただいた。
これは、もともとお茶菓子をいれるうつわ。
でも、花器にもなる「keshiki」というさくひん。




まえ。



うしろ。



ななめ。


うーん。カッコイイ…!!

山の景色。
その場に景色が生まれる。

今回は生えてる感じで花を生けましたが、もっと柔らかい感じでもいいかも。
キノコっぽい感じでも生けてみたい…。。

そして、以前購入させて頂いた(http://photodiary.skyclover.hacca.jp/?eid=1133383)紺色の「mizutamari」花器の色違い!



今回黒背景でどっしりな感じで撮りましたが、この花器は明るい所でもう一回撮りたいなぁ〜。。。

一年前にお迎えして、また、一年後にお迎え。
こうして作品が増えてゆくのはとてもうれしい。

今回のは前の子よりも、つるつるしてて浅い水たまりのよう。
薄曇りの明るい日のようです。


そして、ここからは我が家の花器のほんの一部ですが、ご紹介。



昭和時代のデッドストックもの。
透明感がある白の陶器。
水を張ったような、透明感。

四角いフォルムもとても美しい。

この写真はとてもお気に入り。




上記と同じ時代もの。
雫形の花器。
薄い溝が彫ってあって、上からみると水面の波紋のよう。

この子も、明るい場所が似合うと思うので、再撮影します。




素材が変わって、小さな小さな硝子花器。
気泡がたくさん入っている手ひねりもの。

曹達水をそのまま固めたみたいで涼しげ。
いつも明るい感じで撮影するので、あえて黒背景にしてみました。

この子はBlueHydrange:Aで連載してた蒼い写真シリーズで何度も撮影した子。
うーん。そろそろ写真集も纏めないとここ数年分が溜まっています…。




大きい子はセルリアがドライになった硝子の薬瓶。
イギリスのアンティーク。
小さいのは多分イギリスの同年代アンティークのインク壺。

どちちらも地中に埋まっていたものらしく、変色変形して柔らかな感じになっています。
アンティークものはそれが好き。
年代を経て、変化する。
変化した過程が、唯一のものになる。

この、硝子瓶の、とろりとした触り心地は本当に、うっとりなのですよ。



そして、またhakuさんの器に戻ります。
これは以前購入したもの。

石鹸入れなのですが、もったいなくて石鹸を入れられず。笑
各地で集めた宝物入れになっています。主に貝殻。

背景の枝は金沢の海で拾ったもの。笑

桐島は枝を拾う癖があります…。
10年前にお台場の橋の下で拾った枝から5年前に沖縄で拾った枝まで…なんか、家にたくさんあるんですよね〜。

水分が抜けて骨のようになった白い枝が、美しいと思うのです。
なんとなく、種類が分かるのも、愛おしい。




これでさいご。

タイトル 「夏の記憶。」


今回はいつもと全く違う作風で、静物写真を撮りました。
夕方から夜にかけて室内でタングステン光と外付けストロボを使用(一灯バウンス)
太陽光は一切無い空間で自然な色彩と質感をいかに出すか、が課題でした。
絞りはF5.6〜F11の、手持ちで撮影。


自分が、絵を描く時の感覚に近づけて撮影しました。
楽しかった!!


最後の一枚の写真は暑中見舞いにする予定です(^^)







にほんブログ村 
写真ブログへ
登録してみました

skycloverTOPPageへ戻るサイト TOPを別窓で開く(外部来訪者さま用)


calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

桐島寫眞表現研究室

写真教室PhotoCafe

桐島ナオ作品展示HP

 

桐島が写真担当してます

selected entries

categories

archives

recent comment

  • それは、白よりも白く @blanc.
    ミー太郎の母
  • それは、白よりも白く @blanc.
    桐島ナオ
  • それは、白よりも白く @blanc.
    ミー太郎の母
  • モロッコ旅の記録1(日本→シャウエン旅程について メモ)
    桐島ナオ
  • モロッコ旅の記録1(日本→シャウエン旅程について メモ)
    みこ
  • 九龍暗躍活劇@昼の部
    桐島ナオ
  • 九龍暗躍活劇@昼の部
    hkakira
  • 6月のネコサツ!
    桐島ナオ
  • 6月のネコサツ!
    りさりさ
  • 暑中お見舞い申し上げレオン。
    桐島ナオ

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM